• m3.com 電子書籍
  • 救急・集中治療(29巻7・8号)抗菌薬-その常識は正しいか?-

救急・集中治療(29巻7・8号)抗菌薬-その常識は正しいか?-

  • ページ数 : 200頁
  • 書籍発行日 : 2017年7月
  • 電子版発売日 : 2017年9月22日
¥6,160(税込)
ポイント : 112 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

感染症特集シリーズの集大成!

抗菌薬の処方は、救急・集中治療医にとって避けて通れない重要な診療項目である。抗菌薬の“常識”をあえて疑い、臨床現場における抗菌療法の改善につなげるための一つの参考になればいいと企画された特集。

>『 救急·集中治療シリーズ』はこちら

序文

抗菌薬の処方は,救急・集中治療医にとって避けて通れない重要な診療項目です.国内外の疫学調査からは,ICU 患者の実に半数が何らかの感染症を併発し,約3/4 が何らかの抗菌薬治療を受けているとされており,極めて日常的に行う診療行為でありながら,常に判断に悩む事項です.

残念ながら日本には感染症専門医が少なく,独立した感染症科を擁する施設はあまり多くないのが現状です.感染症科と,救急科専門医あるいは集中治療専門医のダブルボードを有する医師は数十名に過ぎません.そのような現場では,残念ながら非専門医による経験や言い伝えに基づいた常識が,再考の余地を抱えながら現存している場合があります.これらの常識は時として適切でない抗菌薬使用に関連し,ひいては,患者転帰や耐性菌選択に負の影響を及ぼす可能性すら指摘されています.

抗菌薬の"常識"をあえて疑い,臨床現場における抗菌療法の改善につなげるための一つの参考になればよいと思い,本特集を企画しました."常識"の生まれた背景から問題点を抽出し,最新知識を踏まえた"よりよい常識"を模索したうえで,解決に向けた哲学的な提言を含め,非常に有益な情報が満載の特集になったと思います.

担当編集者にとりましても,この特集は,本誌における感染症特集シリーズの集大成になりました.過去関連特集と合わせてご覧頂ければ,よりよい知識の整理と理解につながるものと考えています.

参画頂きました執筆者の皆様に,あらためて御礼を申し上げたいと思います.


特集編集

志馬 伸朗
広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 医学講座 救急集中治療医学

目次

Ⅰ 抗菌薬の選択─その常識は正しいか?─

深部膿瘍,壊死性筋膜炎に対してクリンダマイシンを投与すべきか?

ブドウ球菌の感染性心内膜炎にアミノグリコシドを併用すべきか?

アンピシリンに感受性のある黄色ブドウ球菌感染症に対する標的治療はアンピシリンか?セファゾリンか?

レジオネラ肺炎に対する抗菌薬はキノロンか,マクロライドか,併用か?

重症市中肺炎にマクロライドは併用すべきか?

Enterobacterに対して第3世代セファロスポリン系抗菌薬は使えないか?

Acinetobacterに対する抗菌薬は何を選択するか?

ESBL産生腸内細菌科に対して,タゾバクタム/ピペラシリンやセフメタゾール,フロモキセフは使えないか?

汎発性腹膜炎や尿路感染症の経験的治療で腸球菌は必ずカバーすべきか?

汎発性腹膜炎の経験的治療で緑膿菌やESBL産生菌はカバーすべきか?

黄色ブドウ球菌(MSSA,MRSA)による敗血症性中枢神経系播種に対する抗菌薬選択は?

重症感染症への経験的治療はカルバペネムでよいのか?

重症急性膵炎に対してカルバペネムの予防投与は必要か?

緑膿菌感染症に対する標的治療は何がよいのか?

ICUでアミノグリコシドを使用する機会はあるのか?

緑膿菌あるいは敗血症性ショックではどうなのか?もしも使用する場合,トラフ値とピーク値両方の測定は必要か?

培養陰性の敗血症性ショックに対して,経験的治療の継続あるいは中止判断はどうすればよいか?

誤嚥性肺炎にはスルバクタム/アンピシリンでよいのか?

スルバクタム・アンピシリンの適正使用とは?

アンピシリンとの使い分けは?

開胸管理中あるいはECMO中の予防的抗菌薬投与は必要か?

脳炎疑いには経験的にアシクロビルを使うべきか?

MRSA鼻腔保菌は本当にMRSA感染症のリスクファクターなのか?

Ⅱ 使用法・評価など─その常識は正しいか?─

βラクタム系抗菌薬やバンコマイシンの持続投与は有効なのか?

1週間以上抗菌薬治療が必要な感染症には何があるか?

菌血症に対する抗菌薬投与期間は一律2週間必要か?

バンコマイシンのトラフ値は15〜20μg/mLを維持すべきか?

ローディングは必要か?

de-escalationって本当にできるのか?

できる条件があるとすれば何か?

"念のため"抗菌薬を使いたがる医師に対して,どう指導したらよいか?

熱やWBCやCRPが下がりきらないから抗菌薬がやめられないという医師に対して,どのように対処すればよいか?

メロペネムが"強力"で,これを使っておけば"安心"だという医師にどのように介入するべきか?

β-D-グルカンが高いから抗真菌薬を投与したいという医師に対して,どのように対処すればよいか?

術中3時間ごとに抗菌薬を追加投与すべきか?

10時間を超える長時間手術ならどうするか?

Ⅲ 検査・副作用など─その常識は正しいか?─

CRP,PCT,プレセプシンを同時に測定する意義はあるか?

抗菌薬と中枢神経副作用との関連は?

血液培養採取における落とし穴は?


索引

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:115.2MB以上(インストール時:250.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:460.8MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:35.6MB以上(インストール時:89.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:142.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784883785513
  • ページ数:200頁
  • 書籍発行日:2017年7月
  • 電子版発売日:2017年9月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。