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行列のできる 患者に優しい"無痛"大腸内視鏡挿入法 改訂2版 [動画付き]

  • ページ数 : 182頁
  • 書籍発行日 : 2016年5月
  • 電子版発売日 : 2017年9月8日
¥9,240(税込)
ポイント : 252 pt (3%)
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商品情報

内容

あの“無痛”大腸内視鏡挿入法指南書の決定版が全面改訂!

刊行から約5年半を経て全面改訂されました!6人の無送気軸保持短縮法の名手たちが「techniqueからartにまで高めた」その技術を惜しげもなく披歴。それぞれの挿入手技を収めた動画付きで、より理解を深められます。

序文

改訂2版 はじめに

2010年10月に刊行された本書は,著者たちの予想を超える好評を博し,この度改訂版を刊行することになった.著者各々が各章を担当して執筆するスタイルはそのままにして,初版で書き足りなかった分を追加,修正を加え全6章とし,新たに各著者の実際の大腸内視鏡検査の動画を収録したDVDを付録とすることになった.

本書は著者の一人である多田智裕先生が中外医学社から出版の依頼を受けて大腸内視鏡挿入法の本を企画し,多田先生から他の著者たちにお声が掛かり立案されたものである.著者たちの共通点は,外科出身であること(うち3名は東大病院大腸外科の出身),東葛辻仲病院に在籍しその「先端キャップを用いた無送気軸保持短縮法」を習得あるいは熟練化させたことである.

古来,技術の伝承は指導で口伝するものではなく盗むものとされてきた風潮がある.繊細な技術は感覚的な部分が多く言語化して伝えるのは難しい側面もあるが,「医療技術」として確立されたtechniqueからartにまで高めた時,その技術を習得した者は後輩に伝える努力を怠ってはならないと考える.

本書は,「ラーメン博物館」のようなものである.スープのダシのとり方から麺やトッピングまで各著者各様の違いのあるラーメン店が一冊の本に集合している.読者の方々は各店(各章)を訪ねて,自分の気に入った味,腑に落ちる説明・イラストを見つけて,そのお気に入り店を繰り返し訪れることで挿入技術を習得されることを願っている.

各章とも初版から随分とブラッシュアップされ頁数も多くなった.「教え好き」の著者たちが苦心して作り上げた本書が大腸内視鏡挿入法に悩む大腸内視鏡医に大きな福音となることを切に願うものである.


2016年3月

「腸管から発せられるシグナル」の機微を
右手で感知できるようになることを目指して
松尾 恵五

目次

第1章 大西達也の大腸内視鏡検査 達人が行う無痛大腸内視鏡検査

はじめに

肛門〜S―topまでの挿入(左側臥位)

S―topに到達したら脱気

張力浮力ゼロとは

S―top〜SDJまでの挿入(左側臥位または仰臥位)

「右ひねりによる先進」と「プッシュによる先進」

S―top conversion(難解かつ最重要)

S―top conversionができない時はループ形成やむなし

Hooking the foldの本質的な意味

SF〜盲腸までの挿入(仰臥位または右側臥位)

左ひねり気味のプッシュ操作が中心

Mid T/Cは大きな左屈曲を丁寧に越える

腹部の用手圧迫の基本的なルール

それでもSFからS/Cがループ形成する困難症例では...

大腸内視鏡の挿入のまとめ

引いても押してもダメな時の対処法は...

回答→「ベースキャンプ」まで戻れ

詰まった場所がS/Cの場合

詰まった場所がT/Cの場合

物理的に究極の大腸内視鏡挿入を目指して

「完全無送気軸保持直線的挿入法」の「直線的」の意味

大腸内視鏡挿入の「ブラックボックス」

大腸内視鏡の修練と指導

まずは上級医の検査の見学から

よくある考え違い

内視鏡検査後の患者アンケート

悩んで,やっとたどり着ける

[ビデオ解説]

第2章 武神健之の大腸内視鏡検査 右脳を用いた大腸内視鏡挿入法

この章の目的

右脳を用いた大腸内視鏡挿入法は,感性の大腸内視鏡挿入法です

ムダなく,ぶれなく,苦痛なく最終平面を形成するmethodが無送気軸保持短縮法

挿入に際しての基本的確認事項3つ

右手で感じるスコープの「重み」

スコープヘッドの動きよりも,スコープヘッドの裏に腸管をたたみこむ意識が大切

スコープヘッドは弱弯曲型ペアン/ケリー鉗子のイメージで扱う―直型でも強弯曲型でもない

「腸管が伸びる」ということ

肛門からRSまでへの挿入法(直腸のヒダの越え方)

左手は「肩と肘」も大切です〜右腕―胸―左腕ラインについて

直腸からS状結腸への挿入法(RSの越え方)

押しても引いてもダメな時の対処法

S状結腸の挿入法

腸管の硬い,ヒダの高い症例

腸管のやわらかい,ヒダのやわらかい症例

S―topに対する私見

S状結腸から下行結腸への挿入法(SDJの越え方)

