肩と肘のスポーツ障害

  • ページ数 : 288頁
  • 書籍発行日 : 2012年9月
  • 電子版発売日 : 2013年8月16日
¥10,450(税込)
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商品情報

内容

スポーツによって生じる肩と肘の様々な障害について、診断に必要となる機能解剖、理学所見の取り方、画像診断のポイント、障害を起こしている機能的問題点へのアプローチ法、治療としての保存療法や手術療法のノウハウなどを、実際の臨床に即した流れを追いながら第一線で活躍中の医師が豊富な図表を元にわかりやすく解説。

野球などのスポーツによる肩や肘の障害を診る機会のあるという医師や理学療法士、必携の書です。

序文

本書はオーバーヘッドアスリートにみられる肩と肘のスポーツ障害にフォーカスを当て,機能解剖から理学所見の取り方,画像診断,機能診断と理学療法,そして肩・肘それぞれの各論についてと,この分野で臨床に携わる医師やセラピストがマスターすべき必須事項をほぼ網羅している.各項目の執筆者も,いずれも経験豊富で第一線で活躍されている若手の先生方に敢えてお願いした.上肢のスポーツ障害の特性として,つい局所の画像所見に目が行きがちであるが,実は肩甲帯や体幹などの中枢部の機能的影響を受けやすいという特徴があり,この機能異常の修正なくして局所の解剖学的異常を手術によって治したとしても,症状にまったく変化がないか,症状が軽減したとしてもパフォーマンスの低下までは改善させることはできない.したがって,肩と肘のスポーツ障害では,局所所見を評価すると同時に,肩甲胸郭関節機能などの中枢側の機能障害を見極め,異常があればこれを修正していくことが重要となる.本書では,まず解剖と理学所見の取り方と画像診断について新進気鋭の若手医師に解説して頂き,次いで上肢のスポーツ障害という括りの中で,機能的問題点と解剖学的問題点,および投球フォームについて,現場での経験豊富な先生方にそれぞれの視点から述べていただいた.また,スポーツ選手の治療経験豊富な理学療法士に,肩と肘それぞれについての理学療法の実際についても解説していただいた.各論では,肩・肘のそれぞれについて,投球スポーツにみられる典型的な疾患について第一線で活躍される先生方に執筆していただいた.

以上のように,本書は肩と肘のスポーツ障害の診断と治療に関して最新かつ実践的な内容となっており,スポーツ障害に携わるすべての医療関係者にとって必携のテキストとなり得ると確信している.


2012年8月

菅谷啓之

目次

1 診断・治療に必要な機能解剖

A.肩関節

1.肩甲上腕関節の骨形態 

2.関節唇の付着形態 

3.関節包と関節上腕靱帯の構造 

4.腱板筋群の構造と停止部 

5.烏口上腕靱帯の構造と機能 

B.肘関節

1.骨・形態 

2.関節 

3.関節包 

4.靱帯 

5.滑膜ヒダ 

6.血管 

7.神経 

2 理学所見の取り方

A.肩関節

1.問診 

2.視診 

3.触診 

4.理学所見 

B.肘関節

1.問診 

2.視診 

3.触診 

4.特殊検査 

3 画像診断

A.肩関節の画像診断

1.X線で見えること,診るべきこと 

2.CTで見えること,診るべきこと 

3.MRIで見えること,診るべきこと 

B.肘関節の画像診断

1.X線で見えること,診るべきこと 

2.CTで見えること,診るべきこと 

3.MRIで見えること,診るべきこと 

4.超音波検査 

C.上肢のスポーツ障害に対する超音波診断の応用

1.エコー診断の有用性 

2.診断のポイントとコツ 

4 上肢のスポーツ障害に対するアプローチ

A.上肢のスポーツ障害によくみられる機能的問題点

①投球障害肩・肘の機能的問題点とは?―運動連鎖の重要性

1.足部 : 足部および足関節 

2.股関節と骨盤 

3.胸郭と肩甲骨,肩関節 

B.上肢のスポーツ障害によくみられる機能的問題点

②機能障害から投球フォームへ―throwing plane concept

1.TERの違いからthrowing planeの違いへ 

2.Throwing planeの違いと関節応力 

3.Throwing planeの違いと運動効率と筋力発揮部位 

4.投球肩肘障害を発生する投球フォームの分類 

5.Hook typeとout of plane 

6.THABER(total horizontal abduction & external rotation)concept 

7.まとめ―投球肩肘障害の選手をみたら 

C.上肢のスポーツ障害によくみられる解剖学的問題点

1.肘関節 

2.肩関節 

D.投球障害に対する投球フォームへの介入 岩堀裕介 

1.投球フォームへの介入の必要性 

2.投球フォームのチェック方法 

3.投球フォーム不良の原因 

4.代表的な投球フォーム不良 

5.投球フォーム指導における留意点 

6.具体的な介入方法 

E.肩のスポーツ障害に対する理学療法の実際

1.肩のスポーツ障害における診断 

2.肩のスポーツ障害における理学療法施行上の留意点 

3.肩のスポーツ障害における理学療法評価のポイント 

4.スポーツ障害肩における理学療法の実際 

F.肘のスポーツ障害に対する理学療法の実際

1.理学療法の流れ 

2.理学療法評価のポイント 

3.理学療法アプローチ 

G.上肢のスポーツ障害に対する体外衝撃波療法の適応と効果

1.整形外科領域における対外衝撃波療法 

2.体外衝撃波療法の治療効果 

3.体外衝撃波発生装置 

4.対外衝撃波療法の適応 

5.肩石灰性腱炎に対する対外衝撃波療法 

6.上腕骨外側上顆炎に対する対外衝撃波療法 

7.上腕骨内側上顆炎に対する対外衝撃波療法 

5 肩のスポーツ障害

A.リトルリーグショルダーの病態と治療法

1.定義・概念 

2.病態 

3.診断 

4.治療 

5.症例提示 

B.投球肩におけるSLAP損傷・腱板不全断裂の病態と治療法

1.SLAP病変 

2.腱板不全断裂 

C.スポーツ選手にみられる肩鎖関節障害の病態と治療法

1.解剖と機能 

2.受傷機転と病態 

3.診断 

4.分類 

5.治療 

D.スポーツによる肩関節周辺の神経障害

1.腕神経叢 

2.腋窩神経 

3.肩甲上神経 

4.長胸神経 

5.肩甲背神経 

6 肘のスポーツ障害

A.上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の病態と治療法―診断と治療選択

1.病態 

2.診断 

3.治療 

B.上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の病態と治療法―進行期を中心に

1.診断 

2.治療 

C.成長期野球肘内側障害の病態と治療法

1.病態 

2.診断 

3.治療 

D.肘関節後内側インピンジメントの病態と治療法

1.病態 

2.診断 

3.治療 

4.術後成績 

E.投球障害にみられる尺骨神経障害の病態と治療法

1.要因 

2.症状 

3.理学所見と診断 

4.治療 

F.野球選手の肘内側側副靱帯損傷―伊藤法による再建術

1.病態 

2.診断 

3.治療 

G.野球選手の内側側副靱帯損傷―TJ screw systemを用いた再建法を中心に

1.病態 

2.診断 

3.治療 

H.スポーツ選手の変形性肘関節症の病態と治療法

1.病態 

2.治療 

I.上腕骨外側上顆炎の病態と治療法

1.病態 

2.診断 

3.治療 


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書籍情報

  • ISBN:9784498073104
  • ページ数:288頁
  • 書籍発行日:2012年9月
  • 電子版発売日:2013年8月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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