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- 画像診断 2017年4月号(Vol.37 No.5) 膵疾患の画像診断Update ─診療ガイドラインを踏まえて─
商品情報
内容
序文
序説
膵疾患は炎症から腫瘍に至るまで多彩であり,画像所見が非典型的で診断に苦慮することも少なくない.診断に際しては,病変の進行速度も考慮する必要があり,急性膵炎などは瞬時に診断を下さなければならない病態の代表で,治療法の選択に当たって画像診断が果たす役割はきわめて大きい.これらを的確に診断し,適切な治療に結びつけるには,他の領域と同様,診断法の原理・特徴を的確に理解し,画像所見が示唆する病理病態を類推しながら,それぞれの診断法でどこまで鑑別可能であるかを理解しておくことが必要である.多彩な膵の病態を絶えず念頭に置き,適切な検査法を選択し,的確な診断報告を臨床医に提供することが画像診断医の役割である.
さらに,最近では各種膵疾患の診療ガイドラインが相次いで発行あるいは改定されており,それらのガイドラインを基に診断・治療が選択されることが主流となりつつある.したがって,画像診断医にはそれらの診療ガイドラインをある程度認識した診断が求められているといえる.
以上のような観点から今回の特集を企画した.日常診療において遭遇する頻度が高い,急性膵炎,自己免疫性膵炎,膵管癌,神経内分泌腫瘍,IPMN/MCN/SCNを中心に,鑑別を要する稀な充実性および嚢胞性病変を取り上げ,その領域のエキスパートにご執筆いただいた.
帝京大学の棚橋裕吉先生には急性膵炎診療における画像診断のポイントと画像下治療の適応について『急性膵炎診療ガイドライン2015』に基づいて詳細に解説していただいた.金沢大学の井上 大先生には『自己免疫性膵炎診療ガイドライン2013』を踏まえた自己免疫性膵炎の画像所見のみならず,IgG4関連疾患の膵以外の腹部画像所見についても記載いただいた.鹿児島大学の福倉良彦先生には『科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン』ならびに『膵癌取扱い規約』に直結する画像診断として,放射線科医が知っておくべきCT・MRI診断について詳述いただいた.石川県立中央病院の戸島史仁先生には『膵・消化管神経内分泌腫瘍診療ガイドライン』を考慮したpNETのCT・MRI診断について,豊富なご経験に基づいてご教示いただいた."膵管癌"や"pNET"の鑑別診断として問題となる稀な充実性膵腫瘍については,山梨大学の市川新太郎先生にその特徴的な診断ポイントをご教示いただいた.九州大学の石神康生先生には『IPMN/MCN国際診療ガイドライン2012年版』に基づいた画像診断の解説と,画像診断での問題点についてのご意見をいただいた.埼玉医科大学国際医療センターの山口晴臣先生には"IPMN/MCN/SCN"以外の非腫瘍性嚢胞性膵病変について解説していただいた.
ご多忙な中,快くご執筆いただいた先生方には誌面を借りてお礼申し上げたい.どの論文もきわめて秀逸であり,本特集号が膵疾患の画像診断に携わる先生方に役立てば幸いである.
入江裕之
目次
【特集】
膵疾患の画像診断Update─診療ガイドラインを踏まえて─
序説
急性膵炎診療Update
自己免疫性膵炎
膵管癌
神経内分泌腫瘍
稀な充実性膵腫瘍
IPMN,MCN,SCN
非腫瘍性嚢胞性膵病変
【連載】
すとらびすむす
うちの4姉妹
画像診断と病理
胆管内乳頭状腫瘍
ここが知りたい!
画像診断2016 年11 月号特集 「脳腫瘍WHO2016 ─ 読影のための実践講座─」
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
付属器茎捻転
CASE OF THE MONTH
Case of April
The Key to Case of February
救急CT診断演習
第8 回 画像を作る
Refresher Course
胆道系の炎症性疾患の画像診断
第22回「画像診断」MVP 賞
第13回「画像診断」Best Invited Editor 賞受賞者発表
CASE OF THE MONTH 2016 年成績優秀者発表
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書籍情報
- ISBN:9784780900897
- ページ数:128頁
- 書籍発行日:2017年3月
- 電子版発売日:2017年12月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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