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匠が教える美容外科注入術

市田 正成 (著)

株式会社 文光堂

96 頁  (2018年5月)

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リリース日: 2019年03月13日

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美容外科のベテランが教える美容外科注入療法の極意!

美容外科のベテランによる,ヒアルロン酸,ボトックス,脂肪の注入療法について解説された実践書.多数の症例写真を掲載し,手技はもちろん,各部位における有効性,禁忌についても具体的に記載.前額,目尻,口角,頬のしわの改善から,涙袋や口唇を膨らませることで若々しくする方法まで,注入療法によるアンチエイジング術が身につく内容.また,随所に挿入されたコラムは美容外科のこれまでの変遷がわかりたいへん興味深い.

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美容外科のベテランによるヒアルロン酸,ボトックス,脂肪の注入療法について解説された実践的な内容の1冊.多数の症例写真を掲載し,手技はもちろん,各部位における有効性,禁忌についても具体的に記載されている.前額,目尻,口角,頬のしわの改善から,涙袋や口唇を膨らませることで若々しくする方法まで,注入療法によるアンチエイジング術が身につく内容となっている.美容外科手術を積極的に行ってきた著者による随所に挿入されたコラムは美容外科のこれまでの変遷がわかり興味深い.


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近年の美容外科学会の傾向として,手術よりもメスを使わない,美容内科ならぬ美容医療法の話題が断然多くなってきたことは,特筆すべきことであります.

筆者のような,美容外科手術を主体に生きてきた者は,余計に世の中の流れがよくわかります.美容外科というよりも美容皮膚科,美容内科の流行なのです.

かつて,しわや緩みをなくすためには,余った皮膚を切除して伸ばす外科手術しか考えられなかった時代がずっと続いていました.ところが,1987年に注射用コラーゲンが登場して,しわという溝に注射をして,しわを消すことができるようになりました.美容外科医にとっては夢のような注射でした.それで,美容外科の患者がどっと増加したのです.

また,その数年前に脂肪吸引術というものが登場しました.それはあっという間に全世界で行われるようになったのですが,間もなく吸引した脂肪をリサイクルして,加齢によるくぼみや溝に注射して,顔を若返らせるという発想が登場しました.コラーゲン注射と脂肪注入術,この2つの登場で美容外科の医療界は抗加齢美容外科のウエイトが俄然増していきました.よりきれいになるために美容外科を訪れる患者よりも,より若々しくすることを望む患者の方が明らかに多くなったのです.そして,10年後にはヒアルロン酸注射が登場して,人気はコラーゲンからヒアルロン酸へと移行していきました.

よりきれいになるために手術する患者は,日本ではせいぜい人口の1割で,そんなに多くはありません.しかし,加齢現象はどんな人にも必ず生じます.つまり,全員が患者になる可能性があるのです.当然,より若々しくなりたい患者の方が圧倒的に多くなります.それが必ずしも手術に頼らなくても実現可能となると,どんどん患者が増加するのは当然の流れでしょう.現在はまさにそんな時代になってきたといえます.

またさらに,注射によって筋肉の動きを止めて,しわをできにくくすることができるボトックスが登場して,手術なしで若返りを図る手段がさらに増えました.

そして,各種の医療機器が登場して,もう美容外科学会では,手術よりも注射療法の話題の方が圧倒的に多くなってしまいました.

美容外科医なら手術をしっかりとこなさなければ,ということを思いながらも,さまざまな新しい美容医療法の登場,普及,さらには衰退をつぶさに見てきた筆者は,もちろん注射療法も登場した当初から実際に行ってきましたので,本書では注入療法について,技術的な面での解説をさせていただくことにしました.これから始める先生方にも理解しやすいように,イラストや図を多く掲載して解説しました.

最後に,執筆のお声をかけていただいた,文光堂の浅井麻紀社長と末冨聡氏に深く感謝申し上げます.


2018年5月
市田 正成


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I章 フィラーによる注射療法

A.コラーゲン〜ヒアルロン酸の登場以前〜

1.コラーゲンの登場

2.コラーゲン注射の特徴,実際

3.コラーゲン注射の短所

B.ヒアルロン酸注射 総論

1.ヒアルロン酸とは

2.ヒアルロン酸の登場

3.ヒアルロン酸注射の特徴,実際

4.ヒアルロン酸注射の基本的手技

5.ヒアルロン酸の種類と注射する部位

C.症例集〜ヒアルロン酸注射の適応部位〜

1.前額部

 CASE1 69歳女性(真顔の状態でも前額のしわが目立つケース)

 CASE2 48歳女性(前額と眉間のしわにボトックス注射とヒアルロン酸注射を併用したケース)

