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写真でみる乳幼児健診の神経学的チェック法 第9版

前川 喜平, 小枝 達也 (著)

株式会社 南山堂

330 頁  (2017年2月)

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リリース日: 2019年04月10日

乳幼児健診における神経学的発達の診かたが手に取るようによくわかる!

豊富な写真を用いて,乳幼児の神経学的発達の診かたや評価方法をわかりやすく解説している本書は,乳幼児健診の実践書や専門学科の教科書として超ロングセラーとなっている.改訂9版は育児支援や発達障害の診かたに関する解説を充実させるなど,母子保健の最新動向に即して内容をアップデートした.乳幼児健診に携わるすべての医療者必携!

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豊富な写真を用いて,乳幼児の神経学的発達の診かたや評価方法をわかりやすく解説している本書は,乳幼児健診の実践書や専門学科の教科書として超ロングセラーとなっている.改訂9版は育児支援や発達障害の診かたに関する解説を充実させるなど,母子保健の最新動向に即して内容をアップデートした.乳幼児健診に携わるすべての医療者必携!


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改訂9版の序

1979年1月に本書の初版が出版されてから38年もの年月が流れている.このような長きにわたり多くの読者に利用され,こうして版を重ねることができたことは非常な喜びであると共に,ご利用いただいた皆様に心より感謝している.医学の進歩が著しい時代に38年も生き残れたことは幸運としかいいようがない.

現在の乳幼児健診の主な目的は,育児支援であるといっても過言ではない.子育て支援を行うには子どもがどのようにして育つかを知り,月齢に応じて適切な支援を行うことが必要である.そのために必要な知識として情緒の発達(Bridgesの説),心理社会的発達(Eriksonの説),欲求5段階説(Maslowの説)など主な理論を今回記載した.さらに,親準備性と関係性の発達に関して,子ども(育てられる者)から親(育てる者)にどのようにして変身するか,その過程において子育てに起こる問題などについても記載した.

最近の乳幼児健診におけるもう一つの重要なトピックは,発達障害児の早期発見と支援である.これについては「健やか親子21(第2次)」,「発達障害の診かた」,「5歳児健診の実際」などを国立成育医療研究センターこころの診療部長の小枝達也先生にご執筆いただいた.発達障害児は適切な支援により普通の社会生活を送ることが可能である.歴史上の有名な人物では織田信長,坂本龍馬,ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト,ベンジャミン・フランクリン,アルバート・アインシュタインは発達障害ではないかといわれている.近年では日本の人気バンドの深瀬慧氏,多くの金メダルを獲得した水泳選手のマイケル・フェルプス氏はADHDであることを公表している.発達障害児の特性を活かせば長所となり,特性が社会生活に支障をきたせば短所となる.周囲の理解と支援により様々な可能性があるのである.

また今回の改訂ではDSM-5に合わせていくつかの診断名を変更した.

本書が21世紀の乳幼児健診,ことに子育て支援と,発達障害児の早期発見・支援に役立つことを願ってやまない.

最後に,本書についてお気づきの点があればご指摘いただければ幸いである.


2017年1月

前川 喜平


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1部 これからの乳幼児健診に必要な知識・技能

I.これからの乳幼児健診

1 母子保健施策の理念と「健やか親子21」

2 子育て支援の中心的役割

3 乳幼児健診の質の向上とチームアプローチ

4 施行者からみたこれからの乳幼児健診

5 受ける側からみたこれからの乳幼児健診

6 低経済成長時代の乳幼児健診

7 公的乳幼児健診の意義の自覚

8 子どもはどのようにして育つか:子どもの発達に必要なふれあいと関係性

9 「健やか親子21(第2次)」における重点課題

10 乳幼児健康診査における今後の変更点

II.子どもの発育を理解するために必要な理論

1 心理社会的発達理論(エリクソンの説)

2 情緒の発達(ブリッジスの説)

3 マズローの欲求5段階説

III.健康指向の健診の実際

1 身体発育の解釈

2 発達の解釈

3 境界児の解釈

4 機能訓練,療育の考え方の再考

5 生活のリズム

IV.要支援家庭の早期発見と対応

1 要支援家庭とは

2 不適切養育(虐待)の早期発見と対応

V.育児支援の実際

1 育児支援とは

2 育児支援効率化のための階層化

3 支援に必要なコミュニケーション技法と態度

4 育児相談

5 育児不安への対応

6 発達に問題がある児の家族への対応

7 新生児訪問と「こんにちは赤ちゃん」事業による家庭訪問

8 医療・福祉,NPOとの連携

VI.心の健康のチェックと対応

1 乳幼児の発達過程

2 乳幼児の心の発達の概要

3 乳幼児の心の発達チェックと対応

4 対応

5 心の発達と社会性・耐性の発達の評価

2部 乳幼児健診に必要な医学的知識

I.配偶子病(染色体異常)

