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救急・集中治療(27巻11・12号)sepsis・SIRS その常識は正しいか?

  • ページ数 : 169頁
  • 書籍発行日 : 2015年11月
  • 電子版発売日 : 2016年3月11日
¥5,060(税込)
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商品情報

内容

推奨に基づいて行っている診療は、本当に質の高い根拠に裏付けられているのでしょうか?

本特集では、「常識である」と思っていることを改めて見直すことによって、より正しく「常識」を理解して診療に活かす、あるいは、「常識である」と思っていることがどうして常識となってしまったのか、敗血症の診療を見直すことを目的としています。

序文

sepsis・SIRS その常識は正しいか?

現在の敗血症診療において,「ガイドラインなどで推奨されている診療や我が国の集中治療で一般的に行われている診療は,質の高い根拠に基づいているのか?」,そして,「controversial であるものは今どう判断すべきか?」といった多くの疑問があるものと思います.これらの疑問に対して,最新知見を探り,それを臨床でどう活かすかを考えることが本特集のテーマです.

sepsis・SIRS は集中治療の中心的テーマです.多くの先人たちが,患者と向き合いながら,自らの判断と考え,経験とそれぞれのもつ最新の知見に基づき,自施設で行うことのできる最善と考えられる治療をしてきました.今,敗血症診療に携わる医師たちは,最新のガイドラインを中心とした推奨に基づいた診療をしていることと思います.さて,その推奨に基づいて行っている診療は,本当に質の高い根拠に裏付けられているのでしょうか? 我が国の集中治療で一般的に行われている診療は,標準的に行われるだけの根拠があるのでしょうか? 本特集では,「常識である」と思っていることを改めて見直すことによって,より正しく「常識」を理解して診療に活かす,あるいは,「常識である」と思っていることがどうして常識となってしまったのかを再考することにより,敗血症の診療を見直すことを目的としました.

敗血症の定義とその背景としての考え方も大きく変化しようとしています.これまでの臨床で考えられてきた「常識である」ことに対する認識を深めることにより,より質の高い診療につながることが期待できます.さらに,「常識である」と思っていることが「常識」とはいえず,なぜこれが常識になってしまったのかを知ることは,新たな臨床的な疑問から研究テーマへとつながるものとなると考えられます.

日常のsepsis・SIRS 診療では,大きな疑問を抱くことなく「常識」としているポイントに関し,「なぜ常識なのか?」,「本当に常識なのか?」,そして,「それはどうしてなのか?」といった視点から捉えてみたいと思います.


特集編集 久志本 成樹
東北大学大学院医学系研究科 外科病態学講座救急医学分野
東北大学病院 高度救命救急センター

目次

血液培養

抗菌薬治療1

抗菌薬治療2

初期輸液と循環器作動薬1

初期輸液と循環器作動薬2

初期輸液と循環器作動薬3

初期輸液と循環器作動薬4

ARDSと輸液療法

初期蘇生と輸血目標

静脈血栓予防

栄養療法

ステロイド

DIC対策

AKI・急性血液浄化1

AKI・急性血液浄化2

免疫グロブリン

人工呼吸中の鎮静・鎮痛

ICUAW

体温管理

血糖管理


索引

27巻総目録

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書籍情報

  • ISBN:9784883785384
  • ページ数:169頁
  • 書籍発行日:2015年11月
  • 電子版発売日:2016年3月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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