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  • いますぐ役立つ がん患者症状カンファレンス どう診る!?がん性疼痛

いますぐ役立つ がん患者症状カンファレンス どう診る!?がん性疼痛

  • ページ数 : 200頁
  • 書籍発行日 : 2017年7月
  • 電子版発売日 : 2017年12月15日
¥3,740(税込)
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商品情報

内容

二刀流の緩和ケア医が教える、病院でも在宅でも使える緩和医療薬処方のコツ

教科書やマニュアルには書かれていない、がん患者における症状緩和の「考え方」や「コツ」の部分を、病院と在宅医療の現場で緩和ケアを専門に診療している「二刀流の緩和ケア医」が教えます。実臨床でよく出会うような事例を取り上げながら、薬をどう使いこなせば患者の痛みを緩和できるか、指導医から直接実地で教わるような流れで簡単に読み進めることができます。

序文

はじめに

私は病院と在宅医療の現場で、緩和ケアを専門に診療している医師です。両方を股にかけて診療していることから「二刀流の緩和ケア医」と自称し、コラムなどを書いてきました。今回、病院でも在宅でも通じる、がん患者の症状緩和についての本を書くお話をいただきました。

私が研修医として、痛みで苦しむ終末期のがん患者を初めて担当したときのこと。当時の研修病院では緩和ケアについて誰も教えてくれず、独学で学ぼうとしました。しかし、教科書やマニュアルを読むと、薬の処方例は書かれていても、どう使いこなすかが書かれていませんでした。例えば内科の診療であれば、直接指導医から教わる感覚的なものやテクニックの部分が、本を読んでも伝わってきません。書かれているとおり処方しても、よいことばかりではありませんでした。鎮痛薬はただ処方すればよいわけではなく、うまく使いこなすことが大切なのです。

本書『どう診る!?がん性疼痛――二刀流の緩和ケア医が教える、病院でも在宅でも使える緩和医療薬処方のコツ』は、実臨床でよく出合うような事例を取り上げながら、薬をどう使いこなせば患者の痛みを緩和できるか、指導医から直接実地で教わるような流れで簡単に読み進めることができます。

ぜひ、教科書やマニュアルには書かれていない考え方やコツの部分を学びとってください。目の前で苦しむ患者を助けたくても、教えてくれる緩和ケアの専門家がいない環境にいる皆さんでも、この本を読むことで具体的な方法が見つかるはずです。

本書の刊行に際して、メディカ出版の中島亜衣様に心より感謝申し上げます。また、緩和ケアと在宅医療のイロハからご指導くださった、亀田総合病院の関根龍一先生、小野沢滋先生に厚く御礼申し上げます。そして、日々辛さを抱える患者さんに、ともに向き合ってくれている永寿総合病院と野中医院の仲間に、いつもありがとう。

2017年5月

廣橋 猛

目次

はじめに

【基礎編】

[導入]痛みをとるのは何のため?

[01]痛みの評価なくして、緩和はならず

[02]WHO方式がん疼痛治療法5原則と3段階除痛ラダーを読み解く

[03]非オピオイドも軽視できない

[04]処方しやすい弱オピオイドの功罪

[05]強オピオイドの導入では何を選ぶべきか

[06]最初が肝心! オピオイドの副作用対策

[07]持続痛がとれないとき、次をどうするか

[08]普段は大丈夫なのに、急にやってくる突出痛

[09]オピオイドスイッチを考えるとき

[10]困ったときの鎮痛補助薬

[11]終末期で薬が飲めなくなったとき、どうするか

【事例編】

[01]弱い痛みに対する鎮痛薬の導入~まず最初に何を処方すればよいのか~

[02]鎮痛薬の導入でNSAIDsをまず考えるとき~NSAIDsから開始するときに気を使うこと~

[03]オピオイドの導入を考える その1~どのオピオイドを選んだらよいのか~

[04]オピオイドの導入を考える その2~強オピオイドを導入するときに気を使うこと~

[05]オピオイドの便秘に困ったとき~オピオイドと併用する下剤の工夫~

[06]オピオイド導入時の嘔気に困ったとき~最初に嘔気が出てしまうのは避けたい~

[07]オピオイド使用中の嘔気に困ったとき~嘔気の原因をもう一度評価する~

[08]オピオイドの増量を考える~どのように増量したらよいのか~

[09]オピオイドの眠気により増量できない~オピオイド増量以外の方法を検討する~

[10]オピオイドの切れ目による痛み~オピオイドが足りているかの評価法~

[11]急いで疼痛コントロールしたいとき~いったん注射でタイトレーションする~

[12]予測可能な痛みへの対応~レスキュー薬の予防使用を考える~

[13]予測できない突然の痛みに対応する~レスキュー薬をどう備えるか考える~

[14]骨転移の体動時痛に困ったとき~オピオイドばかりには頼れない~

[15]急激な強い疼痛に対応する~レスキュー薬の投与量は臨機応変に変更する~

[16]急速に悪化する脊髄圧迫による疼痛~時々刻々、治療の経過に沿って対応する~

[17]痺れる痛みに鎮痛補助薬を使ってみる~鎮痛補助薬の導入で気をつけること~

[18]不眠を伴う神経障害性疼痛に鎮痛補助薬を使ってみる~さまざまな種類の鎮痛補助薬をどう使い分けるか~

[19]抗がん剤による痺れる痛みへの対応~早期対応と鎮痛薬の使用が治療のカギ~

[20]頭頸部癌の治療の痛み~治療により一時的に痛みが強くなっている場合~

[21]腹水貯留によるお腹の張り~腹水を抜くだけが能じゃない~

[22]消化管閉塞を伴う腹痛に対応する~治療方針の見極めがカギ~

[23]難治性疼痛にメサドンの使用を検討する~緩和医療の専門家に相談しよう~

[24]オピオイドが飲めなくなったときにどうするか~貼付剤と注射剤、どちらを選ぶべきか~

[25]薬が飲めないときの神経障害性疼痛への対応~注射で使える鎮痛補助薬は非常に少ない~

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書籍情報

  • ISBN:9784840461610
  • ページ数:200頁
  • 書籍発行日:2017年7月
  • 電子版発売日:2017年12月15日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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