II.遺伝病

III.胎児に影響を及ぼす因子

1 感染症

2 薬物および化学物質

3 母親の疾病と栄養障害

4 放射線

5 重症妊娠高血圧症候群

6 喫煙,アルコール

7 臍帯,胎盤の異常

IV.低酸素性虚血性脳症

V.低出生体重児と子宮内発育遅滞

VI.アプガースコアとその意味

VII.脳障害のときにみられやすい新生児期の症状

VIII.無症状性神経学的異常の診断

1 在胎週数の評価

2 新生児の行動および反応による評価

3 泣き声

4 哺乳力

5 微細発作

IX.新生児期における神経学的異常と予後

1 脳障害の可能性のある因子あるいはハイリスク因子

2 脳障害のときにみられやすい症候および症状

3 神経学的異常所見

4 脳性麻痺と新生児期の頭部エコー所見

3部 乳幼児健診に必要な発達神経学的知識

I.神経の発達

1 脳の構造のあらまし

2 神経の発達

3 脳の発達,その可塑性と敏感期

4 発達における神経細胞・シナプスの過剰産生,消失とその意

5 子どもの発達に影響を与える因子

II.姿勢の発達

1 腹臥位

2 這い這い

3 仰臥位

4 座位

5 水平抱き

6 立位

III.反射の発達

1 脊髄反射

1)把握反射

2)magnet reaction

3)逃避反射

4)交差性伸展反射

5)踏み直り反射

6)歩行反射

2 脊髄・橋レベルの反射

1)Moro反射

2)対称性および非対称性緊張性頸反射

3)緊張性迷路反射

3 その他の原始反射

1)乳探索反射

2)吸引反射

4 中脳レベルの反射

1)頸の立ち直り反射

2)視性立ち直り反射

3)迷路性立ち直り反射

4)頭への身体の立ち直り反射

5)身体の立ち直り反射

6)Landau反射

7)パラシュート反射

5 皮質レベルの反応

1)傾斜反応

2)四つ這い平衡反応

3)座位の平衡反応

4)ホッピング反応

IV.神経の発達と行動発達

1 行動発達

2 乳幼児の心の発達

4部 神経学的発達チェック法

I.基本事項

1 乳幼児健診の目的と意義

2 正常発達の評価

3 乳幼児健診におけるkey ageの条件とその設定

4 乳幼児健診におけるローリスク児とハイリスク児にみられやすい疾患

5 各月齢別チェックリストの作成

6 母子手帳の利用の仕方

II.各月齢別のチェックポイント

1 1か月児のチェックポイント

2 2か月児のチェックポイント

3 3〜4か月児のチェックポイント

4 5か月児のチェックポイント

5 6〜7か月児のチェックポイント

6 8か月児のチェックポイント

7 9〜10か月児のチェックポイント

8 11か月児のチェックポイント

9 12か月児のチェックポイント

10 1歳3か月児のチェックポイント

11 1歳6か月児のチェックポイント

12 3歳児のチェックポイント

13 就学児のチェックポイント

III.正常発達の個人差と種々のパターン

1 正常発達の個人差

2 個人差の診断

3 正常な個人差と境界児との相違

4 発達における個人差の幅

5 発達の個人差のいろいろ

5部 発達の遅れの原因と診断

I.乳児期における脳障害の早期診断

1 脳障害児の概念とその臨床症状

2 脳性麻痺的脳障害児と知的障害的脳障害児

3 脳性麻痺的脳障害児の診断(ZKS)

4 知的障害的脳障害児の早期診断

5 重症心身障害児の早期診断

II.脳性麻痺(CP)の診断

1 姿勢の異常

2 反射の異常

3 筋トーヌスの異常

4 Vojta法

5 CP診断の時期

III.知的障害の診断

1 周囲に対する関心が鈍い

2 手を伸ばして物をつかまない

3 運動発達の遅れと反射の成熟の遅れ

4 幼児期

IV.フロッピーインファントの診断

1 筋トーヌスの診かた

2 症例

3 フロッピーインファントの特徴

4 フロッピーインファントの原因と分類

V.言葉の遅れ

1 言葉の獲得

2 言葉の遅れの原因

3 言葉の遅れの鑑別

4 言葉の遅れへの対応

VI.発達障害の診かた

1 発達障害とは何を指すのか?

2 自閉症スペクトラムの診かた

3 注意欠如・多動性障害(ADHD)の診かた

4 学習障害の診かた

VII.視力障害,聴力障害の診かた

1 視覚スクリーニング

2 難聴のスクリーニング

6部 5歳児健診の実際

I.5歳児健診の実際

1 5歳児の診察

2 インタビューについて

3 5歳児健診の実施体制

4 5歳児発達相談

5 ちょっと気になる子へのアドバイス

II.5歳児健診から学校保健への橋渡し

1 事後相談体制

2 学校保健における発達障害

III.神経学的微徴候の診かた

1 神経学的微徴候の検査法

2 随意運動発達検査

7部 事後措置

I.乳幼児健診のシステム

1 健診の時期

2 一次健診の流れ

3 健診の判定結果

II.事後措置

1 フォローアップの大切さ

2 事後措置の流れ

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクは現在AndroidOSには未対応となっております。何卒ご了承下さいませ。

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