認知症医療のスペシャリストがつづる 心に残る認知症の患者さんたち

河野 和彦 (編集)

有限会社 フジメディカル出版

128 頁  (2017年1月)

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リリース日: 2018年08月10日

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患者さんに対して必死に真摯に取り組んでいる彼らの姿勢、心を感じてください。

心に残る患者さんとのエピソード、コウノメソッド実践医が綴る応用、など。認知症医療に携わる医療従事者が執筆した医療エッセイ集。31作品を収載。

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●本書は99人の栄養医療従事者の執筆による111作品の医療エッセイ集である

●臨床栄養の現場で出会ってきた多くの患者さんたち。その患者さんを通して培った臨床経験が、医療者としての彼らの今を作り上げた。

●こんなにも必死に患者さんに対して真摯に取り組んでいる彼らの姿勢、心を感じてほしい。


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序にかえて

裁判官の頭の中に、いろいろな事件の記憶が残っているように、臨床医・医療従事者の頭の中にも衝撃的な患者さんとの思い出が残っています。

法廷では判例といい、医学では症例という言葉を使いますが、一般の方々には症例という言葉があまりにも冷酷な響きを持つかもしれません。私も一般には症例という言葉を好まず、医学書にすら患者さんという言葉を好んで書いております。

病気は患者さんの体のごく一部に存在し、医師は病気以外の残りの9割以上を占める患者さんという生身の人間とのお付き合いに配慮して対応しなければなりません。

電子カルテのほうばかり見ていて、一度も患者を診てくれなかったという話を聞きます。記録しないと正しい医療として評価されないという保険診療制度の欠点でもありますし、画像診断が普及したための弊害でもあります。

大事なことは、患者さんの趣味を伺ったり、体を触ったり、雑談すること、であるので、国民皆保険で押し寄せる大勢の患者さんへの対応で、それもままならないのが現実なのだろうと悲しく思います。

しかし、ここはひとつ崇高な考え方をして、この難局を乗り切ろうとするならば、医師が神に近づくように日々努力すればよいと思うのです。私も33年医師を務めてきました。そろそろベテランと呼ばれる域です。

限られた時間で最高のパフォーマンスを見せたければ、診断、治療の考案に費やす時間を極限に短縮して、あとは患者さんや家族との雑談に花を咲かせるのがいいのです。

私の初診患者に費やす時間は平均16分。いつも研修医に話すことは、実際の診療が1分、あとの15分を雑談にするのが究極の理想とするところです。これは神わざと呼ばれてしかるべきものです。医師はそれを目指すべきです。

雑談の中に知らないうちに記憶検査が入っていた。来る前はドキドキ不安だったのに、何をしにきたのかわからないほど、さわやかで楽しい外来だったと言わせたいのです。握手してくれる医者なんてはじめてだとよく言われます。

始終ボーとして答えず、口を開けていた老婆が、握手すると驚いたように大きく目を開けて「あったかいね~」と言います。それくらい手には鋭い受容体があるようです。東洋医学には、脈診という診察手技があります。尊敬していた故広瀬滋之先生がアトピー性皮膚炎の息子を診察するときに、その脈診が握手のようにみえました。

医者が患者を触るっていいことだなあ、暖かいなぁと思ったのを覚えています。それから私は患者さんと握手するようになったのかもしれません。相手の病状が重ければ重いほど、私は患者さんを強く抱きしめ、体を揺さぶって叱咤激励したくなります。そうしないと私の治そうとする意思が伝わらないような気がするのです。

さて、心に残る患者さんというのは、新しい医療を創造している私にとって、「現在の医療概念」を再考させるような症状を突き付けた方々です。たとえば、それはLPC(レビー・ピック複合)の疾患概念を提示せざるを得なくなった3人の女性患者さんたちでした。

彼女たちは、2日間の外来で立て続けに初診として来院されました。3人ともレビー小体型認知症と言えるような幻視とパーキンソニズムがあり、さらに2人にピック症状、1人に強い語義失語がありました。

いずれもまだ軽度の認知症でありお元気でしたので、第三期にいろいろな症状が重なってきたという状況ではありませんでした。電子カルテにどう診断名を書こうか非常に迷いました。しかし、迷っていると次の患者さんが診られません。

