新しい 手術のモダリティ

  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2011年10月
  • 電子版発売日 : 2012年1月28日
¥6,160(税込)
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商品情報

内容

がん診療に携わる医師とチーム医療スタッフのための必携の1冊「がん治療レクチャー」2巻4号の電子書籍版です。 電子書籍版では、全文・串刺検索、南山堂リンク、イヤーノートリンクなど“電子”ならではの機能を搭載。立体的な参照を可能にしました。

序文

「がん治療レクチャー」も,創刊の「がん治療最前線―米国癌学会(ASCO)のトピックスを中心に」の発刊から1年余りが経過し,この間「放射線療法」,「分子標的治療薬」そして「最新緩和医療」と計4巻の特集号を発行し,我が国の第一線の先生方による企画・編集とご執筆によりQ&A形式でわかりやすく解説をいただいてきました.そして今回,いよいよ外科手術の特集となったわけでありますが,テーマを「新しい手術のモダリティ」といたしました.

がんの外科治療を振り返ってみると,かつては「Big Surgeon, Big Incision」といわれ,「偉大な外科医ほど,大きな手術創で手術を行う」とでもいうような,創の大きい広い術野のもとで,十分な根治性を得るために手術を行うという時代がありました.現在でも手術の種類によっては,そのような手術を余儀なくされる場合もありますが,現在では多くの手術で,「MinimallyInvasive Surgery」(低侵襲手術)としてパラダイムシフトともいうべき変化が訪れ,手術創などの正常組織には可能な限りダメージを少なくする鏡視下手術が広く施行されるようになってきました.そして必要かつ十分な根治性を担保しつつ,正常組織のダメージは少なく低侵襲で手術を行うという概念は,2回目のシリーズで取り上げられた「放射線療法」における粒子線治療などのコンセプトとそれを一にするものであります.

元来,専ら診断のモダリティーとして用いられていた内視鏡や,肝臓の肉眼所見の診断などに使われていた腹腔鏡が,治療のきわめて有用な手段となり,その普及と同時に利点,欠点も視野に入れた適応判断,そして手技修得の教育も大きな今日的テーマとなりました.その他,目を見張る進歩を遂げている画像診断を real time に利用したナビゲーション手術や,センチネルリンパ節理論に基づいた個別化手術の導入なども含め「新しい手術のモダリティ」に関して幅広く,各臓器の知見を「Q&A」形式でわかりやすく各分野の泰斗の先生方にご執筆頂きました

本書により,多くの方々に最新の手術の手技考え方やあり方,そしてその成績エビデンスが伝わり,ひいてはがん患者さんへもたらされる恩恵が大なるものとなることを願って「巻頭のことば」と致します.


群馬大学大学院 病態総合外科

桑野 博行

目次

I.最新の外科治療総論─アプローチを中心に─

内視鏡手術

Q1.総論

Q2.単孔式腹腔鏡手術

Q3.ロボット手術

ナビゲーション手術

Q4.MRIガイドナビゲーション手術(脳)

Q5.CTガイドナビゲーション手術(呼吸器)

Q6.RIを用いたナビゲーション手術(甲状腺,副甲状腺)

センチネルリンパ節ナビゲーション手術

Q7.乳がん

Q8.食道がん

Q9.胃がん

Q10.皮膚がん

Q11.肺がん

内視鏡治療

Q12.ESD,EMR

Q13.NOTES

II.臓器別外科治療最前線

Q14.脳腫瘍

Q15.頭頸部がん

Q16.乳がん

Q17.肺がん

Q18.食道がん

Q19.胃がん

Q20.結腸がん

Q21.直腸がん・肛門がん

Q22.肝がん(肝移植も含む)

Q23.膵がん

Q24.胆道がん

Q25.GIST

Q26.卵巣がん

Q27.前立腺がん

Q28.腎がん

Q29.膀胱がん

Q30.骨・軟部腫瘍

Q31.皮膚がん

Q32.小児腫瘍

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書籍情報

  • ISBN:9784883786350
  • ページ数:196頁
  • 書籍発行日:2011年10月
  • 電子版発売日:2012年1月28日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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