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- CBRレジデント・スキルアップシリーズ7 神経内科診療スキルアップ
商品情報
内容
複雑といわれる神経内科の診療を、本書ではまず確立、頻度、致命的か、治療可能かをまず頭においてアプローチすることの重要性を、具体的な疾患の診療の進め方として解説している。
研修医生活2年分に必要なエッセンスが集約され、ローテーションの前後のまとめに最適な1冊である。
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序文
新臨床研修制度が始まって 1 年半が過ぎた.勤務先の病院で研修責任者になっている私は,本年 4 月から,1 カ月間だけ回ってくる 2 年次の研修医に神経内科のミニマムと EBM の手ほどきをしなくてはいけない立場になっていた.
「よーし,それなら,厚生労働省の求める項目を網羅し,かつ救急診療で役立つ,神経内科領域の小冊子を作ってみよう」と考えていた時に,(株)シービーアールの三輪さんから,研修医向けの簡素で役立つ神経内科のテキスト出版の話をいただいた.この話に乗って,ついでに研修医に診断や治療のベースにしてもらいたい EBM の考え方,臨床疫学もテキストに盛り込ませてもらった.
臨床疫学の教育については,ある大学で学部 2,3 年生に対し,長年講義をさせてもらっているが,現実の診療場面でないと身につかないものであることを痛感していた.そこで,神経内科疾患を材料に一緒に学んでもらえるようにとの意図でテキストを作ってみた.この本を読めば,神経内科の 2 年研修終了時に修めるべきミニマムと臨床疫学的基礎が身につくことになる.別称として「神経内科・臨床疫学デュアルテキスト」とした所以である.
神経内科の内容はできるだけ簡単にそして実践に即したものにした.詳しいことは,厚い立派な教科書に正確に書いてある.でも正確を期すと話が長くなる.長くなると読みにくくなる.そこで簡単に読め,重複を恐れず,繰り返しを多用しながらも,エッセンスのみを記載した簡単に読める「読み物」を目指してまとめてみた.内科診療やプライマリ・ケアの場面に重点をおき,外傷や脳外科疾患は,実践よりは,脳外科医がどう考えているかの流れの理解のみにとどめ,簡単な記載とした.
全体の編集方針も,絶対知っておいてほしいもののみとしたつもりである.博識の研修医よりは,基本的知識にちょっと不安のある研修医の力になりたいなと思って敢えて大事な部分のみ,切り出してみた.少し絞りすぎたかなと思わないわけでないが....
簡単に読める分量であり,多くの研修医や,若いとき神経内科を学びそ びれてしまった,往年の研修医の方々のお役に少しでも立てば幸いである.
締め切りを過ぎても私のペースを尊重してくださった三輪さんと素敵なイラストを描いてくださった中野さんに感謝して,序文としたい.
2006年 1月
大生 定義
目次
第1章 EBM的神経診断学の要点
A.診断の道すじ-1.プロとしての合理的な診断法を身につける/2.可能性の高い診断と鑑別診断を挙げ、絞り込む/3.診断がつかないときは、チャンスを待てるときは待つ
B.神経学的診察
第2章 EMB的症状・疾患別診療エセンシャルズ
1.頭 痛-1.初期対応の基本/2.問診:最も重要な武器/3.診察:簡易神経学的診察/4.診断と処置/5.頭蓋内圧亢進の判定(眼底検査)/6.代表的な治療
2.失 神-1.初期対応の基本/2.問診:病歴が重要!/3.大切な鑑別は心原性とてんかん/4.身体診察/5.検査/6.画像診断は役立つか?/7.治療:まず生活の注意から
3.意識障害診察時にも意識障害がある場合-1.初期対応の基本/2.手順と流れ/3.意識障害の基本事項
4.めまい-1.初期対応の基本/2.問診:どのようなめまいか?/3.問診:進めかた/4.診察と検査/5.マネジメント/6.めまいの基本事項
5.しびれ-1.初期対応の基本:何がしびれなのか/2.対応のコツ 1:感覚の障害をどう割り切るか/3.対応のコツ 2:頻度はどうか/4.対応のコツ 3:末梢神経の構造と障害の影響/5.末梢神経障害の振り分け
6.けいれん-1.初期対応の基本/2.問診/3.診察のポイント/4.治療の基本
7.ふるえ:パーキンソン病と類縁疾患-1.初期対応の基本:ふるえの 2 大疾患/2.パーキンソン病の診断上の注意点/3.処方のポイント/4.パーキンソン病の告知について/5.基本知識:パーキンソン病と類縁疾患
8.脳・脊髄血管障害脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血-1.診断/2.検査/3.一般的治療方針/4.それぞれの治療(専門医への相談)/5.脳血管障害診断のミニマム
9.髄膜炎・脳炎-1.診断/2.検査/3.治療方針/4.おもな原因疾患
10.痴呆(認知症)性疾患-1.診断/2.検査/3.治療方針/3.おもな疾患/5.患者・家族との対応の原則
11.ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)-1.診断:中枢性・末梢性の鑑別をする/2.診断:その他の情報を加える/3.3 分の 2 は自然回復する:どんな治療も有効?
12.圧迫性神経障害(圧迫性ニューロパチー)-1.脳血管障害との鑑別も重要/2.代表的な症状:手根管症候群は結構多い
13.脳脊髄外傷:取り扱いの手順-1.初期対応の基本/2.検査
パワーイラスト
1.症状のパターンと病巣/2.反射中枢の覚え方/3.病的反射の検査法/4.Barré徴候/5.神経解剖(1)―大脳・脳幹・小脳/6.神経解剖(2)-脊髄の断面と臨床症状/7.確実な腰椎穿刺法
EBM コラム
診断の絞りだしかた/検査前(事前)確率の高低と検査の結果の読みかた/尤度比を実感してみよう/ブラックボックスである診断の過程を SHADE でまとめてみよう/失神は病歴と診察で 32%は診断がつく/鑑別診断の 3C/EBM の実践は NBM 的に/てんかんと EBM:実例を挙げて/抗血小板薬のインパクト/過剰な医療は共有地の悲劇かも知れない/プロフェッショナルとしての社会的役割も重要である/治療開始をどうするか?
付 録
1.臨床上の疑問の解決法と文献の検索・選択のヒント
2.EBMとは
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書籍情報
- ISBN:9784902470246
- ページ数:148頁
- 書籍発行日:2006年1月
- 電子版発売日:2012年11月30日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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