改訂2版 がん疼痛治療の薬 はや調べノート

  • ページ数 : 192頁
  • 書籍発行日 : 2019年7月
  • 電子版発売日 : 2019年8月9日
¥3,960(税込)
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商品情報

内容

がん疼痛治療薬の最新情報をピックアップ!

がん疼痛治療の柱である「オピオイド鎮痛薬」「非オピオイド鎮痛薬」「鎮痛補助薬」「オピオイドによる副作用の対症療法薬」の最新情報がこの1冊に!使いやすいと大好評のミニブックは、最低限押さえておきたい内容に絞って薬の特徴が載っており、患者説明などにすぐに使える内容になっている。

序文

はじめに

緩和ケアの黎明期、1980年代から90年前半にかけて、緩和ケアで使用する薬剤としてモルヒネ、アセトアミノフェン、ジクロフェナク(ボルタレン®)、メトクロプラミド(プリンペラン®)、ハロペリドール(セレネース®)など、限られた薬剤を知っていればよかったのは今は昔のことである。それから約30年、初版刊行からも5年たち、鎮静薬については、2017年にヒドロモルフォンの内服薬が、2018年にはその注射薬が販売された(国際的には新薬というわけではないが)。また21世紀に開発された最も新しい鎮痛機序のオピオイドであるタペンタドール(タペンタ®)も上市されるなど、つねに新しい薬剤が登場している。

また鎮痛補助薬としては、ガバペンチン誘導体であるリリカ®が国際的にも鎮痛補助薬の使用方法を一変させたが、その後、デュロキセチン(サインバルタ®)ががんに限らず多様な原因の疼痛を緩和することが明らかとなり、使用されることが多くなっている。

オピオイドの副作用に対する対症療法薬として、消化器系薬や抗精神病薬などに大きな変化はなかったが、下剤についてはこの数年で、新しい便秘薬、特にオピオイド受容体に拮抗するPAMORA(末梢性μオピオイド受容体拮抗薬)であるナルデメジン(スインプロイク®)が、国内開発の薬剤として国際的に販売されている。

緩和ケアを提供するうえで「薬の知識」はそのすべてでは確かにない。初版と同様になるが、患者の心配が何かをきちんと把握すること、心配に対して可能な「薬以外の」できることを考えることは、今も昔も緩和ケアの根源をなすものである。

一方で、次から次へと投入される緩和ケアの薬剤についての正確な知識を持っていないことで患者に不利益を与えたり、もっと効果的に患者の苦痛を和らげられるにもかかわらず知識が足りないために緩和が得られないことがあってはならないという基本的な姿勢も、変わっていない。

改訂では、新規に使用されるようになった薬剤を加えて、使っていただきやすいよう全面的に情報を整理しなおしている。本書が、緩和ケアの多種多様な薬剤を使用するうえでのまとまった知識を、わかりやすく提供することに役立てば幸いである。


2019年5月吉日

聖隷三方原病院 副院長・緩和支持治療科 部長

森田 達也

目次

・はじめに

・編者・執筆者一覧

・がん疼痛治療の基礎知識:がん疼痛治療の進め方

・一般名インデックス

・商品名インデックス

【1 オピオイド鎮痛薬】

〔総論〕オピオイド鎮痛薬を用いた薬物治療の進め方

[強オピオイド]

<1>オキシコドン塩酸塩水和物

(1)オキシコンチン(R)錠、TR錠

(2)オキノーム(R)散

(3)オキファスト(R)注

<2>モルヒネ

(4)MSコンチン(R)錠

(5)MSツワイスロン(R)カプセル

(6)モルペス(R)細粒

(7)パシーフ(R)カプセル

(8)オプソ(R)内服液

(9)モルヒネ塩酸塩水和物原末、塩酸塩錠

(10)アンペック(R)坐剤

(11)モルヒネ塩酸塩注射液

(12)プレペノン(R)注シリンジ

<3>フェンタニル

(13)フェントス(R)テープ

(14)デュロテップ(R) MTパッチ

(15)ワンデュロ(R)パッチ

(16)イーフェン(R)バッカル錠

(17)アブストラル(R)舌下錠

<4>ヒドロモルフォン塩酸塩

(18)ナルラピド(R)錠

(19)ナルサス(R)錠

(20)ナルベイン(R)注

<5>タペンタドール塩酸塩

(21)タペンタ(R)錠

<6>メサドン塩酸塩

(22)メサペイン(R)錠

[そのほかのオピオイド]

<7>トラマドール塩酸塩

(23)トラマール(R) OD錠、ワントラム(R)錠

(24)トラマール(R)注

<8>コデインリン酸塩水和物

(25)コデインリン酸塩

<9>ブプレノルフィン塩酸塩

(26)レペタン(R)坐剤

(27)レペタン(R)注

<10>ペンタゾシン

(28)ソセゴン(R)錠

(29)ソセゴン(R)注射液

【2 非オピオイド鎮痛薬】

〔総論〕非オピオイド鎮痛薬を用いた薬物治療の進め方

<1>NSAIDs

(1)セレコキシブ

(2)ジクロフェナクナトリウム坐剤

(3)フルルビプロフェンアキセチル

(4)ロキソプロフェンナトリウム水和物

(5)エトドラク

(6)メロキシカム

(7)インドメタシン坐剤

<2>アセトアミノフェン

(8)アセトアミノフェン錠

(9)アセトアミノフェン原末

(10)アセトアミノフェン坐剤

(11)アセトアミノフェン静注液

【3 鎮痛補助薬】

〔総論〕鎮痛補助薬を用いたがん疼痛の薬物治療

<1>抗うつ薬

(1)アミトリプチリン塩酸塩

(2)デュロキセチン塩酸塩

(3)アモキサピン

(4)ノルトリプチリン塩酸塩

<2>抗けいれん薬

(5)プレガバリン

(6)カルバマゼピン

(7)ガバペンチン

(8)クロナゼパム

(9)バルプロ酸ナトリウム

<3>抗不整脈薬・麻酔薬

(10)リドカイン

(11)メキシレチン塩酸塩

<4>NMDA受容体拮抗薬

(12)ケタミン塩酸塩

(13)イフェンプロジル酒石酸塩

<5>筋弛緩薬

(14)バクロフェン

(15)ジアゼパム

<6>ビスホスホネート

(16)ゾレドロン酸水和物

<7>抗RANKLモノロナール抗体

(17)デノスマブ

【4 オピオイドの副作用対症療法薬】

〔総論〕オピオイドの副作用対症療法の進め方

<1>制吐薬

(1)プロクロルペラジン

(2)ドンペリドン

(3)メトクロプラミド

(4)オランザピン

(5)ジフェンヒドラミン塩酸塩・ジプロフィリン

(6)ミルタザピン

<2>下剤

(7)センノシド

(8)ピコスルファートナトリウム水和物

(9)マグネシウム製剤

(10)ラクツロース

(11)ルビプロストン

(12)ナルデメジントシル酸塩

(13)大黄

(14)大建中湯

<3>抗精神病薬

(15)ハロペリドール

(16)クエチアピンフマル酸塩

(17)リスペリドン

(18)クロルプロマジン塩酸塩

(19)アリピプラゾール

(20)抑肝散

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書籍情報

  • ISBN:9784840468916
  • ページ数:192頁
  • 書籍発行日:2019年7月
  • 電子版発売日:2019年8月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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