• ページ数 : 133頁
  • 書籍発行日 : 2010年11月
  • 電子版発売日 : 2013年5月18日
¥4,180(税込)
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商品情報

内容

骨折治療学会だけでなく、救急関連学会でも好評をいただいた書。

骨折周術期の静脈血栓塞栓症の病因・病態から疫学、危険因子、診断、予防法(理学・薬物など)、治療にいたるまでの国内外の文献のエビデンスを"わかりやすく"解説したおすすめ書です。
わかりやすい「Clinical Question」で、日常診療で疑問に思うことに素早くアクセスいただけます。

序文

本エビデンスブックは,静脈血栓塞栓症(VTE)の病因・病態からはじまり,疫学・危険因子・診断・予防法および発症時の管理と治療法までの9章から構成されている.骨折治療に携わる整形外科医は,外来を主体とする一般開業医から多発外傷患者を扱う救命救急センター勤務の医師までさまざまであることから,記載内容はできるだけわかり易くするように努めた.このため,それぞれの章のはじめに,現時点でほぼコンセンサスの得られている内容を総説として記述した.その後に,各章に相応の臨床的疑問点であるクリニカルクエスチョンを組み込み,それに対する解説と吟味した文献内容のまとめと文献のエビデンスレベルを記載した.また巻末に,海外のガイドラインから骨折,外傷に関する推奨の部分を抜粋して記載したので,世界の動向を理解するための参考にして頂ければ幸いである.

本エビデンスブックは,整形外科医を対象として作成されており,クリニカルクエスチョンも整形外科医である委員会メンバーの視点に立って設定されている.ここで示した内容は,公表されている論文のエビデンスを集め,委員会のメンバーで吟味した内容を公表しているのみである.このエビデンスブックを参考とし,患者一人一人の状況を考慮して適切に判断して診療にあたられることを希望する.


日本骨折治療学会
深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症調査検討委員会
委員長 新藤 正輝

目次

前文

エビデンスブック作成手順

1)文献選択

2)エビデンスの分類と評価

3)サイエンティフィックステートメントおよび解説の作成

4)エビデンス評価の課題と問題点

略語一覧

第1章 病因・病態

◆Clinical Question

1.PTE発症時の頻度の高い臨床症状は?

第2章 疫学

◆Clinical Question

1.予防を行わない場合,骨折を伴う外傷患者のDVT発生率は?

2.我が国の骨折患者におけるDVTの発生率は?(薬物予防を行わない場合)

3.我が国の骨折患者におけるPTEの発生率は?(薬物予防を行わない場合)

4.我が国の骨折患者におけるPTEの発生時期は?

5.PTE発生率の人種差による比較

6.アジア人のDVT発生率は?

7.大腿骨近位部骨折の骨折部位によりDVT発生率に差はあるか?

8.VTE発生率に性差はあるのか?

9.小児外傷患者のVTE発生率は?

10.骨折部位とVTE発生率の比較

第3章 危険因子

◆Clinical Question

1.外傷患者のVTE発生の危険因子は?

2.手術待機期間の延長は危険因子か?

3.空気止血帯(エスマルヒ)は危険因子か?

4.麻酔法の違いはVTE発生に影響を与えるか?

第4章 診断

◆Clinical Question

1.DVTスクリーニングとしてFDPは有用か?

2.DVTスクリーニングとしてD-ダイマーは有用か?

3.可溶性フィブリンモノマー複合体はDVTスクリーニングの指標となるか?

4.静脈造影の読影能力に日本と海外で相違があるのか?

5.超音波検査はDVTの診断に有用か?(正診率は?)

6.造影CTはDVT診断に有用か?

7.MRベノグラフィーは骨盤深部のDVTの診断に有用か?

第5章 予防法一般

◆Clinical Question

1.外傷患者に対する適切な予防法は?

2.下肢骨折患者のDVT予防は健側にも必要か?

3.下腿部の損傷にDVT予防は必要か?

4.予防はいつまで継続するか?

第6章 予防法(理学療法)

◆Clinical Question

1.弾性ストッキングは骨折患者のDVT予防に有効か?

2.間欠的空気圧迫装置装着の問題点は?

3.間欠的空気圧迫法は骨折患者のDVT発生を減少させるか?

4.間欠的空気圧迫法は骨折患者のPTEを減少させるか?

5.間欠的空気圧迫装置の種類により,予防効果に差があるのか?

6.重症外傷患者に対する間欠的空気圧迫法のVTE予防効果は?

第7章 予防法(薬物療法)

◆Clinical Question

1.骨折患者に対するデキストランのDVT予防効果は?

2.デキストランと低分子量ヘパリンの予防効果比較

3.骨折患者に対するアスピリンのVTE予防効果は?

4.低分子量ヘパリンとアスピリンのVTE予防効果比較

5.経口ビタミンK拮抗薬(ワルファリン)の治療域コントロールに影響を与える因子は?

6.経口ビタミンK拮抗薬(ワルファリン)の至適投与期間は?

7.ワルファリンの長期投与は出血合併症を増加させるか?

8.ワルファリンの長期投与は骨折を増加させるか?

9.ヘパリンは骨折患者の術後VTEを減少させるか?

10.未分画ヘパリンと低分子量ヘパリンのVTE予防効果比較

11.未分画ヘパリンと低分子量ヘパリンの出血合併症比較

12.ヘパリノイドのVTE予防効果は?

13.種々の低分子量ヘパリンでDVT予防効果に差はあるか?

14.低分子量ヘパリン予防下での症候性VTE発生率は?

15.低分子量ヘパリンの合併症

16.Fondaparinuxの骨折患者に対する予防効果と安全性は?

17.FondaparinuxとEnoxaparinのVTE予防効果比較

第8章 その他の予防法

◆Clinical Question

1.下肢圧迫法と薬物療法の組み合わせ

2.他動的足関節運動器と薬物療法の併用

3.特殊な薬剤

第9章 治療

◆Clinical Question

1.外傷患者に対するIVCフィルター設置はPTE予防に有効か?

2.IVCフィルターの合併症について

3.IVCフィルター設置後のPTE発生率は?

4.遠位静脈血栓に対して治療は必要か?

海外のVTEガイドライン

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書籍情報

  • ISBN:9784881170564
  • ページ数:133頁
  • 書籍発行日:2010年11月
  • 電子版発売日:2013年5月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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