ねころんで読める漢方薬

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2017年11月
  • 電子版発売日 : 2018年7月20日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

「漢方は難しい」その先入観に、効く。

ナースと研修医が知っておきたい漢方のハナシ。
薬の正しい知識からフィジカルアセスメントへの活かし方まで、100分で読める漢方初心者入門編!外科医ながら東洋医学を学び、身体を内から見る「漢方内科」にたどり着いた著者が、漢方の基礎から臨床応用までをやさしくレクチャーします!

>『 ねころんで読める』シリーズ

序文

はじめに

幼少のころ、祖母の「早起きは三文の徳」や「風邪のときは温める」といった教えの由来はどこから来たものなのか、いつも疑問に思っていました。祖母が学んだことなのか、祖母もまた親から教えられたことなのか、亡くなった今となっては確かめることもできないのですが、医療に携わる中で、祖母の教えのひとつひとつを医学的に説明できないか考えるようになりました。すると睡眠と健康の関係から「早起きは三文の徳」の理由を説明できるようになり、免疫と感染症の関係から「風邪のときは温める」理由を説明できるようになりました。

外科医として手術をする毎日を送っていた中、「葛根湯」や「証」という言葉を聞いて、学生時代に学ばなかった学問があることに気づいてはいましたが、漢方医学を基礎から学習する機会はありませんでした。祖母の教えと同じように、漢方医学もまた何となく気になる存在でした。しかし約20 年前、漢方医学を基礎から学ぶ機会があり、その後、実際に診断から治療を行うときに西洋医学と漢方医学の両方から患者さんを診る「目」を身につけることができたおかげで、漢方医学に対するモヤモヤした気持ちはなくなっていきました。

そして今、これから漢方医学を学ぼうと思っている皆さんへ、祖母の教えと同じようにわかりやすく理解できる言葉を使って漢方を解説する機会をいただきました。

漢方医学では、見慣れない漢字や聞き慣れない単語が使われていることに抵抗感を持つ方が多いと思います。また理論的というよりも、経験談や言い伝えを中心とする解説に辟易する方もいらっしゃるでしょう。これまであった漢方医学の教科書のように、概念的で小難しい漢方医学ではなく、直感的で論理的に理解できる漢方医学を届けたいという強い思いでまとめました。この本を通して、漢方医学を好きになっていただけたら最高に幸せです。どうぞ漢方医学を楽しんでくださいね。


2017年9 月
芝大門 いまづクリニック 院長
今津 嘉宏

目次

1章:このくらいは知っておこう!漢方と漢方薬のハナシ

1. 漢方は実は日本オリジナル

~漢方医学の起源って...?~

2. 民間薬とどう違う?

~漢方薬の立ち位置は?~

3. 「虚実」「陰陽」って何だ?

~漢方医学の2進法~

4. 病期に合わせた処方が大事

~太陽病なので早退します!~

5. 西洋薬と何が違う?

~漢方薬を味わってみよう!~

6. 気血水で何がわかる?①「気」とは

~病気は「気」のせい?~

7. 気血水で何がわかる?②「血」「水」とは

~鶏が先か、卵が先か~

8. 五感を使ったアセスメント 四診

~人は見た目で判断する~

2章:フィジカルアセスメントに漢方医学を活用しよう

1. めざせ推理探偵! 望診だけでどこまでわかるか?

2. 漢方医学のフィジカルアセスメント① 舌診

3. 漢方医学のフィジカルアセスメント② 脈診

4. 漢方医学のフィジカルアセスメント③ 腹診

3章:これだけは必須!副作用に注意すべき生薬と基本の漢方薬

1. 副作用に注意すべき生薬

1. アドレナリンの原材料 麻黄

2. トリカブトの毒 附子

3. 漢方薬の7割以上に含まれる 甘草

4. 下剤プルゼニドと同じ成分 大黄

2. 各症状に効く代表的な漢方薬

1. 風邪をひいたとき

2. むくみがあるとき

3. 下痢をしたとき

4. 便秘になったとき

5. 腰痛になったとき

6. 頭痛がするとき

7. めまいがするとき

8. 肝疾患(柴胡を含む処方)

9. 口内炎ができたとき

10. 月経に関するトラブル

4章:漢方薬の使いかたと副作用のハナシ

1. 謎に包まれた薬物動態

~胃の状態は万全に!~

2. 甘草による偽アルドステロン症

~生薬のチェックは忘れずに!~

3. 小柴胡湯事件から学ぶこと

~使い方を誤らないために~

4. 西洋薬と併用する際の注意点

~ストップ!漢方チャンポン~

5. 附子の取り扱いは要注意!

~トリカブトの安全な使い方~

6. 下剤を使えば下痢をする

~こんなはずじゃなかった...!~

case study

春になると便通が不安定に

コラム

①服薬のタイミング 食間っていつ?

②飲み方の工夫 苦くて飲めません!

③女性にこそ漢方薬

④便秘の腹部所見

⑤冷え性は存在するのか

⑥服用期間ってどれくらい?長く飲んでいてもよいの?

⑦在宅医療で活躍する漢方薬

⑧統合医療とは?

⑨富山の薬売り

⑩がん漢方の今

⑪子どもへの漢方薬投与とオブラートの使い方

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書籍情報

  • ISBN:9784840462105
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2017年11月
  • 電子版発売日:2018年7月20日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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