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画像診断 2017年12月号(Vol.37 No.14) 知っておきたい泌尿器画像診断 −新たな動向も含めて−

  • ページ数 : 134頁
  • 書籍発行日 : 2017年11月
  • 電子版発売日 : 2018年11月9日
¥2,640(税込)
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商品情報

内容

泌尿器領域の画像診断は,ここ数年で,多くの進歩や変遷がみられ,泌尿領域専門だけでなく,広く一般放射線科医も知っておく必要性がある.本特集では,腎臓,副腎,尿路,前立腺の基本的な読影のポイントから新たな動向までをわかりやすく解説.

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序文

序説

放射線科医にとって,治療方針にかかわる読影を行うことが仕事の醍醐味の一つであるが,泌尿器領域は,画像診断が治療方針を大きく左右する代表的な領域である.今回は,「知っておきたい泌尿器画像診断−新たな動向も含めて−」というタイトルで,泌尿器画像診断の最近の進歩を取り上げた.

泌尿器領域は,画像診断の進歩が最も早くに適応されてきた領域の一つといえる.1895年にX線が登場して,そのわずか10年後には銀コロイドの造影剤が登場してきているが,その造影剤を用いて行われた最初の検査は,膀胱造影と逆行性腎盂造影であった.そして1920年代後半には尿路・血管を対象としたヨード造影剤が初めて登場し,これを用いた腎盂・尿管造影,腎動脈造影は当時最もよく行われた画像検査であった.泌尿器領域は,腎臓,副腎,尿管,膀胱,前立腺・精嚢,後腹膜,精巣と多くの臓器を包括しているために,いつの時代にも,どの臓器かが画像の進歩の恩恵を受けている.しかし,この数年はほぼ同時期に,泌尿器領域のほとんどの臓器において新たな画像診断法や手技が持ち込まれたり,ガイドラインの改訂が行われることになった.これらの進歩を網羅した教科書や特集はほとんどないため,この一冊を読めば,泌尿器画像診断の進歩の現状を把握できるようにすることを目的にこの特集を組んだ.

泌尿器領域の画像診断に関連する近年のupdateとしては,腎臓ではWHO2016分類で腎腫瘍の組織型分類が変更になった.腎腫瘍はWHO2004分類で組織型分類が変更になり,2011年に腎癌取り扱い規約に反映されたばかりである.さらには,腎血管筋脂肪腫も新たな分類が提唱されている.また,腎癌の凍結治療やラジオ波治療などのアブレーション治療は,T1腎癌では手術と予後に有意差はなく,手術が困難な症例や手術拒否症例ではよい適応と考えられるようになっている.ちなみに,2011年には凍結療法は保険収載されている.副腎では2016年に日本内分泌学会によって「わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント」が出され,さらに,小さな腺腫を高い精度で診断することができる選択的副腎静脈サンプリングが普及し始めている.尿路は,2012年頃から排泄性尿路造影に代わって,CT urographyを肉眼的血尿患者の第一検査とすることがガイドラインに掲載されるようになった.最近では病変検出のみならず病期診断が検討されるようになり,MRIの拡散強調像の位置づけがトピックになっている.前立腺は,2016年にPI-RADS v2が提唱され,その有効性と同時に限界や課題も浮き彫りになってきている.前立腺のもう一つの大きなトピックは,骨転移の診断と放射線医薬品を用いた内用療法である.骨転移の診断は,MRIの全身拡散強調像(DWIBS)とBONENAVIやGI-Boneなどの定量評価ソフトを用いた骨シンチグラフィ検査が活用されるようになっており,これらを日常診療にどのように組み込んでいくのかは議論が尽きない.一方,精巣腫瘍もWHO2016分類で大きな改訂があった.特に,胚細胞腫に関しては組織発生の観点を優先させた分類に変わり,いくつかの組織型は名称が変わったが,画像診断に影響するものは少ないため,今回は割愛させていただいた.以上の内容を,今回は一流の執筆陣に担当していただいており,どれも力作で素晴らしい内容になっている.

放射線科医は,常に最新の読影ポイントを押さえておくことがとても重要だが,この一冊を読むことで,泌尿器領域の最近の動向を端的に把握することができると信じている.


陣崎雅弘

目次

【特集】

序説

腎細胞癌病理分類の変遷とWHO2016分類の改訂点

腎腫瘍の画像所見−新たな組織分類と稀な疾患を中心に−

腎癌の治療におけるアブレーションの現状−凍結治療を中心に−

副腎腫瘍の診断とIVR治療の動向

腎盂・尿管・膀胱腫瘍のCT,MRI診断

前立腺癌のMRI診断

前立腺癌骨転移のMRI診断

前立腺癌骨転移の核医学診断から内用療法まで

【連載】

すとらびすむす

人工知能の時代は来るのか?

画像診断と病理

中枢神経系原発悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)

ここが知りたい!

画像診断2017年7月号特集

「側頭骨領域の画像診断−minimum requirement−」

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

肥厚性硬膜炎

CASE OF THE MONTH

Case of December

The Key to Case of October

General Radiology診断演習

第4回 肺炎の後に胸壁が腫れてきた

Refresher Course

少年野球選手の肘の画像診断

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書籍情報

  • ISBN:9784780900972
  • ページ数:134頁
  • 書籍発行日:2017年11月
  • 電子版発売日:2018年11月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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