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PT・OTのための嚥下・栄養マネジメント

糸田昌隆, 松尾善美 (編集)

株式会社 文光堂

200 頁  (2017年9月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

eBook Price(ダウンロード販売): ¥3,850 (税込) 

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リリース日: 2019年11月18日

リハ室や地域で接する高齢者の多くは,サルコペニア・フレイル,摂食・嚥下障害や誤嚥性肺炎など栄養・代謝の問題を抱えている.リハ現場ではその効果や予後に大きく影響する嚥下・栄養マネジメントの知識・技術が必須となっている.本書では,この分野の第一線で活躍する歯科医・リハ医・管理栄養士・リハ関連職種の執筆陣により,理学・作業療法士が積極的に栄養・代謝障害マネジメントを行うために必要な知識と技術を解説する.

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タテ

見開き


リハ室や地域で接する後期高齢者の多くは,サルコペニア・フレイル,そして摂食・嚥下障害や誤嚥性肺炎など栄養・代謝に関する問題を抱えていることが多い.もちろん理学・作業療法の対象者には,それらの問題が併存しているケースも多く,リハ現場ではその効果や予後に大きな影響を及ぼす嚥下・栄養マネジメント(リハビリテーション栄養)の知識・技術は必須のものとなりつつある.本書では,理学・作業療法士が積極的に栄養・代謝障害のマネジメントを行うことができるよう,この分野の第一線で活躍する歯科医・リハ医・管理栄養士・リハ関連職種により理学・作業療法士が必要な知識と技術の要点が解説されている.


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現在,わが国では超高齢化社会をさらに超えた社会を迎えようとしています.2015年にはWHOがはじめて「高齢化と健康に関するワールド・レポート」として高齢者の健康に関するレポートを発信しています.このレポートでは健康な高齢化とは,「単に病気ではない」ことを意味するものではないと強調しており,多くの高齢者にとっては機能的能力の維持は最も重要な意味合いをもち,疾病の治療に軸足を置く既存のモデルから,高齢者のニーズを中心にすえた包括的な規定(生活を中心とした)へと医療・介護などの保障制度を改革していくことが重要であるとしています.つまり治す医療から高齢者を支える医療へと,多くの疾患・障害リスクをもつ超高齢化社会の医療概念のパラダイムシフトが求められているといえます.これはまさにリハビリテーション医学の概念が必要とされているといえるでしょう.

今,リハビリテーションの現場では後期高齢者の対象者が急速に増えています.後期高齢者の方々が要介護となる一番の原因は老衰であり,老衰は加齢によるサルコペニアあるいは前駆段階であるフレイルが主たる原因の一つであるといわれています.サルコペニアやフレイルは栄養・代謝(運動・活動)の障害であり,リハビリテーションの効果や予後に大きく影響を与えています.しかしながら実際のリハビリテーションのなかでサルコペニアやフレイルがどれほど認識されているのでしょうか? そしてリハビリテーション対象者の方々の栄養摂取と活動制限につながることの多い問題,摂食・嚥下障害と誤嚥性肺炎にどれほど積極的にかかわれているでしょうか? 目の前にいる患者さん対象者さんが経口摂取していないことに疑問を抱くことはないでしょうか? それらへの対応は医師や看護師あるいはST や管理栄養士等々に任せきりではないでしょうか?

今回,PT・OTの方々に向けた前述したさまざまな栄養・代謝にかかわる問題について積極的に取り組んでもらうための,啓発・実践書の企画をいただきここに上梓に至りました.PT・OTの方はもちろん多くの方々の手に取っていただき,明日からの日常臨床に役立てていただければと思います.

最後に執筆していただきました先生方,また共同編集の労をいただきました武庫川女子大学の松尾善美先生,企画・編集に根気強く尽力下さった文光堂の中村晴彦さんに心より御礼申し上げます.


