医療・看護・介護で役立つ嚥下治療エッセンスノート

福村 直毅 (編著)

株式会社 全日本病院出版会

202 頁  (2015年11月)

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リリース日: 2018年11月23日

超高齢社会を迎え、医療・看護・介護の現場で今後ますます必要とされる嚥下治療。

本書は、嚥下障害の定義、咽頭・喉頭の構造、誤嚥のメカニズムなどの医学的な基礎を踏まえ、実際の検査や治療、日々のケアまで具体的に解説しました。食事介助、歯科診療、嚥下訓練、栄養管理など、各職種の専門性を活かしたチーム医療を進めるうえで知っておきたい知識も満載。

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嚥下治療に関わるすべての方々のための実践書!
イラストや写真も豊富な内容充実の202ページ

超高齢社会を迎え、医療・看護・介護の現場で今後ますます必要とされる嚥下治療。

本書は、嚥下障害の定義、咽頭・喉頭の構造、誤嚥のメカニズムなどの医学的な基礎を踏まえ、実際の検査や治療、日々のケアまで具体的に解説しました。

食事介助、歯科診療、嚥下訓練、栄養管理など、各職種の専門性を活かしたチーム医療を進めるうえで知っておきたい知識も満載。


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「嚥下障害をなんとかしなければ.」そう考える人たちが次第に増えている.一方で嚥下治療のノウハウは広がっていない.一部のエキスパートたちは蓄積した経験から適切な治療を判断しているが,彼らの考え方を整理し,分析した報告はほとんどない.

さて,私たちは嚥下治療中の自らの思考過程を整理して分析し,ある理論を導き出すことができた.今回はその理論を紹介する.さらに初学者が嚥下治療をイメージしやすいように様々なモデルを用いて解説した.本書はいわば公式集である.

嚥下治療が困難である原因の1 つは嚥下障害が見つけにくいことにある.肺炎は悪性新生物,心疾患に次いで日本人死因の第3 位である.このニュースの陰には日本ほど肺炎で亡くなる人が多い先進国はないというメッセージが隠れている.そして肺炎で亡くなる方の多くが嚥下障害による肺炎,誤嚥性肺炎だということも.食物による窒息死も嚥下障害が強く影響している.そして痩せこけて褥瘡に苦しむ人が多いのも日本特有の問題であり,この背景にも嚥下障害による栄養障害が隠れている.嚥下障害は日本人の健康を大きく損なっていながら,肺炎や窒息,低栄養による障害などに姿を変えて現れて正体をつかませない手ごわい相手である.

2つ目に,さらに嚥下治療を難しくしているのは,かかわる機能が多岐にわたることである.嚥下障害は食べる機能の障害である.そして呼吸機能にも悪影響を及ぼし,呼吸機能障害も嚥下機能に影響する.認知機能や上肢機能,体幹機能も相関する.

3つ目に文化の影響も見逃せない.食文化がどう形成されてきたのか,あるいはある個人がどういった食事を好むのかは主観的,感情的で偶発的な要素が多く非論理的ですらある.臨床では科学的態度と感情的態度の交点を見出す作業も必須となる.

本書では第2点目,多様な器官と機能をどう理解し,分析するとよいかを中心に構成した.というのは,機能を把握することはもっとも客観性が高い作業と考えたからである.また個々の症例においてすばやく障害像を構成するには,まず多くの情報から核となる情報を取り出し,骨格となるモデルを作り上げる必要がある.本書ではどの情報に注目すべきかを明確にするよう心掛けた.

今回は臨床ですぐに活用できる情報を中心に提示するよう心掛けた.そのため理論の背景やレアケースについてはあえて述べていない.本書を読んで興味を持たれた方には学習の機会や研修を提供するのでご連絡いただければありがたい.

医療従事者,福祉関係者,あるいは家族,患者ご自身が嚥下治療を理解し,安全に食べて生活できる一助になれば幸いである.


2015年9月

福村 直毅


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Chapter0 嚥下診断入門チャート

症状からおおよその原因と対策を導く

ChapterⅠ 疫学

1.嚥下障害の定義

2.肺炎

3.食物による窒息

4.低栄養

5.診療報酬・介護報酬

ChapterⅡ 解剖

1.咽頭・喉頭の立体構造

2.弁

ChapterⅢ 診断

1.誤嚥のメカニズム

2.治療方針の選択

3.食道

4.喉頭

5.咽頭

6.口腔

7.姿勢

8.頭頸部

9.嚥下機能評価手順「福村モデル」

10.認知機能

11.嚥下造影検査

12.嚥下内視鏡検査

ChapterⅣ 治療

1.栄養療法

2.呼吸理学療法

3.栄養ルートの選択

4.嚥下機能改善術

5.誤嚥防止術

6.薬物の影響

ChapterⅤチームとシステム

1.治療理念の統一

2.役割とチーム構成

3.職種と主な仕事

4.スクリーニング・アセスメント

5.急性期

6.回復期

7.生活期

ChapterⅥ 多職種からのアプローチ

1.接遇

2.介助の基礎

3.IOE法(間歇的口腔食道経管栄養法)

4.持続唾液誤嚥の軽減

5.嚥下関連トレーニングの基礎

6.間接的嚥下訓練の工夫

7.バルーン訓練

8.口腔ケア

9.咀嚼能力の判定

10.義歯管理

11.脳卒中リハビリテーション病棟での栄養管理

特記事項

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