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プリンシプル消化器疾患の臨床1 食道・胃・十二指腸の診療アップデート

  • ページ数 : 288頁
  • 書籍発行日 : 2017年2月
  • 電子版発売日 : 2018年5月18日
¥11,000(税込)
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商品情報

内容

高度な専門知識と診療実践のスキルをわかりやすく,かつビジュアルな構成で提示

第1巻では、最新の診療ガイドラインに基づいた上部消化管疾患の標準的な診療の流れを解説するとともに,好酸球性食道炎などの新しい疾患、各種の画像強調内視鏡検査などの検査法、アコチアミドやPOEMなどの薬剤・治療法なども概説しています。

プリンシプルシリーズ

序文

≪プリンシプル消化器疾患の臨床≫シリーズのうち本巻では,上部消化管疾患に関してまとめた.上部消化管疾患は良性疾患,悪性疾患,機能性疾患ともに有病率が高く,毎日の診療で出会う疾患が多い.また,時代によって疾患の移り変わりが大きく,最近ではヘリコバクター・ピロリ関連疾患が減少し,好酸球性食道炎,胃底腺型胃癌などの新しい疾患が出現している.診断に使用される検査も各種の画像強調内視鏡検査などの新しい形態学的診断法が開発されているが,それに加えてhigh resolution manometry や食道インピーダンスモニタリングなどの消化管の機能異常を定量的に評価する方法も開発されてきた.また,治療に関してもアコチアミドやボノプラザンのような新しい薬剤やPer--oral Endoscopic Myotomy(POEM)やAnti--Reflux Mucosectomy(ARMS)などの新しい内視鏡治療技術が使用され始めている.本書は,このような時代変化が大きく新たな診療手技の開発も盛んな上部消化管疾患の最新の進歩をできるかぎり取り入れて作成されている.

執筆は,それぞれの領域のトップクラスの臨床医,研究者にお願いした.多忙ななかで本書の作成にご尽力いただいた著者の先生方に感謝している.

項目立ては,まず「上部消化管疾患総論」として疾患の疫学,消化管の生理機能,そして主な疾患群の病態に関して解説がされている.総論部分を読んでいただくと,上部消化管疾患の全体像が把握でき,各論の解説が理解しやすくなる.次には「検査・診断」の項目が続く.この項目では上部消化管疾患の診断に用いられる検査法や,それを用いた診断の実際がわかりやすい図やフローチャート付きで解説されている.「治療法総論」では,各種の薬物治療が系統的に解説されているだけではなく,内視鏡治療や手術治療も記載されている.上部消化管の主要疾患に関しては「治療法各論」として詳しい治療法が疾患別に解説されている.最後には「ミニレクチャー」として最近注目の病態,領域に関して最新情報を書き加えていただいた.

本書は,最新の上部消化管疾患の診療に関する教科書であり,図表が多く,消化器疾患の勉強を始めた学生に大変わかりやすい解説書であるが,消化器領域の専門医を目指す研修医,若手医師にも役立つ情報が満載されている. 本書がたくさんの方に利用されることを願っている.


2016年11月

島根大学医学部医学科内科学第二

専門編集 木下 芳一

目次

I章 上部消化管疾患総論

疾患概念

胃食道逆流症(GERD)とその合併症

胃・十二指腸潰瘍

機能性消化管疾患(NERDと機能性胸やけ,機能性ディスペプシア〈FD〉)

ヘリコバクター・ピロリ感染胃癌と非感染胃癌

好酸球性消化管疾患

疫学

病態生理

食道,胃食道接合部の運動生理

胃・十二指腸の運動生理

胃酸分泌調節機構

上腹部症状の原因臓器としての十二指腸

消化管ホルモン

上部消化管傷害を起こす薬剤

II章 検査・診断

上腹部症状の鑑別診断

検体検査

ヘリコバクター・ピロリ感染診断

消化管ホルモン

一般検査と腫瘍マーカー

画像診断

単純X線検査と消化管造影検査

CT

PET

超音波診断

内視鏡検査

超音波内視鏡検査

生理学的検査

24時間食道インピーダンス・pHモニタリング

食道high resolution manometry

胃排出能検査

バロスタット検査

病理組織学的検査

内視鏡下の生検組織診断とEUS-FNA生検組織診断

III章 治療法総論

薬物療法

胃酸分泌抑制薬

 酸中和薬とヒスタミンH2受容体拮抗薬

 プロトンポンプ阻害薬

 カリウムイオン競合型胃酸分泌抑制薬

消化管運動機能改善薬

抗うつ薬,抗不安薬

漢方薬

抗癌剤

内視鏡的切除術

バルーン拡張術

内視鏡的止血

内視鏡的胃瘻造設

ステント留置術

外科手術

内視鏡手術と外科手術の融合

IV章 治療法各論

機能性疾患

胃食道逆流症(GERD)

機能性ディスペプシア

アカラシア

その他の食道運動異常症

炎症

ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

自己免疫性胃炎

好酸球性食道炎と胃炎

感染性食道炎

腫瘍

食道扁平上皮癌

Barrett食道癌

食道粘膜下腫瘍

胃腺腫と胃癌

十二指腸腺腫と十二指腸癌

胃リンパ腫

胃・十二指腸間質腫瘍GIST

胃・十二指腸神経内分泌腫瘍

外傷

Mallory-Weiss症候群

特発性食道破裂

上部消化管異物

その他

食道・胃静脈瘤

GAVEとDAVE

ミニレクチャー

上部消化管疾患の各種診療ガイドライン

食物アレルギー

口腔内細菌と消化器疾患

GNAS mutationと胃腫瘍

protein-losing gastropathy

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書籍情報

  • ISBN:9784521744421
  • ページ数:288頁
  • 書籍発行日:2017年2月
  • 電子版発売日:2018年5月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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