2.眉間部

 CASE1 71歳女性(眉間にできた深いしわを取るケース)

3.鼻部

 CASE1 53歳女性(隆鼻を目的としてヒアルロン酸注射を行ったケース)

 CASE2 40歳女性(隆鼻目的)

 CASE3 21歳女性(隆鼻目的)

 CASE4 71歳女性(鼻根部のしわを消すためのヒアルロン酸注射)

4.下眼瞼(涙袋)

 CASE1 29歳女性(ヒアルロン酸注射で「涙袋」を作る)

 CASE2 27歳女性[涙袋の形成(ヒアルロン酸の補充)]

 CASE3 48歳女性(涙袋の補修)

5.上眼瞼

 CASE1 52歳女性(左上眼瞼へのヒアルロン酸注射)

6.目尻部位

 CASE1 33歳女性(「カラスの足跡」を消すヒアルロン酸注射)

7.下眼瞼

 CASE1 73歳女性(下眼瞼下部の溝を消したいケース)

 CASE2 62歳男性(下眼瞼の溝状の凹み)

8.ほうれい線

 CASE1 46歳女性(口元のしわを消す)

 CASE2 58歳女性(ほうれい線への注射療法)

9.上口唇

 CASE1 73歳女性(上口唇部のしわを消す注射)

10.口唇

 CASE1 54歳女性(口唇へのヒアルロン酸注射)

 CASE2 27歳女性(赤唇へのヒアルロン酸注射)

 CASE3 34歳女性(赤唇へのヒアルロン酸注射)

11.下口唇(口元,マリオネットライン)

 CASE1 65歳女性(口角へのヒアルロン酸注射)

12.その他の部位

Supplement

1 コラーゲン注射は美容外科医にとって,まさに夢のしわ取り注射であった

2 注射用コラーゲンのテストと判定までの期間

3 そしてコラーゲンのメーカーまで撤退宣言をした

4 ヒアルロン酸注射は当初,関節の潤滑液として開発され登場した

5 ヒアルロン酸は当初予想された以上に長持ちする充填剤

6 ヒアルロン酸分解酵素はありがたい救世主

7 隆鼻術にヒアルロン酸を過剰に注射すると,「アバター鼻」になる!?

8 人相学的に涙袋が意味するもの

9 「K姉妹」の姉の口唇─口唇へのヒアルロン酸注射は「はまる人」が意外に多い

10 ヒアルロン酸全盛の時代に思うこと

II章 ボトックスによる注射療法

A.ボトックス注射 総論

1.ボトックスとは

2.ボトックスの薬理作用

3.ボトックス注射の美容医療への応用

4.ボトックス注射の将来的展望

B.ボトックス注射の適応部位

1.前額部

2.眉間部

3.眼瞼部

4.口角部

5.おとがい部

6.下顎部

7.腋窩部

8.その他の部位

C.ボトックス注射の要警戒部位

1.眉毛部位

2.口唇部位

3.おとがい・口角部位

Supplement

1 ボトックス注射は殺人兵器の平和利用の好例

2 ボトックス注射,筆者が少量使用をする理由

3 ボトックス注射で冷や汗をかいた経験

III章 脂肪注入術

A.脂肪注入術総論

1.脂肪注入術の登場

2.脂肪注入術が始まった頃の脂肪細胞に対する概念

3.脂肪注入術の基本的手技と手順

B.症例集〜脂肪注入術の適応部位〜

1.顔面

 CASE1 46歳女性(上眼瞼)

 CASE2 42歳女性(上眼瞼)

 CASE3 35歳女性(上眼瞼・下眼瞼下部)

 CASE4 39歳女性(左上眼瞼)

 CASE5 28歳女性(下眼瞼下部・頰部・ほうれい線・おとがい部)

 CASE6 43歳女性(下眼瞼下部・頰部・ほうれい線・マリオネットライン)

 CASE7 42歳女性(上下眼瞼・眉間・ほうれい線)

 CASE8 65歳女性(上眼瞼・下眼瞼下部・眉間・ほうれい線・マリオネットライン)

2.胸部(豊胸術)

 CASE1 30歳女性(豊胸術)

 CASE2 45歳女性(豊胸術)

C.脂肪注入術の現況と将来的展望

Supplement

1 脂肪注入術の発想はリサイクル精神から

2 注入脂肪の生着は疑問視されていたが,生着を確信するに至ったわけ

3 脂肪注入術の予後に対する警告―くれぐれも太り過ぎないで

4 脂肪注入術がいまいち普及しないわけ

5 脂肪注入術が始まった頃は幹細胞の概念がなかった

6 メスを使わない脂肪注入術は患者に勧めやすかった


文献

索引

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