認知症の人の「想い」からつくるケア 急性期病院編

井藤 英喜 (監修) / 伊東 美緒, 木村 陽子 (編集)

株式会社 インターメディカ

194 頁  (2017年7月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

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リリース日: 2018年12月12日

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東京都健康長寿医療センターでの高齢者ケアの実績を中心に急性期病院での認知症ケアの実践法を紹介!

急性期病院での日々のケアの問題点を明らかにし、認知症患者がケアを受けながら何を感じているかを探り、その人の機能を考慮しながら、どのようなケアを実践すればよいか提案しています。ケアに悩むスタッフはもちろん、認知症研修や新人教育にも活用できる役立つ一冊です。

在宅ケア・介護施設・療養型病院編

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*AndroidOSでの導入方法の詳細は こちら

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急性期病院での日々のケアの問題点を明らかにし、認知症患者がケアを受けながら何を感じているかを探り、その人の機能を考慮しながら、どのようなケアを実践すればよいか提案しています。


超高齢社会を迎えたわが国では、認知症を抱えた患者も増加しています。

認知症患者へのケアでは、尊厳を守るケアを提供することが重要といわれますが、検査や治療を優先すべき場面が多い急性期病院では、それを実践することは簡単ではありません。

本書は、45年にわたる東京都健康長寿医療センターでの研究や臨床経験に基づいた認知症ケアのエッセンスをまとめた解説です。病棟ごとの実践例も紹介しています。


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監修者のことば

わが国は、4人に1人は65歳以上という超高齢社会を迎えています。社会の高齢化は、誰が、どのように、どこで高齢者を支えていくのかといった社会・経済的問題をもたらしますので、わが国がどのようにこの問題を解決していくのか、世界が注目しています。

また、社会の高齢化は医療の面では、認知症、生活習慣病、骨・関節疾患といった慢性疾患の増加をもたらしますので、急性期疾患への対処を中心とした"治す医療"から、慢性疾患への対処を中心とした"治し支える医療"へといった医療のパラダイムの変更が必要となってきます。"治し支える医療"といった考え方が必要な疾患の代表的なものは認知症です。わが国の認知症患者は2012年段階で約460万人と言われていましたが、2025年には700万人を超え、65歳以上の5人にひとりは認知症という時代を迎えると予想されています。

認知症のケアに関する経験の集積や研究の進歩は目覚ましいものがあり、穏やかな生活を送っておられる認知症の方が多くなっています。一方で、残念なことに、いまだに認知症があるというだけで受診を断られたり、入院してもすぐに退院させられたといった方もおられます。

東京都健康長寿医療センターは、昭和47年に設立されて以来45年間にわたって、認知症の方の介護施設あるいは急性期病院でのケアのあり方を研究所と病院が一体となって研究し、経験を積んでまいりました。現在、当センターは、地域のなかで、高齢者への急性期医療を分担しています。当センターの入院患者の約30%は認知症を合併されていますが、認知症であるが故に急性期医療に支障がでるということはありませんし、平均在院日数も12日前後で推移しています。また、認知症を合併した高齢者の急性期医療につきものとされる拘束も、短時間の拘束を除き、ほとんど必要がなくなっています。

このように認知症患者が、穏やかに、難なく妥当な急性期医療が受けられるということの裏には、当センターの看護師、医師、その他の職種のスタッフの認知症ケア能力が極めて高いということがあげられます。

本書は、「急性期病院編」ですが、姉妹書である「在宅ケア・介護施設・療養型病院編」とともに、それぞれの場での認知症のケアに活かしていただくことを目的に、東京都健康長寿医療センターでの研究や経験で得たエッセンスを中心にまとめたものです。本書、および姉妹書である「在宅ケア・介護施設・療養型病院編」を活用することにより、いままで"面倒"と感じていた認知症ケアが"やりがいのあるケア"に変わることと思います。

本書および姉妹書である「在宅ケア・介護施設・療養型病院編」が、多くの心ある人に活用され、認知症の方がより良いケア、より良い医療を受けられることを心より願っています。

