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- がん治療レクチャー(2012年3巻1号)がん薬物療法のマネジメント
商品情報
内容
本書では、質の高いがん薬物療法を安全に行うために必要なことを、医療機関(病院)が取り込むべきマネジメント、医療従事者が熟知すべき副作用対策、がん薬物療法に専門的な医療従事者の役割など、複数の視点でがん薬物療法のマネジメントについて包括的に解説します。
序文
がん薬物療法の進歩には目覚ましいものがありますが、この進歩を日常診療に普及することは必ずしも容易ではありません。新薬が次々に臨床の場に登場し、既承認薬の適応症は拡大しています。このため標準治療は毎年のように進歩し、がん診療ガイドラインの改訂が最新の標準治療に追いつかない場合も少なくないからです。また、がん薬物療法の適応となる患者数は年々増加しているにもかかわらず、がん薬物療法を実践する専門医数は日本中でまだ600人程度と少なく、チーム医療のパートナーとなるがん薬物療法に専門性の高い看護師や薬剤師と併せて今後さらに養成することが必要です。さらに、分子標的薬が数多く登場したことにより副作用は多様化していること、その一方で制吐薬など支持療法が進歩し治療の選択肢が増えていること、管理に手がかかるCVポートの体内埋め込みが必要な場合があること、患者のコンプライアンスが必要な経口薬が増えていることなど、医療従事者が治療の質を確保し、それを安全に投与するためには様々な注意が必要です。今や病院を上げてがん薬物療法のマネジメントに取り組まないと、患者に質の高い治療を安全に提供することは難しく、あってはならない医療事故を防止することはできません。
本特集は、質の高いがん薬物療法を安全に行うために必要なことを、医療機関(病院)が取り組むべきマネジメント、医療従事者が熟知すべき副作用対策、がん薬物療法に専門的な医療従事者の役割など、複数の視点でがん薬物療法のマネジメントについて包括的に解説する1冊です。Q&A形式で、どこから読んでも理解しやすい内容で、重要なポイントを整理しています。がん薬物療法に携わる若い医師、看護師や薬剤師の入門書としてお役に立てれば幸いです。
編集:石岡 千加史
東北大学加齢医学研究所 臨床腫瘍学分野 教授
目次
I.院内化学療法のマネジメント
Q1.がん薬物療法のマネジメントはなぜ必要か
Q2.都道府県がん診療連携拠点病院の指定要件にみる標準的ながん薬物療法の実践
Q3.がん診療連携拠点病院における腫瘍センターの役割
Q4.レジメン審査委員会と治療の標準化
Q5.外来化学療法室の役割と組織運営
Q6.がん診療に関わる診療加算
Q7.メディカル IT と化学療法マネジメント
Q8.チーム医療の役割
Q9.がん化学療法のマネジメントにおける薬剤部の役割
Q10.がん化学療法のマネジメントにおける看護部の役割
Q11.外来化学療法室の設備・備品
Q12.Tumor Board による治療方針の決定
II.副作用のマネジメント
Q13.副作用のアセスメント
Q14.発熱性好中球減少症と G-CSF の適応
Q15.感染症対策
Q16.血小板減少症と血小板輸血
Q17.貧血と輸血
Q18.悪心・嘔吐・食欲不振
Q19.味覚障害
Q20.口内炎
Q21.下 痢
Q22.便 秘
Q23.肝機能障害
Q24.腎機能障害
Q25.アルキル化薬と出血性膀胱炎
Q26.心不全・心毒性
Q27.肺毒性
Q28.神経毒性
Q29.皮膚毒性
Q30.過敏症,インフュージョンリアクション
Q31.血管外漏出
Q32.CV ポートの挿入法とマネジメント
III.ガイドラインとクリニカルパス
Q33.支持療法のガイドライン
Q34.がん化学療法とクリニカルパス
IV.患者教育と患者相談
Q35.がん薬物療法に関する患者教育
Q36.がん患者相談窓口からみた化学療法マネジメントの課題
V.がん薬物療法マネジメントにおける専門医療者の役割
Q37.がん薬物療法専門医の役割
Q38.がん専門薬剤師の役割
Q39.がん化学療法看護認定看護師の役割
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書籍情報
- ISBN:9784883786367
- ページ数:234頁
- 書籍発行日:2012年2月
- 電子版発売日:2013年12月12日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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