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ERはGolden hour(最初の1時間)を支配せよ!―腹部症状患者への対応

  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2018年1月
  • 電子版発売日 : 2018年11月30日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

"救急医を目指す"若き後輩に向けて執筆!他の成書とはコンセプトの異なる,まさに"救急医療界における禁断の書"

ERでは、ひとりの患者さんについて遅くとも“来院から1時間以内に"disposition(診療方針の決定)することが求められます。この1時間はまさに“Golden hour"と呼ぶべき時間で、患者さんのために最大限有効に使うべきなのです。そのために、「来院してから△分までに、ここまでのプロセスを終了させる」という、“診療の時間割り"を頭のなかに描いて診療しましょう。救急医として日夜診療している筆者の頭のなかを余すことなくお見せします。

序文

お断り


本書は他の成書とは大きく違っています!


最初に強く申しておかなければならないことは,本書は"救急医を目指す"若き後輩に向けて執筆したものであって,消化器内科医を目指す医師のためでも,外科医を目指す医師のためでもありません.読者諸氏には,その点をくれぐれもお間違えないようにしていただきたいと思います.本書は,他の成書とはコンセプトが大きく異なっている,まさに"救急医療界における禁断の書"といえるかもしれません.

本書の内容は,一般外来や入院病棟での診察・診療の手順とは大きく異なっています.あくまでも,救急外来(Emergency Room:ER)という特殊な臨床現場における診療手順のひとつの考え方を示したものです.筆者両名は,いろいろな場面で"諸説"があることを十分にわきまえながら執筆しています.

さて,筆者両名は消化器疾患の専門医ではありません.救急医(ER 医)です.当然,消化器疾患のことを専門医ほど深く知っているわけではありませんし,消化管内視鏡検査もできません(田中の場合,研修医の頃は"割と上手だったかな?!"という自負はありますが......).そんな私たちが,どうして消化器疾患の書籍を執筆することになったのか.それは,救急外来における診療の流れは,これまでの成書に記載されてきたようには決して進まないことを,自身の経験から痛感しているからです.むしろ,一般の臨床のとおりに進まないことのほうが普通なのです.

諸々のevidenceは他の名著や成書にお任せするとして,本書には救急医としての筆者たちの,まさに"血と涙と汗にまみれた"experience(独断・失敗体験)が満載です.

しかし,本書の読後に何らかの"想い"を抱いていただけることも確信しています.本書が,救急医を志してくれる若き臨床医を増やすことに微力ながらも貢献することになれば,筆者両名はたいへん嬉しく思います.

ただし,本書の中身をすべての診療に応用できるなどと決して思わないこと,決してそのままマネせぬこと,指導医の先生に向かって本書を挙げて「だって,この本に書いてありましたよ!」などと,口が裂けても決していわないこと(笑)―以上を固くお守りください.

そして,読者のネットを荒らすようなマネは決してしないよう,筆者両名は切に願っております.


筆者を代表して
田中 敏春

目次

Mission 0 ERではGolden hour(最初の1時間)を意識せよ!

1.ERにおけるGolden hourを有効に使うため

2.患者が来院するまでにしておくべきこと

3.来院後から最初の5分で実施すべきこと

4.来院後から最初の15分で実施すべきこと

5.来院後から最初の30分で実施すべきこと

6.来院後から最初の45分で実施すべきこと

7.来院から最初の1時間までに決定すべきこと

Mission 1 腹痛患者に対応せよ!

1.患者が来院するまでにしておくべきこと

2.来院後から最初の5分で実施すべきこと

3.来院後から最初の15分で実施すべきこと

4.来院後から最初の30分で実施すべきこと

5.来院後から最初の45分で実施すべきこと

6.来院後から最初の1時間までに決定すべきこと

Mission 2 吐血・下血患者に対応せよ!

1.患者が来院するまでにしておくべきこと

2.来院後から最初の5分で実施すべきこと

3.来院後から最初の15分で実施すべきこと

4.来院後から最初の30分で実施すべきこと

5.来院後から最初の45分で実施すべきこと

6.来院後から最初の1時間までに決定すべきこと

Mission 3 吐血患者に対応せよ!

1.患者が来院するまでにしておくべきこと

2.来院後から最初の5分で実施すべきこと

3.来院後から最初の15分で実施すべきこと

4.来院後から最初の30分で実施すべきこと

5.来院後から最初の45分で実施すべきこと

6.来院後から最初の1時間までに決定すべきこと

Mission 4 便秘・腹部膨満患者に対応せよ!

1.患者が来院するまでにしておくべきこと

2.来院後から最初の5分で実施すべきこと

3.来院後から最初の15分で実施すべきこと

4.来院後から最初の30分で実施すべきこと

5.来院後から最初の45分で実施すべきこと

6.来院から最初の1時間までに決定すべきこと

Mission 5 下痢患者に対応せよ!

1.患者が来院するまでにしておくべきこと

2.来院後から最初の5分で実施すべきこと

3.来院後から最初の15分で実施すべきこと

4.来院後から最初の30分で実施すべきこと

5.来院後から最初の45分で実施すべきこと

6.来院後から最初の1時間までに決定すべきこと

あなたは診断できますか? しくじり救急医が贈る症例集

Case 1 吐血・下血症状で搬送されてきた患者さん

Case 2 嘔吐症状で搬送されてきた患者さん

Case 3 嘔気・嘔吐症状で搬送されてきた患者さん

Case 4 腹痛(心窩部痛)で受診された患者さん

Case 5 腹痛・下痢症状で受診された患者さん

Case 6 嘔吐・下痢症状で搬送されてきた患者さん

Case 7 腹痛・嘔吐・下痢症状で受診された患者さん

コラム

救急医はカッコいい!

クリスマスカード

救急医としての知識、技術をどうやってアップデートするか

床屋の店主さん

「救急医とは?」――後輩たちに贈るメッセージ

父親

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書籍情報

  • ISBN:9784908083242
  • ページ数:196頁
  • 書籍発行日:2018年1月
  • 電子版発売日:2018年11月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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