最後になりますが、本書の制作にあたり編集に多大な労力を割いていただいた東京都健康長寿医療センター看護部、東京都健康長寿医療センター研究所・伊東美緒研究員、木村陽子認知症看護認定看護師、そして多忙ななか、すばらしい原稿を執筆していただいたセンター職員の方々と他機関の方々、またインターメディカの方々にあらためて深謝申し上げます。


2017年7月

地方独立行政法人

東京都健康長寿医療センター 理事長

井藤英喜


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本書を読む前に

フローチャート[急性期病院の場面別]ケアのヒント

Chapter1 急性期病院における認知症ケア

Section 1 急性期病院の看護師が行うケア

●急性期病院における認知症ケアの課題

●認知症の患者の記憶への理解

●認知症の患者を混乱させないためのコミュニケーション①

非言語的アプローチ

●認知症の患者を混乱させないためのコミュニケーション②

言語的アプローチ

●集団ケアの活用

Section 2 病棟で取り組む認知症ケア

●ケアのあり方を病棟全体で変える工夫

●ボランティアの活用

●医師への情報の伝え方

Chapter2 急性期病院に入院する患者の身体状態と求められる支援

Section 1 認知症の診断・治療

●アルツハイマー型認知症の症状と診断・治療

●レビー小体型認知症の症状と診断・治療

●血管性認知症の症状と診断・治療

Section 2 本人・家族への支援

●患者本人への支援

●家族への支援

Chapter3 急性期病院への入院から退院までの支援

Section 1 入院形態による患者・家族の受け止め方

●外来からの予約入院の場合

●身体疾患による緊急入院の場合

●行動・心理症状(BPSD)やせん妄による緊急入院の場合

Section 2 治療を決定する過程での支援

●急性期病院で治療が優先される場合の支援

●治療時に配慮すべきこと

Section 3 治療期の支援の実際

●治療期に求められる支援の基本

●認知症の患者のニーズの把握

●生活範囲を広げる支援

●リハビリテーションの実践

Section 4 退院支援計画の策定

●退院支援の計画

●カンファレンスの活用

実践の知恵 退院支援看護師

Chapter4 病棟での認知症ケア

Section 1 急性期病棟特有のケアの課題と改善ポイント

●ルート類を抜去する可能性のある患者への対応

●頻回のナースコールや大声で何度も呼ぶ患者への対応

●安静指示を受けている患者への配慮

●苦痛を伴う処置を実施するときの対応

●帰宅願望と院外への無断外出への対応

●食事介助の拒否への対応

●入浴介助の拒否への対応

Section 2 各病棟での認知症ケアの実践

● 認知症ケアに主に取り組む病棟のケア(精神科)

実践の知恵 各病棟のケア

・循環器内科/医師・循環器内科病棟/看護師

・呼吸器内科/医師・呼吸器内科病棟/看護師

・糖尿病内科/医師・糖尿病内科病棟/看護師

・リハビリテーション科/医師

・リハビリテーション科病棟/理学療法士

・神経内科/医師・神経内科病棟/看護師

・神経内科病棟/臨床心理士

・精神科/医師・精神科病棟/看護師

・緩和ケア内科/医師・緩和ケア内科病棟/看護師

Section 3 病棟スタッフの葛藤と心理的な疲弊

●疲弊の現状

●スタッフの心理的負担の軽減

Chapter5 退院が決定してからの支援

Section 1 退院後の受け入れ先との関係づくり

●退院後の受け入れ先との調整

Section 2 退院先別の支援

●自宅へ退院する患者への支援

●施設へ退院する患者への支援

●転院する患者への支援

Chapter6 急性期病院での終末期を見据えた認知症ケア

Section 1 終末期のケアの考え方

●終末期を見据えた認知症ケア

Section 2 終末期における家族の立場

●看取りを迎える家族の気持ちを理解する

●入・退院時の家族への配慮

●看取り期の家族ケア

●患者と家族の関係調整

Section 3 遺族・スタッフに対するケア

●遺族の心理と地域連携で支えるグリーフケア

●終末期にかかわるスタッフへのケア

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクは現在AndroidOSには未対応となっております。何卒ご了承下さいませ。

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