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診断のゲシュタルトとデギュスタシオン2

岩田 健太郎 (編集)

株式会社 金芳堂

316 頁  (2014年9月)

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リリース日: 2015年05月01日

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待望の第二弾!括目して読めば臨床の追体験ができる!

ゲシュタルトとは経験を重ねて得られる"クオリア"である。
診断を各要素(所見等)の構造物(ゲシュタルト)として捉え,診断のプロセスをブラインド・テイスティング(デギュスタシオン)になぞらえて,日常診療で出会う病気の全体像を解説している。

第一弾「診断のゲシュタルトとデギュスタシオン」もあわせてチェック!

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昨年(2013年)発行,好評発売中の「診断のゲシュタルトとデギュスタシオン」の第二弾。ゲシュタルトとは,英語で言うと“shape”,言い換えるなら「見た目」,つまりゲシュタルト診断とは「見た目診断」である。そして細かい違いを峻別するデギュスタシオンはワイン・テイスティングの時の“あれ”とか“これ”を区別する「デギュスタシオン」である。診断を各要素(所見等)の構造物(ゲシュタルト)として捉え,診断のプロセスをブラインド・テイスティング(デギュスタシオン)になぞらえて,日常診療で出会う病気の全体像を解説している。第二弾では新たな執筆者を加え,前回にも増して良い仕上がりになっている。臨床診断の洞察的な目を追体験しながら,診断の困難と楽しみ,更には再発見を味わっていただきたい。


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はじめに

「診断のゲシュタルトとデギュスタシオン(以下,「ゲシュタルト」と略す)」の第二弾をお届けします。今回も非常によい本になったと思います。

前回,「ゲシュタルト1」を出したときに「単一著者の本ではない」というご批判をいただきました。

確かに,単一著者の書物には一貫したメッセージやビジョン,文体があり,医学書としての魅力を醸し出します。もっとも,その「単一の」著者がいけてなければ,全部台無しなんですけど。雑誌の特集なんかで,あっちのメッセージとこっちのメッセージが矛盾し合って玉石混合...みたいなものを見ていると,「共著より単著」というご意見には,一理あるものと思います。

しかし,です。本書「ゲシュタルト」においては,これは原理的に不可能な話なのです。

「ゲシュタルト」とは,何度も経験を重ねることによって得られるある疾患のイメージです。「クオリア」と言い換えてもよいかもしれない。それは,実際に患者を経験していないと得られない「クオリア」であり,また何度も経験していないと得られない「クオリア」であり,そして似たような,別の疾患も十全に体験していないと得られない「クオリア」でもあります。

ある疾患を十全に経験しようと思えば,そこには適切なセッティングというものが必要になります。大動脈解離の「ゲシュタルト」を感得するには,救急のようなセッティングがもっともふさわしいでしょう。一般外来で急性大動脈解離を経験することは極めてまれで,専門家外来ならなおさらです。心臓血管外科の専門外来を,初発の急性大動脈解離が「未診断のまま」受診することはありません。通常は診断の後に送られてくるのであって,そのような「後付けの」観察では,「ゲシュタルト」は涵養しがたいものだとぼくは思います。「心筋梗塞だろうか,それとも解離だろうか」というフロントラインの切実な悩みこそが,「ゲシュタルト」を生むのです。

では,急性大動脈解離とベーチェット病と統合失調症とウイルソン病とLewy小体型認知症のゲシュタルトを執筆できるドクターとは,いったいだれのことでしょうか。

急性大動脈解離とベーチェット病と統合失調症とウイルソン病とLewy小体型認知症を「経験したことがある」医者ならいるでしょう(ぼくも,その一人です)。これらを全部診断できる素晴らしいダイアグノスティシャンもいるとは思います。しかし,これら疾患すべての「クオリア」を,これらを経験したことがない医師に上手に説明できる鬼神のようなドクターは,ぼくはまだお目にかかったことがありません。

急性大動脈解離の「ゲシュタルト」には,救急疾患としてのスピーディーにしてリズミカル,そして簡潔な,DJ的「林節」がよくフィットします。他方,慢性疾患としてのベーチェット病の多彩でスローな症状のクオリアは,行きつ戻りつのガルシア=マルケスの小説を読むような「本島(門下)節」こそがふさわしいものとぼくは思います。各疾患のクオリアは,その疾患の「ゲシュタルト」を説明する文体にすら反映されます。単著ではおよそ不可能な話なのです。パーソナリティー障害を説明するとき,「春日節」以上にこの疾患(?)をうまく言い当てる文章を我々は知っているでしょうか。

ですので,むしろ読者諸兄は各疾患における執筆者の違いを文体やゲシュタルトの違いを生み出す源泉として,ぜひ肯定的に受け取っていただきたいと思います。

本書のゲラを読むのは,編集者として大変楽しい体験でした。「そうか,プロはこういうふうにこの病気を見ていたんだ」という「見ている視線」を追体験できるのはとても幸せなことでした。ぜひみなさんにもこの素晴らしい体験を共有していただけるよう願っています。


2014年7月

岩田健太郎


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摂食障害

境界性パーソナリティー障害

統合失調症

腹部大動脈瘤破裂

大動脈解離

ジゴキシン中毒

危険な意識消失発作,危険でない意識消失発作

アナフィラキシー発見 治療はスピードが命!

横紋筋融解症

壊死性筋膜炎

急性胆嚢炎

腸重積

帯状疱疹

ライム病

レプトスピラ症

Fitz-Hugh Curtis syndrome

播種性糞線虫症

レジオネラ肺炎

ニューモシスチス肺炎(HIV,non-HIV)

過敏性肺臓炎

血管内リンパ腫

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椎骨脳底動脈解離

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パーキンソン病 その他の変性疾患

むずむず脚症候群

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索引

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お客さまからの声 

★★★★★ 製品アンケートより
投稿者:匿名 (2015年11月17日 16:23)

平易な言葉で疾患のイメージがつかみやすく、頭にも残りやすいので臨床でも役に立ちそうです。

★★★★☆ 製品アンケートより
投稿者:匿名 (2015年5月25日 10:53)

シリーズの2つ目ですが、変わらず各専門医の経験談が外来の役に立ちますし、内容に臨場感があり楽しめます。

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