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臨牀消化器内科 2018 Vol.33 No.6 ガイドラインに基づいた肝癌診療

  • ページ数 : 108頁
  • 書籍発行日 : 2018年5月
  • 電子版発売日 : 2019年3月1日
¥3,025(税込)
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商品情報

内容

消化器の臨床現場になくてはならない最新情報をお届けすべく,1986年1月に創刊。

【特集】ガイドラインに基づいた肝癌診療
・肝癌サーベイランス (1) サーベイランス対象の肝疾患
・肝癌サーベイランス (2) 肝癌サーベイランス・診断アルゴリズム
・肝癌サーベイランス (3) 肝癌サーベイランスのための画像検査
 他

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序文

巻頭言

「肝癌診療ガイドライン」は初版(2005 年版)が厚生労働省診療ガイドライン支援事業のサポートを受け作成された後,日本肝臓学会に改訂作業が引き継がれ第2版(2009年版),第3版(2013年版)と4年ごとに新しいエビデンスを取り入れて改訂されてきた.evidence based medicine(EBM)の手法を原則として用いて作成された本診療ガイドラインは,わが国の肝癌診療の現場で広く使われ普及している.そして,第4版(2017年版)が2017年10月に刊行され本特集が企画されるに至ったと理解している.

このガイドラインは肝癌の診療に携わる肝臓専門医・一般医師を含むすべての医師を対象とし,エビデンスとコンセンサスに基づき肝細胞癌のわが国における標準的診断法と治療法を提示したものである.ガイドラインの中心である「治療アルゴリズム」はこれまで厳密にエビデンスに基づいて作成され,簡潔で使いやすさを旨とした優れたものであったが,一方で推奨治療の絞り込みを行ったために実臨床すべてをカバーしきれていない部分もあり,とくに内科側からの不満も表明されていた.第4 版ではそのような意見もとり入れて大幅な改訂を行った.詳細は別章に詳述されるのでご参照いただきたい.

第4版ではエビデンスとコンセンサスの間をつなぐために新たに一部GRADE(Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation)システムを導入して理論的かつシスティマティックに推奨を決定した.簡単に言うと,エビデンスをレビューして,そのなかで推奨すべきかどうかについてディスカッションをしてコンセンサスを得るという手順を踏んだ.これまではエビデンス重視のため,強いエビデンスがあれば強い推奨,エビデンスがあまりなければ強い推奨には絶対ならないというルールであった.GRADE システムを使うことにより,エビデンスはあまり強くないけれども,委員会で十分なコンセンサスが得られて行ったほうがよいと合意された治療は強い推奨となった.そこが大きな違いである.


國土 典宏

目次

巻頭言

1 .肝癌サーベイランス

(1)サーベイランス対象の肝疾患

(2)肝癌サーベイランス・診断アルゴリズム

(3)肝癌サーベイランスのための画像検査

2 .肝癌治療のアルゴリズム

3 .肝癌治療の実際

(1)肝切除術

(2)穿刺局所療法

(3)肝動脈(化学)塞栓療法

(4)薬物療法

(5)肝移植

(6)放射線療法

4 .肝発癌予防

5 .肝癌治療後のサーベイランス・再発予防・再発治療

〔連 載〕Dr. 平澤の上部消化管内視鏡教室―この症例にチャレンジしてください多発する胃腫瘍

内視鏡の読み方 らせん状収縮(corkscrew appearance)を契機に,Jackhammer食道と診断された2例

薬の知識 ゴリムマブ(シンポニー)

EUS,EUS-FNA 診断・治療―Tips & Tricks

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書籍情報

  • ISBN:9784888755032
  • ページ数:108頁
  • 書籍発行日:2018年5月
  • 電子版発売日:2019年3月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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