改訂3版 胎児心拍数モニタリング講座

  • ページ数 : 216頁
  • 書籍発行日 : 2017年2月
  • 電子版発売日 : 2017年9月15日
¥3,520(税込)
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商品情報

内容

大事なサインを見逃さない!波形の読み方演習問題付き

『「産科医療補償制度・再発防止に関する報告書」に学ぶ』『子宮内感染症』『母体心拍との取り違え』の項目を新たに追加。実際の波形に近づけるため波形をカラー化し、はっきり判断できるように分かりやすくリニューアルされた第3版の登場!

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序文

改訂3版 序文

『胎児心拍数モニタリング講座』初版は2005年10月に出版され,たくさんの皆さまにご愛読いただき,この度,改訂3版を発行させていただくことになりました.この間,産婦人科診療ガイドラインの発刊や産科医療補償制度の開始など,産婦人科診療の標準化や安全で安心できる産科医療の提供に向けた,学会や国の取り組みが進みました.そういったなかで,ガイドラインや報告書でも胎児心拍数モニタリングの判読の重要性が指摘されています.

改訂3版では,まず,より実際の波形に近い見え方になるように,波形をカラー化してはっきり判読できるよう工夫しました.また,皆さまの知識の整理に役立つよう,章末に簡単な〇×によるチェック問題を5問ずつ付記しました.さらに,新たな項目として,「『産科医療補償制度・再発防止に関する報告書』に学ぶ」と「子宮内感染例」「母体心拍との取り違え」を加えました.

産科医療補償制度の事例分析が進むにつれて,たくさんの脳性麻痺症例の胎児心拍数モニタリングも集められ,胎児心拍数モニタリングの重要性が再認識されています.産科医療補償制度の原因分析報告書の中で,胎児心拍数モニタリングについて「臨床経過に関する医学的評価」として指摘された実際の文章を挙げていますので,是非一読して,実際の言葉から臨場感を持って学んでいただき,自施設の監視方法と比較して活用していただければと思います.

以前にも増して皆さまのお役に立ち,そしてこれからも長年にわたって可愛がっていただける「胎児心拍数モニタリング講座」であることを願っております.


2017年1月

福島県立医科大学医学部 産科・婦人科学講座 教授
藤森 敬也

目次

・改訂3版 序文

・初版 序文

・改訂2版 序文

第1章 胎児モニタリングの基礎知識

1.胎児心拍数モニタリングの有用性

◆研究発展の歴史

・胎児心拍数モニタリングと新生児脳症

◆胎児心拍数モニタリングの前方視的無作為抽出試験

・前方視的無作為抽出試験

・間欠的胎児心拍数聴取

◆新生児脳性麻痺に特徴的なモニタリング

・Reassuring FHRパターン


2.胎児機能不全と胎児well-being評価法

◆定義

・胎児機能不全とは?

・胎児心拍数波形の判読に基づく胎児機能不全の診断「日本産科婦人科学会の指針」

◆病態

・胎児機能不全の原因

◆管理

・胎児機能不全の診断(胎児well-being評価法)

・胎児機能不全の対策


3.胎児心拍数図の読み方(Reassuringなモニタリングとは?)

◆胎児心拍数図の読み方の基本

・胎児心拍数モニタリングの装着時間

・胎児心拍数図を読むうえでの原則

◆胎児心拍数図の読み方


4.胎児睡眠サイクルによる評価

◆臨床的意義

・胎児睡眠サイクルの違いによる胎児心拍数モニタリングの違い

・胎児刺激による一過性頻脈の評価

・胎児睡眠サイクル(behavioral status)と一過性徐脈の関係


5.胎児心拍数モニタリング(分娩監視装置)の装着

◆定義

・外測法と内測法の違い

・陣痛圧モニタリング


6.「産科医療補償制度・再発防止に関する報告書」に学ぶ

・間欠的胎児心拍数聴取について

・一定時間の分娩監視装置の装着が必要な状況について

・連続的モニタリングが必要な状況について

・正確な胎児心拍数および陣痛計測について

・適正な胎児心拍数聴取の記録について

第2章 胎児心拍数基線

1.胎児心拍数基線(FHR baseline)

◆定義

・胎児心拍数モニタリング中の胎児心拍数基線

◆臨床的意義

・胎児心拍数基線は胎児状態や母体環境を反映

・胎児心拍数基線の変更


2.胎児心拍数細変動(FHR variability)

◆定義

・胎児心拍数基線細変動(FHR baseline variability)

・胎児心拍数細変動(FHR variability)

◆臨床的意義

・胎児心拍数基線細変動と胎児心拍数細変動


3.頻脈(tachycardia)

◆定義

・頻脈(tachycardia)

◆臨床的意義

・胎児不整脈

・頻脈性不整脈


4.徐脈(bradycardia)

◆定義

・徐脈(bradycardia)

◆臨床的意義

・徐脈性不整脈

第3章 胎児心拍数の周期性変化

1.一過性頻脈(acceleration)

◆定義

・一過性頻脈(acceleration)

◆臨床的意義

・一過性頻脈とアシドーシス

・一過性頻脈とNST


2.早発一過性徐脈(early deceleration)

・胎児心拍数一過性変動の分類

◆定義

・早発一過性徐脈(early deceleration)

◆臨床的意義

・早発一過性徐脈の出現


3.遅発一過性徐脈(late deceleration)

◆定義

・遅発一過性徐脈(late deceleration)

◆臨床的意義

・遅発一過性徐脈とアシデミア(acidemia)

・遅発一過性徐脈の発現機序


4.変動一過性徐脈(variable deceleration)

◆定義

・変動一過性徐脈(variable deceleration)

◆臨床的意義

・変動一過性徐脈の出現


5.遷延一過性徐脈(prolonged deceleration)

◆定義

・遷延一過性徐脈(prolonged deceleration)

・サルタトリパターン(増加した細変動≧26bpm)

◆臨床的意義

・遷延一過性徐脈の出現

・サルタトリパターンの出現

第4章 その他の症例

1.サイナソイダルパターン(sinusoidal pattern)

◆定義

・サイナソイダルパターン(sinusoidal pattern):Modanlouの定義

◆臨床的意義

・サイナソイダルパターンの出現

・サイナソイダルパターンの発現機序


2.珍しい症例

◆臨床的意義

・オーバーシュート(overshoot)の出現

◆臨床的意義

・チェックマークパターン(Checkmark pattern)の出現

◆臨床的意義

・Wandering baselineの出現

◆胎児中枢神経異常と胎児心拍数モニタリング

◆解説

・母体心拍:胎児心拍から母体心拍への移動(取り違え)

・分娩中における母体心拍数の特徴

・母体心拍との取り違えを防ぐためには


3.双胎の胎児心拍数モニタリング

◆臨床的意義

・症例の検討


4.子宮内感染例の胎児心拍数モニタリング

・絨毛膜羊膜炎(chorioaminionitis:CAM)とは?

・絨毛膜羊膜炎と脳性麻痺



・索引

・著者紹介

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書籍情報

  • ISBN:9784840458221
  • ページ数:216頁
  • 書籍発行日:2017年2月
  • 電子版発売日:2017年9月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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