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レジデントノート増刊 Vol.19 No.11 糖尿病薬・インスリン治療 知りたい、基本と使い分け

  • ページ数 : 197頁
  • 書籍発行日 : 2017年9月
  • 電子版発売日 : 2018年10月5日
¥5,170(税込)
ポイント : 94 pt (2%)
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商品情報

内容

基本を押さえ,糖尿病薬・インスリンを自信を持って使いこなす!

各薬剤の作用機序・適応・選択や併用薬・量の調整など,丁寧に解説.救急や病棟で出会う症例対応も具体的に示し,実践での活かし方を専門家が教えます.

レジデントノートバックナンバー

序文

本学の前期研修医(前期レジデント)が当科を選択すると基本的に1〜2カ月の研修期間が割り当てられます.入院患者の治療が大部分となるので経口薬はさておき,インスリン治療を行うことには皆,かなり熟練してくれます.ところがそんな前期研修医が立派にインスリンの用量調節ができるようになり,巣立ったあと,翌月,例えば膠原病内科に行くとどうでしょう.ステロイドの使用機会の多い膠原病内科では血糖管理が悪くなるステロイド糖尿病の多発地帯です.当科で研修した実力を真に発揮できるまたとない機会のはずなのですが...,「兼科をお願いします」とあの一緒に研修したはずのレジデントが院内の依頼状を書いて当科によこしてくるのです.これは膠原病内科にはインスリンの使用法を指導できる医師がいないためと思われます.あれだけ研修したのは何のためだったの?と力が抜ける思いがすることしばしばです.こうしたことは今の臨床研修制度の大きな問題の1つでしょう.糖尿病は特にどの科で研修しても遭遇する疾患ですからそのようなケースが特に多いと思われます.

そこで本特集はインスリンや経口血糖降下薬の基本はもちろんのこと,病棟,外来で遭遇するさまざまな状況で如何に対応すればよいのかを「臨床に強い!」専門家の先生方に執筆いただきました.兼科の依頼を書く前に,是非ともこのレジデントノート増刊を開いて自分で血糖コントロールすることに挑戦してみてください.きっと指導医の「次に」役立つでしょう.さらに,このレジデントノート増刊があれば糖尿病内科を研修したレジデントも,これから回るレジデントも,さらにはその予定のないレジデントも自分の力で糖尿病コントロールの良くない患者さんに対応できると思います.血糖コントロールが良くない患者さんを積極的に診ようという気持ちになりますよ!


2017年9月

東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野
弘世 貴久

目次

第1章 糖尿病薬の基本と使い分け

1.序論:糖尿病薬使用のフローチャートは作成可能なのか?最初に出す薬は本当にメトホルミンなのか?

1.糖尿病薬選択のガイドライン

2.2型糖尿病の病態の評価

3.経口糖尿病薬の特徴

●Advanced Lecture:糖尿病薬物治療は単剤投与から開始するのが原則であるが,併用療法での治療開始(initial combination)も注目されている

2.スルホニル尿素(SU)薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.使用上の注意

4.SU薬を適切に使用するためのテクニック

3.チアゾリジン薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.副作用,使用上の注意

4.チアゾリジン薬使用の実際

●Advanced Lecture:"苦しまぎれ"からの逆転!?

4.α-グルコシダーゼ阻害薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.使用上の注意

4.症例

5.α-GIの実際の使い方

●Advanced Lecture

5.グリニド薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.グリニド薬を選択するシチュエーションは?

4.グリニド薬間の使い分け

5.使用上の注意

6.DPP-4阻害薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.使用上の注意

4.DPP-4阻害薬の導入例

7.ビグアナイド薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.症例

●メトホルミンの有用性を最大限に発揮するために理解しておくこと

1.基礎治療薬としてのメトホルミン

2.投与法のポイント

3.メトホルミンと乳酸アシドーシス

8.SGLT2阻害薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.使用上の注意

9.GLP-1受容体作動薬

1.薬の作用機序

2.薬の特徴

3.使用上の注意

4.GLP-1受容体作動薬を使用するとき 

●Advanced Lecture:GLP-1受容体作動薬の効き方の違い〜ショートアクティングとロングアクティング

第2章 インスリンの基本と使い方

1.インスリンにはどんな種類があるの?

1.インスリンとは?

