画像診断 2014年1月号(Vol.34 No.1) いま注目の疾患 2014

  • ページ数 : 132頁
  • 書籍発行日 : 2013年12月
  • 電子版発売日 : 2016年5月20日
¥2,640(税込)
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商品情報

内容

各領域の専門家の目を通して,画像診断医がいま共有して知っておきたい疾患をそれぞれ,2〜3頁にて解説.画像診断機器の進歩やPACS環境の構築により日々の読影に追われながらも,知識のアップデートを求められる画像診断医にとって,全領域のトピックスを知っておくのに最適な特集です.
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.8-9,p.82-83は未収載となっております).

序文

序説

福田国彦

CT初の商業機EMIスキャナが北米放射線学会 (Radiological Society of North America;RSNA) で初めて発表されたのが1972年,Lauterburによ り核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance; NMR)イメージングの原理が"Nature"に発表され たのが1973年,Lemkeによりpicture archiving and com muni cation system(PACS)の概念が発 表されたのが1979年である.1970年代はまさに 放射線診断におけるIT時代の幕開けであった.

しかし,1970年代後半に入局した筆者が経験す るCTの症例数は非常に限られていた.頭部の造影 CTの予約枠が1時間30分であったから,1日のCT 検査数はせいぜい6件程度だったからである.当時 の筆者は,もっぱら透視室や血管撮影室に詰めて消 化管造影,尿路造影,血管撮影,リンパ管造影,気管 支造影を行い,夕方になって読影室に戻り,それから 自分の行った造影検査の読影を行うのが日常であっ た.当然,日々経験する症例数は限られる.

しかし,CTやMRIの進歩がこれらの侵襲的で時 間のかかる造影検査を少しずつ駆逐していった.さ らに,1998年に開発されたマルチスライスCTに代 表されるように,撮影の高速化が画像検査件数を爆 発的に増加させた.また,指数関数的なコンピュー タ技術の急速な進歩が,ストレスのないPACS環境 の構築を実現した.その結果,IVRを専門としない 放射線診断医の日常は筆者が入局した頃とは完全に 様変わりをした.朝から晩まで,ひたすら読影室に 詰め,多くの症例の読影に専念することになったか らである.

PACSが医療に果たした貢献は計り知れないが, 放射線診断医にとって最も大きな恩恵のひとつは, 画像診断効率の向上であろう.もっぱら透視室に詰 めて仕事をしていた時代には,個人で経験する症例 数は限られていた.また,フィルム読影では比較読 影が難しい,読影室の仲間との症例の共有が難しい など画像診断の環境としては劣悪であった.現在は ひとたび読影端末の前に座れば,溢れんばかりの症 例が放射線診断医を待ち受けている.同時に,我々 の画像診断報告書は,依頼医師をはじめ医療従事者 に常にさらされている.

このような環境の変化の中にあって,放射線診断 医は自分が専門としている領域以外でいま何が話題 になっているのかについても,知識をアップデート させておく必要がある.これが「いま,注目の疾患 2014」を企画した趣旨である.領域を中枢神経,頭 頸部,呼吸器,循環器,消化器,泌尿器・男性生殖器, 女性生殖器,骨軟部の8領域に分けて,専門領域以外 の人にはまだ認知度の低い疾患,専門領域において 最近話題になりはじめた疾患,最近概念に変化が生 じた疾患を目安として疾患を取り上げた.通常の特 集は臓器別,疾患群別の企画であるが,今回は全く 脈絡のない,しかし,放射線診断医として知っておく べき話題の疾患の症例集となった.読者諸氏の生涯 教育の材料としてお役に立つことを願っている.

目次

序説

1.中枢神経

症例1.CLIPPERS

症例2.エオジン好性核内封入体病

症例3.悪性神経膠腫の最近の薬物治療後変化(pseudoprogression,pseudoresponse,ギリアデル)

症例4.頸椎症性髄内浮腫

症例5.SENDA

症例6.IgG4関連硬膜炎

2.頭頸部

症例1.silent sinus syndrome

症例2.superior thyroid cornu syndrome

症例3.上半規管裂隙症候群

症例4.malleus fixation syndrome

3.呼吸器

症例1.喫煙関連間質性肺疾患(SR-ILD)と気腫合併肺線維症(CPFE)

症例2.膠原病類似の臨床所見を示す間質性肺疾患-UCTD-ILD,AIF-ILD,LD-CTD-

症例3.pleuroparenchymal fibroelastosisと網谷病

症例4.リンパ脈管筋腫症(LAM)とBirt-Hogg-Dubé症候群(BHDS)

症例5.多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)-特にCADM-

症例6.造血幹細胞移植(HSCT)後の非感染性肺合併症

症例7.薬剤性肺障害

4.循環器

症例1.心筋ブリッジ

症例2.冠動脈肺動脈瘻

症例3.慢性血栓塞栓性肺高血圧症

症例4.頸部頸動脈プラーク

5.消化器

症例1.非アルコール性脂肪肝(NAFLD)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

症例2.胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)

症例3.SANT

症例4.膵管内管状乳頭腫瘍

6.泌尿器・男性生殖器

症例1.類上皮血管筋脂肪腫

症例2.透析関連腎腫瘍-後天性嚢胞随伴腎細胞癌-

症例3.増殖性膀胱炎-嚢胞性膀胱炎-

症例4.前立腺STUMP

7.女性生殖器

症例1.分葉状頸管腺過形成(LEGH)

症例2.卵巣嚢胞腺線維腫

症例3.Ⅱ型子宮体癌

症例4.子宮のポリープ状腺筋腫とポリープ状異型腺筋腫(APAM)

症例5.癒着胎盤

症例6.G-CSF産生子宮悪性腫瘍

症例7.悪性度不明の平滑筋腫瘍(STUMP)

8.骨軟部

症例1.糖尿病による脱神経性変化と筋梗塞

症例2.傍骨端線部限局性骨髄浮腫(FOPE)

症例3.closed degloving injury(MLL)

症例4.Mikoshi-Kobu

症例5.BCG induced arthritis

症例6.脱分化脂肪肉腫

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書籍情報

  • ISBN:9784780900507
  • ページ数:132頁
  • 書籍発行日:2013年12月
  • 電子版発売日:2016年5月20日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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