脾弯曲の挿入法

横行結腸左側の挿入法

横行結腸右側の挿入法

肝弯曲の越え方

上行結腸から盲腸へ

[ビデオ解説]

第3章 多田智裕の大腸内視鏡検査 経営を意識した大腸内視鏡検査

直腸からS状結腸への挿入法(RSの越え方)

S状結腸の挿入法(S―topの越え方)

横行結腸の挿入法

肝曲部の越え方

具体的なスコープ操作のテクニックいくつか

押しても引いてもダメな時の対処法

S状結腸でたわむ場合

横行結腸途中でたわむ場合

肝弯曲でたわむ場合

コストパフォーマンスに優れた留置スネア

合併症ゼロのポリペクトミー(cold polypectomy)

先端キャップを買ってもらおう!

腸のひだをかき分けて腸のひだの間を観察することができる

先端に空間ができるため,腸管のひだの間の進路を快適に確保できる

もう一度受けてもよいと思える大腸内視鏡検査とは?

若手への指導法についての工夫

[ビデオ解説]

第4章 赤木一成の大腸内視鏡検査 よくわかるnon―loop挿入法:B法とブラックボックス

はじめに

1)前半戦の構造

2)「Sまがり」における重要操作: 「すりすり」と「くるりん」

2)―1: Sまがりのスタート地点におけるscopeの状態

2)―2: 「弱い屈曲」と「すりすり」

2)―3: 「強い屈曲」と「くるりん」

3)実際の挿入手順

3)―1: まず左展開(直腸〜Sのぼり)の解説

3)―2: つづいて右展開(Sまがり〜Sくだり)の解説

4)前半戦まとめ: 典型的ケースの挿入手順をおさらい

5)いくつかのバリエーション

5)―1: Sのぼりでどんどん左へ展開していくパターン

5)―2: 右展開が始まってもしばらく「弱い屈曲」が続くパターン

5)―3: 右展開が始まって最後まで「弱い屈曲」が続くパターン

5)―4: Sまがりで「強い屈曲」が複数回出現するパターン

5)―5: 途中で屈曲に届かなくなり少しプッシュが入るパターン

5)―6: S―topが回らず抜けてくるパターン

5)―7: 正面に抜けて見えてくるパターン

5)―2〜5)―7の解説から言えること

6)「A法」と「B法」の違い

7)後半戦(脾弯以降)

7)―1: 正常ルート

7)―2: 正常ルートを外れて横行結腸でループをつくる場合

8)筆者の成績

9)後輩への指導法

[ビデオ解説]

第5章 松尾恵五の大腸内視鏡検査 不動点理論と二人羽織指導法

はじめに

大腸内視鏡検査(CF)は難しいか?

CF挿入時の苦痛の原因

当院における大腸内視鏡挿入法の特徴

先端フード法

本章で使用する用語の説明

左手と右手の操作

不動点定理

不動点理論とベクトル解析

プッシュしないで次のヒダに近づく方法

二人羽織指導法

先端フード装着による無送気挿入法の実際

a.基本手技

b.体位変換

c.挿入手技全体における共通事項

挿入手技各論

a.直腸

b.RS―S(RSの越え方)

c.S

d.SD―j―D(SD―jの越え方)

e.脾弯曲部

f.LT(横行結腸左側)

g.RT(横行結腸右側)

h.肝弯曲部からA

解剖学的特性からみた大腸内視鏡挿入法

大腸内視鏡挿入の流れ

押しても引いてもダメな時の対処法

Right turn shortening法について

たわみとループのねじれ

まとめの檄文

おわりに

改訂2版における追補

a.S状結腸の挿入テクニック

b.虚脱し屈曲した腸管のイメージと挿入手技

c.脾弯曲部の越え方

[ビデオ解説]

第6章 北山大祐の大腸内視鏡検査 体位変換を有効活用した内視鏡検査

はじめに―無送気軸保持挿入法の特徴を知る

早く上達するためのポイント

これまでの挿入法の封印

よい指導医との出会い

二人羽織指導法

挿入方法を自分流に単純化

患者に苦痛を与えない

常にフィードバック

無送気軸保持挿入法のメリットとデメリット

メリット1: 初期の段階で気づいたこと

メリット2: 挿入法が身につくにつれ気づいたこと

デメリット1: 初期の段階で気づいたこと

デメリットはない?: 挿入法が身につくにつれ気づいたこと

最も単純な挿入論―体位変換を有効活用した内視鏡挿入法

内視鏡検査数と到達度の推移

0〜100件: 約3カ月経過(到達率 約80%)

100〜500件: 約8カ月経過(到達率 約97%)

500〜1,000件: 約12カ月経過(到達率 約99.8%)

後輩への指導法

最後に

[ビデオ解説]


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対応機種

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    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:757.5MB以上(インストール時:1.6GB以上)

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    ダウンロード時に必要なメモリ:2.1GB以上

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  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784498041776
  • ページ数:182頁
  • 書籍発行日:2016年5月
  • 電子版発売日:2017年9月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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