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Gノート別冊 小児科医宮本先生、ちょっと教えてください!

  • ページ数 : 199頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2018年9月21日
¥3,960(税込)
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商品情報

内容

人気雑誌「 Gノート」別冊。診療の極意、伝授します!

著者のが小児科医歴のなかで,「上手く説明できなかった…」「質問に適切な回答ができなかった…」と感じていた事柄について,「このように説明すると理解してもらえるみたいだな!」と気づいてきた項目についてまとめています。こどもの診療に携わる総診の先生だけでなく,外来診療に不慣れな小児科医にも役立ちます。

序文

はじめに

私がはじめて「総合診療(内)科」(以下,総診)にかかわったのは,今から20年近く前の研修医時代になります.臨床研修がまだ必修化されていなかった当時 ,卒業後母校である聖マリアンナ医科大学の小児科に入局した私は,内科ローテーション研修に,できたばかりの総診を選択したのです.深い理由はなく,学生時代にお世話になった剣道部顧問の亀谷 学先生(現:日本プライマリ・ケア連合学会監事)が,大学病院総診の初代部長に就任されていたため,「まあ,亀さんの下なら悪いようにはされないかな...」程度の考えであったように記憶しています.当時の同病院総診には生坂政臣 主任医長(現:千葉大学教授)がおられ,その外来診療を見学させていただき,不定愁訴や認知症と考えられていた患者さんの診断が次々と確定していく様子を見て,「総診(生坂先生は家庭医と名乗っておられましたが)というのは凄いところだな...」と強く印象に残ったものです.

私はその後大学院へ進み,大学院修了後は国立精神・神経センター武蔵病院小児神経科で研修を受けました.そして,(現勤務地でもある)新設の川崎市立多摩病院へ赴任することになります.偶然にも初代院長は亀谷 学先生でした.亀谷院長は「小児救急診療は小児科と総診が協力して行う!」という方針を掲げられていました.しかし,この方針については小児科内でも反対の声が強かったのが実際のところです.私は"総診医=生坂先生"のイメージでしたから,「大丈夫ですよ.きっとわれわれより評判よいと思いますよ!」などと周囲に話していました.そのときに総診より小児救急診療のお手伝いをしていただいたのが,大橋博樹先生・喜瀬守人先生・麦谷 歩先生の3名です.彼らは,私の予想が間違っていないことを短期間で証明してくれました.

その後も多摩病院において小児科と総診の協力関係は形を変えながらも継続し,小児科で多くの総診医を指導しながら,小児科医も総診医から多くのものを学ぶことができたと思っています.

総診の医師は真面目な人が多く,とても真摯に患者さんと向き合っている印象です.一方で真面目ゆえに,こどもの診療に際して保護者への説明も生真面目過ぎる印象を従来からもっていました.「もう少し間合いの取り方が上手くなると,もっともっとよい外来診療になるのに!」という気持ちです.

そうこうしているうちに,公私ともに親しくしていただいている大橋博樹先生から総診医向けの講演や講義などの依頼をいただくようになり,それがきっかけで「Gノート」誌上で連載をもたせていただくようになりました.本書はその連載に加筆修正を行い単行本化したものです.

私の小児科医歴のなかで,「上手く説明できなかった...」「質問に適切な回答ができなかった...」と感じていた事柄について,「このように説明すると理解してもらえるみたいだな!」と気づいてきた項目についてまとめています.休憩時間に気軽に読めるよう会話形式としました.こどもの診療に携わる総診の先生だけでなく,外来診療に不慣れな小児科医にもきっと役立つと思っています.ぜひ気楽に読み進めてください.

本書の発行には本当に多くの方にご協力いただきました.連載企画から編集までご協力いただいた大橋博樹先生,討論時にさまざまな意見をいただいた小島隆浩先生・町野亜古先生・太田 浩先生,編集部の森 悠美さまをはじめとする羊土社の皆さま,そのほか本書にかかわってくださった多くの方に心より御礼を申し上げます.


2018年5月

川崎市立多摩病院 小児科
宮本 雄策

目次

はじめに

企画にあたって

プロローグ

第1章 外来でよく出会う疾患・症状に強くなろう!

1.熱性けいれんにジアゼパム坐薬,どうすべき?

2.こどものてんかん〜基本を学べば怖くない〜

3.「食物アレルギーが心配です...」どう対応する?

4.これって,アトピー性皮膚炎?〜湿疹をくり返す.適切な対応は?〜

5.「この子は,喘息ですか?」〜どう答える?どう診ていく?〜

6.急性胃腸炎,保護者への指導はどうする?〜水分摂取のタイミングは?食事再開はいつから・何を?〜

7.持続する発熱〜検査する?どう説明する?〜

8.「風邪薬を飲んでくれません...」〜内服の工夫は?そもそも対症療法は必要?〜

9.便秘の外来フォロー〜浣腸しても治らない!?浣腸を嫌がる!?そんなときは...

10.夜尿症,治療はどうすべき?〜大人になれば治る?〜

第2章 こどものさまざまな問題に応えよう!

1.乳幼児の発達の遅れ〜紹介する?様子見る?〜

2.体重が増えにくい〜ミルクを足すべき?母乳育児を希望していたら?〜

3.発達障害を疑うこどもに,どう対応する?

4.予防接種を拒否する保護者.どう説明する?

5.園医・校医を頼まれたら

6.不登校の子を診るのは苦手です....対応のコツは?

7.育児相談にのろう!

特別編

"家庭医が小児を診る"ということ〜小児科医が診ることとの違い〜

エピローグ

Column

エビデンスの先にあるもの

こどもの症候性てんかん

「こどもを叱ってはいけない」は正しい?〜しつけの指導〜

「もしかして虐待かも」と思ったら

小児科医と良好な関係を保つコツ

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書籍情報

  • ISBN:9784758118316
  • ページ数:199頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2018年9月21日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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