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産婦人科手術スーパーレッスン 広汎子宮全摘出術 [動画付き]

  • ページ数 : 216頁
  • 書籍発行日 : 2017年5月
  • 電子版発売日 : 2018年12月26日
¥20,900(税込)
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商品情報

内容

手術のエキスパートが技術とコツを伝授!まさかの出血に役立つトラブルシューティングと腹腔鏡による臨床系統骨盤解剖も収載!

広汎子宮全摘出術の技術にこだわった手術書。何を使ってどのようにどうするのか。手術の流れ、術者・助手それぞれの動き、出血させない、神経温存のコツを一つひとつ詳細に解説する。付属の動画はハイビジョンで鮮明、著者による音声解説付きでわかりやすい。

■関連書籍
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序文

本書『広汎子宮全摘出術』は,『子宮体癌・卵巣癌におけるStagingLaparotomy』『広汎子宮全摘術につながる腹式単純子宮全摘術』に続く第3弾である.

本書は,広汎子宮全摘出術の技術面にこだわり執筆した術書である.本文では腫瘍径6cmの子宮頸部腺癌に対し,"神経温存・広汎子宮全摘出術"の術中写真を掲載し,手術の手順通りに詳細な解説を加えた.例えば,「膀胱子宮靱帯前層を切離する場合にはどのように切離するのか」「ケリー鉗子をどう使うのか」「パワーデバイスの使用をどうするのか」,また,「予期せぬ出血を来した時のトラブルシューティングはどうするのか」まで踏み込んで解説している.付属のDVDには,広汎子宮全摘出術のビデオ映像だけでなく,これまで撮りためた手術記録の中から,実際に出血などのトラブルに対処している場面も収録しているので是非ご覧いただきたい.手術は「流れ」が大切であり,私は常に流れるような手術を目指してきた.流れるような手術を行うには,トラブルシューティングが最も大切である.手術時にトラブルが発生しても滞まることなく手術を進め,流れに乗せていく.本書を通して,そのような手術を学んでいただきたい.

本書の中で記載した「臨床系統骨盤解剖」は,タイのバンコクで行われた「Meticulous Decision Making in Laparoscopic Gynecologic Oncologic Surgery」において,新鮮凍結遺体を用いて,倉敷成人病センター・院長の安藤正明先生と羽田智則先生に腹腔鏡による臨床解剖を行っていただき,撮影・編集したものである.通常の手術操作では露出させないような骨盤の奥深い領域まで見ることができ,骨盤底からの出血の対処の際に,術野の奥の神経や血管の走行を想像することができ,大変参考になることと思う.お二人の先生に心より感謝を申し上げる.

本書に付属したDVD映像は,三重大学医学部附属病院内で撮影したものである.撮影に当たって,ご協力いただいた三重大学臨床麻酔部の宮部雅幸教授とその医局員の先生方ならびに中央手術部のスタッフに厚く御礼を申し上げたい.


2017年3月

三重大学医学部産科婦人科学教室 准教授
田畑 務

目次

第1章 術前処置

[a]術前処置

[b]手術器具

第2章 広汎子宮全摘出術

<I>術前

[a]手順

[b]症例

[c]体位


<II>右側骨盤リンパ節郭清

[a]開腹

[b]膀胱の剝離

[c]右側直腸側腔の展開

[d]右側膀胱側腔の展開

[e]右側骨盤リンパ節郭清

[f]右尿管の剝離(1)

[g]右骨盤漏斗靱帯の処理

[h]右尿管の剝離(2)

[i]右子宮動脈の切離・結紮

[j]右側膀胱側腔の処理


<III>左側骨盤リンパ節郭清

[a]左側膀胱側腔の展開

[b]左側骨盤リンパ節郭清

[c]左子宮動脈の切離

[d]左尿管の剝離

[e]左骨盤漏斗靱帯の切離


<IV>基靱帯の処理

[a]ダグラス窩腹膜の開放

[b]仙骨子宮靱帯の処理

[c]右側基靱帯の処理

[d]左側基靱帯の処理


<V>膀胱子宮靱帯の処理

[a]右側直腸腟靱帯の処理(1)

[b]左側直腸腟靱帯の処理(1)

[c]右側膀胱子宮靱帯前層の処理

[d]右側膀胱子宮靱帯後層の処理

[e]左側膀胱子宮靱帯前層の処理

[f]左側膀胱子宮靱帯後層の処理


<VI>直腸腟靱帯・腟傍組織の処理

[a]右側直腸腟靱帯の処理(2)

[b]右側腟傍組織(paracolpium)の処理

[c]左側直腸腟靱帯の処理(2)

[d]左側腟傍組織の処理


<VII>子宮摘出・閉腹

[a]腟の切断

[b]閉腹

第3章 トラブルシューティング

[a]膀胱剝離が困難な場合

[b]直腸側腔・膀胱側腔およびダグラス窩の展開が困難な場合

[c]膀胱子宮靱帯前層処理(尿管トンネル形成)時のトラブル

[d]膀胱子宮靱帯後層処理時のトラブル

[e]直腸腟靱帯処理時の注意点

[f]隅角から出血した場合

第4章 術後合併症

[a]血栓症

[b]リンパ嚢胞

[c]乳糜漏

[d]尿管腟漏

[e]尿管閉塞

[f]排尿障害

第5章 臨床系統骨盤解剖

[a]膀胱側腔・直腸側腔

[b]骨盤底筋群

[c]神経

[d]血管系

Commentary

◆ケリー鉗子

◆パワーデバイス

◆イメージトレーニング

◆基靱帯

◆なぜ載石位か!

◆第二助手

◆腟壁の切除

◆Latzkoの直腸側腔と岡林の直腸側腔

◆腔は術者が作る

◆直腸後腔と直腸側腔

◆閉鎖神経と仙骨神経叢

◆子宮静脈

◆仙骨子宮靱帯

◆直腸鉤の掛け方

◆小林の基靱帯切断法

◆上膀胱静脈と中膀胱静脈

◆下腹神経

◆尿管トンネルはクーパー?ケリー鉗子?

◆尿管ころがし

◆腟側腔

◆削ぎ上げ

◆神経温存

◆腟傍組織(paracolpium)と子宮傍組織(parametrium)

◆隅角

◆小林隆先生の「隅角」に対するコメント

◆子宮頸癌IIB期を手術かchemoradiationか

◆トラブルシューティング

◆新幹線

◆広汎子宮全摘術を考える会

◆安藤正明先生

◆肛門挙筋腱弓

◆内陰・下臀動脈共同管

◆内陰部動脈の走行

コツ

◆まず,仙骨子宮靱帯から

◆直腸鉤の使い方

◆骨盤底筋群を意識する

◆外側から攻める

◆膀胱背側の脂肪織

◆仙骨子宮靱帯の切離

◆削ぎ上げ

◆1回目の直腸腟靱帯の切離範囲

◆針を通す位置

◆ケリー鉗子での尿管トンネルの掘り方

◆尿管トンネル

◆尿管ころがしの出血

◆腟側腔の展開

◆直腸腟靱帯の切離

Don't miss

◆膀胱側腔の展開

◆外腸骨動脈と腸腰筋

◆膀胱子宮靱帯後層の挟鉗

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書籍情報

  • ISBN:9784840458238
  • ページ数:216頁
  • 書籍発行日:2017年5月
  • 電子版発売日:2018年12月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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