放射線医学 消化器 画像診断・IVR

  • ページ数 : 145頁
  • 書籍発行日 : 2012年11月
  • 電子版発売日 : 2013年8月2日
¥5,060(税込)
ポイント : 92 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

放射線医学シリーズ全9冊のうちの1冊「消化器 画像診断・IVR」が電子書籍となりました。消化器 腹部画像診断・IVRの領域について解説し、全章(1~12章)にわたってこれらに関する最先端の知見を取り入れた内容で平易にわかりやすく記述した。
学生、研修医、放射線医学初学者に最適な成書としておすすめです。

序文

金芳堂の放射線医学シリーズは,進歩の早い放射線医学を領域毎にコンパクトにまとめており,最新の 知見をとりいれた読みやすい成書で,人気のシリーズである.今回,このシリーズの中で消化管 腹部画像診断・IVR という領域の編集を担当させていただいたので,本書について簡単に特徴をのべる.

X 線はフィルムを感光する性質から長らくフィルムベースのX 線写真として親しまれてきたが,近年はCR,DR,FDP などデジタルのX 線検出器が進歩し,画像情報はデジタル信号で扱われ,PACS という画像LAN でモニター観察するようになってきた.このシリーズで扱う画像もCT,MRI は勿論のこと,X線画像もデジタル画像が主となっている.

さて,消化管X 線検査は二重造影という本邦から発信された造影技術が主となっており,画像と読影技術も我が国で花開いたといって過言ではない.消化管内視鏡の進歩に押されがちであるが,消化管の壁の変化と全体の関係,他の臓器との関連などを一目でみることができる利点はなお他の追随を許さない.胃がん検診にも応用され成果をあげている.

また,CT・MRI を中心としたコンピュータ断層画像による近年の腹部画像診断は,精細な画像と立体的再構成の容易さから存在診断・質的診断さらには病理診断にまで迫る精緻さを有するようになった.大腸のみを描出するCT コロノグラフィなども開発されスクリーニングに応用されている.MRI は組織特性の違いを描出でき胆管,膵管,尿管なども精細に描出できる.また,造影剤も進歩し,MRI ではGd‒EOBのような細胞の機能を評価できる造影剤が利用されるようになり,血流や灌流,消化管の描出のみならず,細胞機能からみた画像診断ができるようになった.臓器,血管,非臓器組織,骨軟部など,腹部にある組織の診断にはCT,MRI は欠かすことができない検査となっている.特に,肝臓の画像診断はdynamicCT の開発,CTAP などの血管造影下CT の開発,C‒arm Cone Beam CT のIVR への応用開発など我が国から発信されたものが多く,本書でも最先端の内容をわかりやすく記述している.また,超音波診断もカラードップラーや造影超音波の進歩も著しい.一方,画像診断の治療的応用であるIVR(InterventionalRadiology)もこの30 年間の進歩は著しい.IVR は血管系と非血管系に大きく分けられ狭窄血管の拡張手技などがよく知られている.代表的手技である原発性肝癌の化学塞栓療法(TACE)や静脈瘤の逆行性閉塞術(B‒RTO)などわが国から発信している技術も多く,低侵襲で大きな治療効果を得ることができ患者にとっては福音となっている.

編集に当たって,各章に第一線気鋭の先生,第一人者の先生に執筆をお願いしました.

全章にわたって平易に記述されており,学生,研修医,初学者にとって最適の成書と考える.読者に裨益するものがあれば,編集者,著者の喜びこれに過ぐるものはない.


平成24年9月

編集代表 廣田 省三

目次

【I部 消化管】

1章 咽頭・食道のバリウムX線診断

■1 咽 頭

■2 食 道


2章 胃のバリウムX線診断

■1 胃X線検査の基礎

■2 胃X線読影の実際

■3 胃癌術前精査におけるポイント

■4 スクリーニング検査における胃X線読影の新しい視点


3章 十二指腸のバリウムX線診断


4章 腸管(小腸・大腸)の バリウムX線診断

■1 小 腸

■2 大 腸


5章 胃癌検診

■1 胃癌検診の歴史

■2 胃癌検診の方式

■3 不利益

■4 胃癌検診の成績

■5 精度管理

■6 今後の胃癌検診


6章 胃・大腸の術前3D CT angiography

■1 腹腔鏡下胃癌手術の主な適応と術式

■2 腹腔鏡下大腸癌手術の主な適応と術式


7章 CT colonography

■1 CT による消化管診断の進歩

■2 CTC の大腸診断への導入

■3 実際のCTC 検査法

■4 CTC における新しい大腸3次元診断画像

■5 CTC による診断能

■6 大腸癌検診の現状とCTC の将来展望


【II部 肝・胆・膵】

8章 血管造影とIVR

■1 血管造影とIVR

■2 血管撮影装置

■3 肝・胆・膵疾患のIVR


9章 CT診断

■1 CT の原理と3次元CT 画像

■2 マルチスライスCT

■3 CT 画像の再構成

■4 肝臓疾患のCT 画像診断

■5 胆嚢・胆管疾患のCT 画像診断

■6 膵臓疾患のCT 画像診断


10章 MRI診断

■1 MRI とは

■2 MRCP とは

■3 Gd-DTPA を用いたdynamic study

■4 SPIO 造影MRI

■5 Gd-EOB-DTPA 造影MRI

■6 肝臓疾患のMRI 画像診断

■7 胆嚢・胆管疾患のMRI 画像診断

■8 膵臓疾患のMRI 画像診断


11章 超音波診断

■1 超音波検査の実際

■2 肝の超音波検査

■3 胆嚢・胆道の超音波検査

■4 膵の超音波検査


12章 急性腹症の画像診断

■1 消化管穿孔

■2 腸管閉塞症

■3 腸管虚血

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:62.3MB以上(インストール時:135.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:249.2MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:38.1MB以上(インストール時:95.3MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:152.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784765315463
  • ページ数:145頁
  • 書籍発行日:2012年11月
  • 電子版発売日:2013年8月2日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。