呼吸管理Q&A ―研修医からの質問316―

  • ページ数 : 310頁
  • 書籍発行日 : 2014年3月
  • 電子版発売日 : 2014年8月22日
¥6,160(税込)
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商品情報

内容

基本である「気道確保」から始まり、「酸素療法」そして「人工呼吸管理」、「肺理学療法」と呼吸管理のすべてを包括的に学べる書。
呼吸管理に携わるすべての医療従事者に一読いただきたい一冊。

序文

第3版にあたって

本書は平成15 年,20 年に出版されましたが,すでに5 年の年月が経過しました.この間呼吸管理はさらに着実に進歩し,新たな機器の導入も行われてきています.これまでの呼吸管理の検証,あるいは新たな機器の導入による呼吸管理の効果や適正化などが報告されています.すべての患者に適切な呼吸循環管理は不可欠であり,またすべての患者がその恩恵を受けられるように,われわれは日頃より情報の収集とその評価を行うことが大切です.

今回の改訂でも第2 版の内容に加えて,さらに新たにいくつかの呼吸管理上重要な項目を追加しました.そして第2 版の項目ならびに執筆内容については,各執筆者に新たな知見などを踏まえて推敲していただきました.

気道確保では,エアウエイスコープによる気道確保が救急救命士の行為拡大となり,プレホスピタルでの確実な気道確保が期待され,さらに医療機関でも危機管理ならびに教育的にも重要なことは間違いありません. 酸素療法ではNPPV と同様の効果が期待される新たな高流量鼻カニューラが臨床現場で行われてきています.いまだ,その位置づけは一定しませんが,有用な酸素吸入機器になると思われます.

人工呼吸では,APRV の普及は著しく,この項目を執筆いただいた小谷 透先生から再度詳細に説明が行われています.また,人工呼吸器呼吸管理に関連した合併症であるVAP については診断上の問題があり,VAP サーベイランスについても新たな定義を含めて改訂されました.

肺理学療法の項目では,EIT を第2 版で北里大学衛生学部の根武谷 吾先生に紹介していただきましたが,EIT は非侵襲的にベッドサイドで局所換気を把握できるものであり,肺理学療法の効果がベッドサイドで直接視覚的に評価可能です.さらに肺理学療法への応用のみならず,至適あるいは理想的PEEP値の設定,Open lung approach の効果の検証にも応用が期待されており,海外からこれに関した報告が出されてきており,今後ますます臨床応用されることでしょう.

以上,新たな機器の紹介をはじめこの5 年間での新たな知見を加えた本書が,必ず呼吸管理のテキストブックとして皆様の日常臨床に役立つことを確信しています.

(文責:相馬)


平成26年3月

編:相馬一亥,岡元和文

目次

Ⅰ. 気道確保

1 気道確保が困難な人を,前もって予測できますか?

2 緊急時の気道確保(非挿管)について ―エアウェイ,ラリンジアルマスク,食道閉鎖式エアウェイ,コンビチュー ブの適応と手技

3 意識下気管挿管の適応と手技

4 気管支ファイバースコープによる気管挿管の適応とコツ

5 気管切開の適応基準と手技

6 経皮的気管切開の適応と手技

7 輪状甲状靭帯穿刺と切開の適応と手技

8 気道確保困難症の対策と手順―ガイドライン(米国麻酔学会)―

9 エアウェイスコープ(R)およびその類似品による気道確保の適応,手技,問題点

Ⅱ. O2療法 加温・加湿

10 気管挿管中の最適な加温加湿とは?

11 ネブライザー療法の適応と禁忌

12 経気道的に投与できる薬剤とは

13 酸素吸入装置について(低流量式,高流量式,その他)

14 酸素療法の危険性について(含酸素中毒)

15 酸素濃縮器とは?

Ⅲ. 人工呼吸

16 NPPVの適応と手技

17 気管挿管による人工呼吸の適応と手技

18 人工呼吸器離脱(ウィーニング)の適応基準と手技

19 ボリュームコントロール換気の適応と人工呼吸器設定,注意事項

20 プレッシャーコントロール換気の適応と人工呼吸器設定,注意事項

21 プレッシャーサポート換気の適応と人工呼吸器設定,注意事項

22 CPPVの適応と人工呼吸器設定,注意事項

23 HFOVの適応と人工呼吸器設定,注意事項

24 DLVの適応と方法,注意事項

25 肺保護戦略,open lung strategyとは??肺リクルートメント手技とは?

26 APRVとは?

27 NO吸入療法とは?

28 体外式膜型人工肺の適応と手技,禁忌

29 iLA membrane ventilatorとは?

30 腹臥位療法とは?

31 "best PEEP"とは?

32 圧トリガーとフロートリガーの違いは?

33 用語の意味

34 人工呼吸器関連肺損傷(VALI)とは?

35 人工呼吸器関連肺炎とは?

36 人工呼吸中の鎮痛・鎮静

Ⅳ. 肺理学療法

37 呼吸筋トレーニングとは?

38 効果的な排痰とは?

39 呼吸訓練器具の種類と使い分け

40 EITとは?

41 人工呼吸中の患者の呼吸理学療療法の適応と禁忌

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書籍情報

  • ISBN:9784883788767
  • ページ数:310頁
  • 書籍発行日:2014年3月
  • 電子版発売日:2014年8月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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