画像診断 2019年2月号(Vol.39 No.2) 大型・中型血管炎の画像診断

立石 宇貴秀 (編著)

株式会社 学研メディカル秀潤社

110 頁  (2019年1月)

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リリース日: 2019年04月26日

2017年に改訂された『血管炎症候群の診療ガイドライン』に従い,わが国で罹患数の多い大型・中型血管炎の知識を整理しながら,各モダリティにおける診断や手技のポイント,薬効判定方法をわかりやすく解説.放射線科のみならず各臨床科の医師にも役立つ特集!

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序説

大型・中型血管炎は,2017年の『血管炎症候群の診療ガイドライン』の改訂により,高安動脈炎,巨細胞性動脈炎,結節性多発動脈炎,川崎病の4大疾患を指すと定義された.いずれも難治性で,免疫反応に起因する症候群であり,発症形式だけでなく,病勢によって画像所見が変わることが知られている.画像診断を用いて大型・中型血管炎を系統立てて整理することは,早期に,より正確な診断に到達できる道であると考えられる.これまで血管壁のモニタリング方法として超音波検査,CT,MRI,血管造影が行われ,これらを組み合わせて診断がなされてきた.しかし,大型・中型血管炎の中には,炎症の活動性評価を,理学所見,C反応性蛋白(CRP)や赤血球沈降速度(ESR)の変動を基準にできない場合があり,より正確なサロゲートマーカーが求められてきた.

高安動脈炎を例にとると,昨年,18F-FDG PET検査が保険診療で行えるようになった.治療前の病勢が強い時期には,誘導された活性化免疫細胞,マクロファージ,顆粒球,線維芽細胞などが嫌気性解糖をエネルギーにしているため,18F-FDGが集積する.組織では血管増生,リンパ球浸潤,線維芽細胞の増殖により構成される若い肉芽組織に集積する.このため,炎症の活動性と連動して18F-FDGの集積を認める可能性が高い.これまでにも高安動脈炎に18F-FDGが集積する機序を記載した報告は多数存在し,急性増悪時の治療効果判定や治療計画に有用な情報となることが期待されている.高安動脈炎の活動性評価に糖代謝の程度をひとつの指標として加えることで,より多次元での評価が可能になるものと考えられる.

大型・中型血管炎の治療効果判定にはいろいろなモダリティを利用することがある.画像診断では,超音波検査,CT,MRIを用い形態学的変化を把握する.核医学ではSPECTやPETを用い,血流・代謝を間接的に観察する.そして,PET/CT,SPECT/CT,PET/MRIがハイブリッド型画像診断装置として形態・血流・代謝の情報を提供し,これを基に治療効果判定が行われる.一方,実臨床では従来の治療にトシリズマブなど分子標的薬を組み合わせた治療が展開され,いわゆる標準治療も少しずつ変化をみせている.炎症の活動性,組織の代謝障害や細胞死の状況,自己融解・壊死の出現,壊死の吸収,そして線維化・瘢痕化と再燃を画像診断で評価する際に,ハイブリッド型画像診断装置による方法論や理想的な正しい利用方法を明確化する必要がある.

本特集では,大型・中型血管炎の疾患特殊性や画像診断の介入の仕方を考え,診断基準から治療の最新動向,画像診断の方法論や役割について各エキスパートの先生方にご担当いただき,わかりやすく解説いただいた.


立石 宇貴秀


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【連載】

序説

大型・中型血管炎の診断基準-新しい血管炎症候群の診療ガイドライン-

大型および中型血管炎の臨床病理と画像診断

高安動脈炎のCT・MRIの診断のポイント

高安動脈炎における18F-FDG PETの診断有用性

巨細胞性動脈炎の診断のポイント

結節性多発動脈炎の診断のポイント

川崎病の診断のポイント

大型血管炎のPET読影のポイント

【連載】

画像診断と病理

膵上皮内腫瘍性病変

ここが知りたい!

画像診断2018年9月号特集 「肝の画像診断update」

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

胸部のAI

CASE OF THE MONTH

Case of February

The Key to Case of December

General Radiology診断演習

意外な一面に驚かされる

他科のエキスパートにお尋ねします

骨関節・骨軟部編

Refresher Course

関節リウマチの肺病変

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