2.インスリンの適応について

3.インスリンの種類について

4.インスリン処方の実際

5.基礎インスリン1日1回での治療について

●Advanced Lecture:インスリンの合成,バイオシミラーについて

2.インスリン導入のABC(外来)

1.外来で経験するインスリン導入の適応症例

2.インスリン導入交渉:合併症の脅かしよりも具体的な注射紹介

3.外来導入にふさわしいBOT(持効型1 回注射)

●Advanced Lecture:持効型インスリンはどのくらい増量するのだろう? 〜BOTの臨床試験から考える

4.BOTでコントロール不十分の場合のステップアップ

3.インスリン導入のABC(入院)

1.入院患者におけるインスリン導入の実際

2.インスリン導入において患者に指導するべき注意点

4.配合溶解インスリンと混合型インスリン,何がどう違う?

1.それぞれのインスリンの特徴

2.混合型と配合溶解の違いはどこ?

3.配合溶解インスリン製剤の使いどきはいつ?

5.インスリン注射が効かない患者,インスリンボールに注意〜カレンダー式注射法の勧め

1.インスリン注射部位の皮下腫瘤(インスリンボール)

2.なぜ同じ部位にくり返し注射するのか?

3.カレンダー式注射法

6.QOL を意識したインスリン療法

1.インスリン注射実行度と血糖コントロールの関係

2.インスリン注射を妨げる要因について

3.症例:CGMでインスリン注射アドヒアランスの問題点が明らかになった1型糖尿病症例

第3章 特殊な病態での薬の使い分け

1.妊娠中の糖尿病薬・インスリン治療

1.妊娠時に使用するインスリン注射について知ろう

2.妊娠中に経口血糖降下薬は使用できるか

3.妊娠前の血糖管理はどうするか

4.妊娠中の血糖管理はどうするか

5.分娩時の管理はどうするか

6.分娩直後の管理はどうするか

2.高齢者の糖尿病薬・インスリン治療

1.高齢者糖尿病患者の治療目標値の設定

2.高齢者糖尿病患者の経口血糖降下薬治療

3.GLP-1受容体作動薬による治療

4.高齢者糖尿病患者のインスリン療法

第4章 病棟・救急で困る,こんなときどうする?

1.スライディングスケールの落とし穴

1.スライディングスケールの基礎

2.実際にスライディングスケールを上手に使ってみよう

3.スライディングスケールの応用編〜食事量スケール,定期注射との併用

2.シックデイの一般管理やそのときの内服継続・中止の判断を教えてください

1.糖尿病のシックデイには特別な注意が必要

2.ケトーシスと脱水,2つのproneに注意

3.シックデイへの対応

●Advanced Lecture:血中ケトン体の測定ができる持続血糖測定器の登場

3.糖毒性が改善した後のインスリン量調節はどうすればよいですか?〜インスリン離脱が予想される,病歴の短い患者の入院~退院後の管理

1.症例:若年でペットボトル症候群,肥満を合併した2型糖尿病

2.インスリンと経口血糖降下薬の併用について

4.BBT(basal bolus therapy)だけでは,血糖が乱高下する1型糖尿病の治療はどうすればよいか?

1.血糖が乱高下する糖尿病とは

2.最新治療について①CSII

3.最新治療について②SAP

4.最新治療について③カーボカウント

●Advanced Lecture:劇症1型糖尿病とは

5.糖尿病治療中の患者が救急に運ばれてきたら!

1.糖尿病ケトアシドーシスと高血糖高浸透圧症候群

2.低血糖

●Advanced Lecture:SGLT2阻害薬投与患者における正常血糖DKA

6.周術期,集中治療室での血糖管理のポイントが知りたいです

1.周術期患者や集中治療患者での糖代謝変動と高血糖

2.血糖測定方法による誤差

3.現在の急性期血糖管理に関する推奨

4.急性期血糖管理の実施方法

7.ステロイド糖尿病の早期発見と治療について教えてください

1.ステロイド糖尿病の疫学と病態

2.ステロイド糖尿病の診断と治療

●Advanced Lecture

8.輸液中や胃管管理中の患者の血糖管理のポイントが知りたいです

1.初診患者の血糖コントロールで最初に把握すべきこと

2.経腸栄養剤そのものに工夫できることはあるのか

3.輸液管理そのものに工夫できることはあるのか

4.血糖コントロールについてはたして指標はあるのか

5.血糖コントロールの方法

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  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758115940
  • ページ数:197頁
  • 書籍発行日:2017年9月
  • 電子版発売日:2018年10月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。