2017年8月

大阪歯科大学口腔リハビリテーション科
糸田 昌隆


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I 嚥下基礎編

1 高齢者,摂食・嚥下障害,そして誤嚥性肺炎

1. 高齢者誤嚥性肺炎の背景

2. 高齢化の現状とリハビリテーション医療の重要性(医療パラダイムシフト)

3. 高齢者における摂食・嚥下障害と誤嚥性肺炎の問題

4. 摂食・嚥下障害のリハビリテーションの基礎知識

5. サルコペニアなどによる摂食・嚥下障害,誤嚥性肺炎の新たな概念

2 嚥下のメカニズム

1. 摂食・嚥下運動とは

2. 摂食・嚥下の解剖

3. 摂食・嚥下に関する神経制御機構

4. 摂食・嚥下のモデル

5. まとめ

3 嚥下障害のスクリーニングツール,検査と診断

1. 摂食・嚥下障害の検査法

2. 身体所見

3. 摂食場面の観察

4. 主なスクリーニング検査

5. 特殊な機器を用いた検査法

II 栄養基礎編

1 栄養の基本的知識と栄養評価・管理のポイント

1. 高齢者と栄養

2. エネルギー代謝

3. タンパク質

4. 脂 質

5. 糖 質

6. ビタミン

7. ミネラル

2 運動に必要な栄養の知識

1. 運動と栄養

2. エネルギー

3. タンパク質

4. 糖質と脂質

5. ビタミン

6. ミネラル

7. 水 分

8. 筋肉・骨作りのための高タンパク質・糖質の間食

III 実践編

1 口腔ケアとそのエビデンス

1. リハビリテーションと口腔ケア

2. 口腔ケアとは

3. 口腔ケアのターゲット(標的)と口腔ケアの効果的手技

4. 医療施設・介護施設における口腔ケアの目的の変化

5. 口腔ケアのエビデンス

2 フレイル,サルコペニアと嚥下機能

1. フレイル

2. サルコペニア

3. サルコペニアの摂食・嚥下障害

4. 嚥下機能

3 誤嚥性肺炎予防のためのアプローチと肺炎後のリハビリテーション

1. 誤嚥性肺炎予防への取り組み

2. 誤嚥性肺炎の原因

3. 誤嚥性肺炎を防ぐには─予防のためのアプローチ

4. 肺炎の治療

5. 肺炎後のリハビリテーション

4 摂取エネルギーから考える理学療法・作業療法の

  適応と強度設定

1. 栄養状態の把握

2. 栄養状態と活動レベルの設定

3. 理学療法・作業療法の適応と強度

5 呼吸管理と嚥下:咳嗽,排痰

1. 咳 嗽

2. 排痰法

6 環境設定を考慮した嚥下に対するアプローチ

1.「嚥下」における環境設定の考え方

2. 嚥下における環境設定

7 嚥下障害に対する筋力トレーニング

1. 筋の構造と筋収縮特性

2. 筋線維タイプとその特性

3. 筋線維の動員様式

4. 筋収縮様式

5. 筋力トレーニングの原則と方法

6. 筋力の評価および関連指標の評価

7. 舌および舌骨上筋群の筋力トレーニング方法

IV 摂食・嚥下障害を合併する患者に対する理学療法・作業療法の実際

1 脳卒中ー理学療法アプローチ

1. 脳卒中における嚥下障害の病態・臨床徴候−理学療法士の視点から

2. 脳卒中に対する一般的な嚥下障害対策・管理

3. PTの専門性をどのように活かすか

2 脳卒中ー作業療法アプローチ

1. 脳卒中における嚥下障害の病態・臨床徴候−作業療法士の視点から

2. 脳卒中に対する一般的な嚥下障害対策・管理

3. OTの専門性をどのように活かすか

3 COPD

1. COPDにおける嚥下障害の病態・臨床徴候

2. COPDに対する一般的な嚥下障害対策・管理

3. PT・OTの専門性をどのように活かすか

4 神経難病

1. ALSにおける嚥下障害の病態・臨床徴候

2. ALSに対する一般的な嚥下障害対策・管理

3. PT・OTの専門性をどのように活かすか

5 廃用症候群

1. 廃用症候群における嚥下障害の病態・臨床徴候

2. 廃用症候群に対する一般的な嚥下障害対策・管理

3. PT・OTの専門性をどのように活かすか


索 引

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。

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