128症例で身につける 臨床薬学ハンドブック 改訂第3版

  • ページ数 : 478頁
  • 書籍発行日 : 2019年10月
  • 電子版発売日 : 2019年11月8日
¥4,290(税込)
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商品情報

内容

症例をもとに処方が出されるまでの思考プロセスを解説.薬剤師が押さえておくべき疾患を網羅しつつ,服薬指導など現場に即した内容を厳選!薬学部生の実務実習・国試対策に,薬剤師の方の臨床推論力アップに役立つ!

序文

第3版の序

2013年に第2版を送り出したのは,丁度新たな6年制薬学教育課程を修了した薬学卒業生が社会に船出して間もない頃であった.それから早くも6年が過ぎ去ったが,幸い第2版も初版と同様に読者諸氏に好評をもって迎えられ,増刷を重ねている.しかし,医学の進歩は速いため医学関連書籍の寿命は短いのが宿命である.極論すれば出版されたその時点から,記載内容は最先端の情報との解離が始まるのである.実際,第2版を上梓して以来の薬物治療の進歩は目を見張るものがあり,例を挙げれば悪性腫瘍の化学療法,糖尿病やC型ウイルス性肝炎の治療は画期的な新薬の登場により標準治療が一変したと言っても過言ではない.幸いなことに,この度,出版元である羊土社のご好意もあり,著者らは6年間の遅れを取り戻した第3版を送り出すこととなった.

本書は,多くの薬物治療の教科書が系統的な病因・病態解析に基づいて標準的な薬物治療を記載するアプローチであるのとは異なり,初版以来,個別の症例解析から患者の薬物治療を考えるアプローチをとってきた.第3版においてもこの方針は堅持され,さらに症例数を増加し,対象疾患項目を見直し,記載についても最新のガイドラインに準拠して大幅に書き直した.今もし第3版を手にとって通覧されれば,疾患によっては全くの新規書き下ろしに近い部分もあることがわかるであろう.今回も多大な努力を傾注された執筆者の方々に感謝する次第である.今回は内容の一新に合わせて表紙も変更されたが,読者諸氏に好意をもって迎えられれば幸いである.

2009年の初版の序を読み返すと,6年制薬剤師教育の開始にあたり,薬剤師が薬物治療に対してより深く関与して行くための助けとして本書を執筆した著者らの意気込みが感じられる.今後は,薬剤師は医師の考えた薬物治療の意図を患者に対して正しく説明するだけでなく,医師と共に患者の薬物治療を考え,責任をもてる立場に進化しなければならない.すでに欧米諸国では薬剤師の薬物治療への参画は日常的になっている.在学中の病院・薬局実習だけでなく卒業後に自信をもって薬物治療に参加できるように個別患者の薬物治療を考えるアプローチをとる本書の意義はますます高まっていると信じている.


2019年9月

執筆者を代表して
明治薬科大学 特任客員教授
越前宏俊

目次

章3版の序

初版の序

検査値略語一覧

章1章 循環器系疾患[7症例]

1.不整脈

2.心不全

3.高血圧

4.肺高血圧症

5.虚血性心疾患

6.閉塞性動脈硬化症(ASO)

7.静脈血栓塞栓症

章2章 呼吸器系疾患[4症例]

1.気管支喘息

2.慢性閉塞性肺疾患(COPD)

3.肺 炎

4.肺結核

章3章 消化器系疾患[12症例]

1.腹痛・下痢

2.便 秘

3.消化性潰瘍

4.過敏性腸症候群(IBS)

5.慢性肝炎

6.膵 炎

7.イレウス

8.胃 炎

9.薬剤性肝障害

10.胆石症

11.虫垂炎

12.潰瘍性大腸炎(UC)

章4章 血液・造血器疾患[5症例]

1.貧 血

2.白血病(急性前骨髄球性白血病)

3.播種性血管内凝固症候群(DIC)

4.悪性リンパ腫

5.紫斑病

章5章 膠原病・アレルギー・免疫疾患[2症例]

