• ページ数 : 270頁
  • 書籍発行日 : 2009年11月
  • 電子版発売日 : 2013年3月9日
¥6,600(税込)
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商品情報

内容

神経内科疾患の診療に携わる医師、必読の書。

神経疾患の診療に携わる臨床医や専門を目指す研修医のために、臨床上重要な疾患に絞って重点的に解説したMRI画像診断のための実地書。

原寸大の迫力ある画像とともに、その診断に必要な神経学的解説が簡潔に要領よくまとめられている。単なる画像診断のアトラスとしてだけでなく臨床神経学的診断の手引き書としてお役立てください。

序文

本書は,神経内科の若手医師,神経内科領域のMRI 診断に興味をもつ神経放射線科医,脳神経外科医,内科医,研修医,医学生を対象に執筆しました.神経内科における診断学としては,従来,神経症候学や神経生理学が主流でしたが,1990 年代以後のMRI の進歩・普及にともなって,神経放射線学の知識も求められるようになりました.

私は1998 年に千葉大学神経内科(服部孝道先生)に入局し,1999 年から1 年間亀田総合病院放射線科(大内敏宏先生)で神経放射線学の研修を行いました.診療のツールとしてMRI を用いることが当たり前のいわゆるMRI 世代になります.現在まで,神経放射線学を専門として神経内科診療を続けており,日々,神経放射線学の奥深さ,面白さ,有用性を実感しています.このことを多くの医師に伝えたいと考えていた時,服部孝道先生に(株)シービーアールの三輪敏社長をご紹介いただき,本書を執筆することになりました.

本書は,私や千葉大学神経内科の同門の先生方の経験症例を中心に作成されています.そのため,脳血管障害,炎症性疾患,代謝性疾患,変性疾患等の神経内科疾患に関しては,ある程度網羅的に記載できたと考えていますが,頭部外傷,腫瘍等の脳神経外科疾患や小児科疾患の記載は必ずしも十分ではありません.脳神経外科疾患に関しては,これらの患者が神経内科を初診した際に,適切に脳神経外科に紹介することができることを目標として執筆しました.

本書では,脳血管障害に最も多くの章を割り当てました.これは,脳血管障害が最も頻度の高い神経疾患であるからに他なりません.脳梗塞の治療方針の決定のためには,病態による分類が重要であり,梗塞部位や症候の理解のためには,閉塞血管による分類が重要です.そのため,脳梗塞を病態別と閉塞血管別に分けて記載しました.また,神経変性疾患にも比較的多くの章を割り当てました.脳萎縮の評価を客観的に行うことは容易ではありませんが,本書では,「何を基準としてどのように脳萎縮を評価するか」について,自らの研究成果もふまえ,可能な限り明快に記載することを心がけました.さらに,神経内科診療において無視することができない脊椎・脊髄疾患についても記載しました.

本文は,各疾患の知識を網羅的かつ必要十分に得られることを目標に記載しました.本文を読んでいただければ,診療に必要な臨床的知識(症候学や治療を除く)のエッセンスが得られるようになっていると思います.画像は,本文と分け,比較的大きめに掲載しました.最近はコンピュータ上で画像をみる機会が多くなりましたが,本書の画像はかつてのフィルム内の画像一コマとほぼ同じサイズになっています.画像の説明文は,簡略化したレポートを想定して画像の下に記載しました.そのため,本文ページを読まずに画像ページのみに目を通してもらっても,画像所見の概略が分かるようになっていると思います.

本書が多くの先生方の診療に役立ち,神経放射線学(神経MRI 診断学)の面白さが伝われば,これに勝る喜びはありません.


2009年 10月吉日

伊藤 彰一

目次

第Ⅰ部 脳のMRI診断

1|脳血管障害

1 脳梗塞 病態による分類

2 脳梗塞 内頚動脈系

3 脳梗塞 椎骨・脳底動脈系

4 脳梗塞 特殊な脳梗塞

5 脳出血 脳内出血

6 くも膜下出血,脳動脈瘤

7 脳血管奇形

8 脳静脈血栓症

9 低酸素脳症

10 二次性変化

2|頭部外傷

11 脳実質外損傷

12 脳実質内損傷

3|炎症性脳疾患

13 ウイルス感染症

14 細菌感染症

15 真菌・結核・寄生虫感染症

16 プリオン病

17 脱髄性疾患

18 自己免疫性脳症

4|代謝性脳疾患

19 代謝性脳症

20 全身性疾患にともなう脳症

21 ビタミン欠乏性/中毒性脳症

5|神経変性疾患

22 認知症

23 パーキンソニズム・不随意運動

24 多系統萎縮症

25 脊髄小脳変性症

6|機能性,先天性脳疾患

26 てんかん,脳奇形

7|脳腫瘍

27 脳実質内腫瘍

28 脳実質外腫瘍,神経皮膚症候群

第Ⅱ部 脊髄のMRI診断

8|脊椎変性疾患

29 頚椎変性疾患,脊髄損傷

30 胸腰椎変性疾患

9|脊髄血管障害

31 脊髄梗塞,脊髄血管奇形

10|炎症性脊椎・脊髄疾患

32 脊椎炎

33 脊髄炎

11|脊髄腫瘍

34 髄内腫瘍

35 髄外腫瘍,脊椎腫瘍

12|その他の脊髄疾患

36 脊髄変性,脊髄空洞症

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書籍情報

  • ISBN:9784902470581
  • ページ数:270頁
  • 書籍発行日:2009年11月
  • 電子版発売日:2013年3月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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