私は症候群名でその場をやりすごすことにしました。それがLPCなのです。さっそく認知症ブログで発表するとその後、半年の間にコウノメソッド実践医から報告が相次ぎ、LPCは認知症の約15%を示すということがわかりました。

この概念は、医療でも介護でも重宝がられました。レビーの妄想を我慢できなくなり警察に電話してしまうというピック症状、という理解ができるのです。そうなるともはや、抑制系はレビー用の抑肝散では制御できず、ウインタミンが必要であると気づくことができます。

ところが、私個人にとってLPCの道を作ったことが、のちにコウノメソッドを神経難病への応用に切り開くきっかけになりました。レビースコア、ピックスコアが両方高い患者群の中には、アームスイングがあったり明るく大きな声で笑ったりする患者がいました。どうみてもレビー(パーキンソン系)ではないのです。

それが、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、脊髄小脳変性症だったのです。幸運なことに、神経内科医がこれらの診断をしてくれている患者さんが初診すると、私は宝物のようにその患者さんを触って診させてもらい、病気を覚えました。典型例だと二度と忘れない病態です。

そして、その患者さんの歩行をグルタチオン点滴で改善させ、翌週の認知症ブログに載せます。この病名は検索エンジンに乗っかり、治療法を探していた各難病患者さんの子どもさんたちが見つけます。そしてまた当院に来院してくれるのです。

「神経内科という治せない網」に、「不満という名の穴」があき、鯛が私の胸の中にたくさん泳いできてくれた。そんな気分でした。まさにブログが神経内科に風穴を開けたのです。その教えというのは、「難病はパーキンソン病治療薬だけでは治せないよ」という啓示でした。

そして、歩行治療のアセチルコリン系(リバスチグミン)、ドパミン系に続く第三の矢として抗酸化系という概念を提唱し、神経内科の教育も受けていないのに難病の治療書(日本医事新報社)を世に出すことができたのです。このような医師は前例がないのではないかと思います。

私は常々、こんなことを言います。診療業務を引退して、患者さんを一人も診なくなった日から自分は、ブログも本も一切書けなくなる。創造力もそこで停止する、と。

今さらながら、「患者様は神様です」と言うしかないと思っています。今回、この本に投稿してくださった医療従事者の皆さんも、患者さんとの出会いの中で自分が医療従事者であることの証拠を確認し、仕事できるという喜びをかみしめているのではないかと感じます。

あなたは、どんな患者さんのことを大事に記憶していますか?それをじっくり聞かせてほしいと思います


2016年12月

河野 和彦


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序にかえて

第1章 認知症 悲喜こもごも

雪国から来た患者さん

こころにある「とも」へ

私のはじめての患者さん

「先生、○×△子がお世話になりました」

心に残る患者さん2人

「認知症だからもう治らない」の慚悔

医療に翻弄された小老女

なんで?

9カ月間の安らぎ -レビーピック複合の1例

語る弔辞

第2章 家族の思い、家族として

芸者ワルツ

老いても父らしく

I様ご夫妻(多系統萎縮症)のイタリア旅行

お嫁さんに乾杯!

最後まで自分らしく生きたOさんと、それを支えた家族

その日・・・

義母の教え

母の死後、幻覚妄想の考え方が変わった

第3章 治療、多職種連携

フェルラ酸・ガーデンアンゼリカ抽出物大量投与のBPSDにおける有用性

~心に残った2症例を通しての検討

認知症の劇的改善例

急な覚醒レベル低下をきたしグルタチオンとシチコリン点滴が著効した認知症患者さん

飲酒量の多い高齢者へのコウノメソッドの応用

実践医生活5年間の感謝とFG療法の可能性について

コウノメソッド実践医に出会うまでの道のり

あなたはエスパー?

だれでもできる在宅介護 ~大切な人を在宅で介護しませんか?

第4章 心構え、なすべきこと

在宅医のミッション

ありのままの私でいたい

思い出は残すな、記録を残せ

要介護者虐待そして介護者虐待も防ぎ、普通の生活ができる手立てを考えて

特記事項

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