1.関節リウマチ(RA)

2.全身性エリテマトーデス

章6章 内分泌系疾患[6症例]

1.甲状腺機能亢進症

2.クッシング症候群

3.尿崩症(DI)

4.副甲状腺機能亢進症

5.原発性アルドステロン症

6.アジソン病

章7章 代謝性疾患[3症例]

1.糖尿病

2.脂質異常症

3.高尿酸血症・痛風

章8章 腎臓疾患[9症例]

1.腎不全(慢性腎不全)

2.ネフローゼ症候群

3.糸球体腎炎(慢性糸球体腎炎)

4.糖尿病性腎症

5.薬剤性腎症

6.高ナトリウム血症,低ナトリウム血症

7.高カリウム血症,低カリウム血症

8.高カルシウム血症,低カルシウム血症

9.アシドーシス,アルカローシス

章9章 神経・筋疾患[8症例]

1.頭 痛

2.脳卒中(脳血管障害)

3.てんかん

4.パーキンソン病

5.アルツハイマー病

6.重症筋無力症

7.髄膜炎

8.一過性脳虚血発作(TIA)

章10章 精神疾患[6症例]

1.統合失調症

2.大うつ病性障害

3.強迫性障害

4.薬物依存症(禁煙指導)

5.アルコール依存症

6.睡眠障害(不眠症・過眠症)

章11章 感染症[18症例]

1.ウイルス性腸炎・細菌性腸炎

2.麻疹・風疹・突発性発疹・水痘・流行性耳下腺炎・伝染性紅斑・手足口病

3.A群溶連菌感染症

4.淋病・梅毒

5.HIV感染症・AIDS

6.百日咳・破傷風・ジフテリア

7.クラミジア感染症

8.トキソプラズマ症

9.輸入感染症

10.MRSA感染症

11.インフルエンザ

12.深在性真菌症

章12章 泌尿器疾患[4症例]

1.前立腺肥大症(良性前立腺肥大:BPH)

2.尿路感染症

3.尿路結石

4.排尿障害

章13章 婦人科疾患[6症例]

1.月経異常

2.妊娠高血圧症候群

3.不 妊

4.子宮内膜症

5.更年期障害

6.乳腺炎

章14章 皮膚疾患[9症例]

1.アトピー性皮膚炎

2.皮膚真菌症

3.蕁麻疹

4.薬 疹

5.乾 癬

6.接触性皮膚炎

7.光線過敏症

8.帯状疱疹

9.褥 瘡

章15章 骨・関節疾患[2症例]

1.骨粗鬆症

2.変形性関節症(膝関節)

章16章 耳鼻咽喉科疾患[6症例]

1.めまい症・メニエール病

2.アレルギー性鼻炎

3.花粉症

4.副鼻腔炎

5.中耳炎

6.突発性難聴

章17章 眼科疾患[4症例]

1.緑内障

2.白内障

3.ウイルス性結膜炎

4.加齢黄斑変性症

章18章 小児科疾患[4症例]

1.熱性けいれん

2.急性乳児下痢症

3.小児喘息

4.注意欠如・多動性障害(ADHD)

章19章 腫瘍性疾患[10症例]

1.肺がん(非小細胞肺がん)

2.胃がん

3.大腸がん

4.腎細胞がん

5.卵巣がん

6.乳がん

7.頭頸部がん

8.非ホジキンリンパ腫

9.支持療法(悪心/嘔吐・末梢神経障害・手足症候群・皮膚障害)

10.がん性疼痛

章20章 ショック[3症例]

1.敗血症性ショック

2.心原性ショック

3.アナフィラキシーショック

付録

1.臨床検査データ基準値一覧

2.小児薬用量一覧〜小児に対する薬物投与の実際〜

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書籍情報

  • ISBN:9784758109413
  • ページ数:478頁
  • 書籍発行日:2019年10月
  • 電子版発売日:2019年11月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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