その心房細動,治しますか?付き合いますか? 第4版

  • ページ数 : 126頁
  • 書籍発行日 : 2017年3月
  • 電子版発売日 : 2017年8月4日
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商品情報

内容

“心房細動の第一人者”である著者が,かかりつけ医と患者のために書き下ろした入門書の最新刊。

心房細動の基本から治療法、早期発見に至るまでをわかりやすく解説。第4版では心原性脳梗塞や新規抗凝固薬の使い分けなど,実臨床で役立つ内容を新たに加筆しました。心房細動と診断された患者さんが自分の置かれている立ち位置を知り、今後の治療方針を考える手助けになる一冊です。

序文

改訂第4版の発行に際して

本書の初版が世に出たのは2010年8月でした。当時は心房細動のカテーテルアブレーション手術はまだまだ一般的な治療ではなく、年間の手術例も1万人に達していませんでした。あまりにも多くの心房細動の患者さんが、カテーテルアブレーション手術を受けることなく慢性化してゆく状況を何とかしたいと思って、この本を7年前に上梓しました。

時は移り2017年の現在、国内の年間心房細動カテーテルアブレーション症例数は4万人を超え、全国の多くの病院で手術が可能となっています。7年前と比してはるかに一般的な治療になった一方で、逆に多くの手術不要な患者さんがわざわざ専門施設を訪れ、そしてあまり意味のない手術を受けていることが指摘されています。心房細動の患者さんには手術をした方が良い人もいますし、逆に薬でうまく付き合ってゆく方が適した人もいるのです。

本書は、心房細動と診断された患者さんが自分の置かれている立ち位置を知り、今後の治療方針を考える手助けとしてご好評を頂き、今回第4版をお届けすることになりました。心房細動をもっている患者さんが自分の治療方針を他人任せにせず、自分で考えるための一助になれば本当に嬉しく思います。一緒に考えてゆきましょう。


2017年3月

東京慈恵会医科大学循環器内科教授
山根 禎一

目次

第1部 心房細動ってどういう病気なんだろう

・心房細動のイメージをもっていただくために

・心房細動の原因

・心房細動と年齢

・心房細動があると何がよくないの?

・心房細動は進行性の病気です

・心房細動って良性?悪性?

・心房細動ってどうしたらいいの?

第2部 心房細動の治療法について

・心房細動にはどのような治療法があるの?

・レートとリズム

・心臓だけ見ていてもだめ

・抗不整脈薬の使い方

・抗不整脈薬はなぜ心房細動に効きにくいのか?

・「サンリズム®一生飲め」

・発作性から慢性への進行

・どのような人が専門施設に行くべきか

・よく話し合うことからすべて始まる

第3部 脳梗塞の予防

・なぜ、脳梗塞の予防が重要なの?

・CHADS2スコアとは?

・ワルファリンについて

・直接作用型抗凝固薬

・直接作用型抗凝固薬の使い分け

第4部 目の前の心房細動の患者さんを分析しよう

・患者さんの状態を把握するためのトライアングル

・年齢

・症状

・心房細動の進行度

第5部 カテーテルアブレーションとはどんな治療なのか?

・カテーテルアブレーションの原理

・心房細動に対するカテーテルアブレーション治療

・最近のカテーテルアブレーション:バルーンアブレーション

・カテーテルアブレーションの治療成績

・心房細動アブレーションを受ける時期について

・心房細動を治すことは患者さんの予後を改善するのかどうか?

・大きな分かれ道

第6部 心房細動をいかにして早期発見するか:かかりつけ医の役割

・早期発見がなぜ大切か(かかりつけ医の立場から)

・どうやって早期発見するか(患者さんの立場から)

・すでに慢性心房細動になってしまった方へ

第7部 心房細動周辺の諸々のお話

・アップストリーム治療

・医療費のこと

第8部 具体例で見る心房細動の患者さんの治療

・症例1 心房細動カテーテルアブレーション治療記

・症例2 ペースメーカーが必要って言われたけど......

・症例3 高齢だからって治療しなくていいの?

・症例4 慢性で無症状の患者さん

・症例5 心不全と心房細動

・症例6 妊婦さんの心房細動

・症例7 「治ると聞いて来たのに......」

・症例8 状態が悪すぎて治らなかった人

・症例9 ご本人が手術を希望されなかった人

・症例10 一度の発作であれば,まだ様子を見たほうがいい

・症例11 健診で見つかった時から持続性心房細動の人

・症例12 外科手術で治った人

第9部 心房細動のイメージ

・心房細動の患者さんは、徐々に拡がる川を舟に乗って下っている


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書籍情報

  • ISBN:9784498136359
  • ページ数:126頁
  • 書籍発行日:2017年3月
  • 電子版発売日:2017年8月4日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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