• m3.com 電子書籍
  • 症例から学ぶ インターベンショナリストのための心臓CT活用ハンドブック 応用編

症例から学ぶ インターベンショナリストのための心臓CT活用ハンドブック 応用編

  • ページ数 : 144頁
  • 書籍発行日 : 2016年4月
  • 電子版発売日 : 2016年4月15日
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

循環器内科医向け、心臓CT治療の活用書!

インターベンショナリストのための心臓CT活用ハンドブック』の刊行から3年を経て待望の応用編の登場。
CTに対して最もニーズが高いと思われる複雑病変分野を重点的に取り上げ、かつ複数のCT所見を複合的にPCIに活用するコツを提示できるようになっています。

>姉妹書『 インターベンショナリストのための心臓CT活用ハンドブック

序文

小生が2006年から64列CT装置を使用し始めてもうすぐ10年になる.この10年を振り返ると当時の驚きは現在の常識に変わっている.クオリティの高い画像撮影がどこまでできるのか,プラークをCTで評価することができるのか,どこまでCTが信頼できるのか,すべてがチャレンジであった.その一方で,CTでもっといろいろなことができるのではないかという無限の期待も抱いていた.それらのチャレンジや期待は徐々に明暗が明確となり,わかることとわからないこと,役立つ情報と必ずしも役立たない情報の区別が見えてきた.今,話題のCT─FFRなどの新たな発想による利用法はもちろん今後も出てくるであろうが,一般的な利用価値の探究には一応のピリオドが打たれたように思う.しかし,それらがCAGと同等に冠動脈治療の現場で活用されているかというと,それに及んでいるとは言いがたい.もちろん,CAGが冠動脈診断のゴールドスタンダードであることは間違いないため完全に同等にはなることはないものの,利用価値を理解はしていても思うように利用できていないのが多くの実情ではないだろうか.

我々は2011年に「インターベンショナリストのための心臓CT 研究会」を発足させ,PCIにおける心臓CTの有用性とその活用法を探究し,その考え方を共有することに努めてきた.
現在までに18回の研究会を開催し,数名の海外ドクターからも興味を持って参加いただいている.ある程度心臓CTの活用ポイントが明確化した後の2013年には,研究会の中心メンバーで『インターベンショナリストのための心臓CT活用ハンドブック』を執筆した.それは症例を用いてCTの利用価値をポイントごとに分けて解説した,いわば基礎的な内容であった.その執筆から3年が経過し,徐々にではあるがCTに対する興味,理解,活用が浸透しつつあることも実感できる.実際に我々「インターベンショナリストのための心臓CT研究会」での議論の内容も発足当時と比較すると格段に有意義な内容に進化している.その経過のなかで基礎的CT情報をいかに実臨床のPCIで応用していくか,どのような症例に対して高い有益性を発揮するかといった実践的テーマが求められるようになってきた.そのなかで特に慢性完全閉塞病変(CTO),石灰化については多くの方からCT情報を期待されている.
そこでわれわれは,前書『インターベンショナリストのための心臓CT活用ハンドブック』ではおおむねCT所見で切った利用法を提示したのに続き,主に複雑病変を対象とした臨床所見で切ったCTの活用法を紹介することがさらにCTの有効活用の普及に貢献できるのではないかという考えに至った.

本書では,現在CTに対して最もニーズが高いと思われる複雑病変分野を重点的に取り上げ,かつ複数のCT所見を複合的にPCIに活用するコツを提示できるよう努めた.また,臨場感が出るように前作同様に症例集という形態をとった.本書が単なる心臓CTのマニア本にとどまらず,現在複雑病変を積極的に治療されている,もしくはこれからそれを行おうとされているインターベンショナリストの皆さまおよびそれにかかわるすべての皆さまに,新たな世界が広がることを祈念する次第である.

末筆ではあるが,本書の刊行にあたり本企画のご快諾をいただいたメディカ出版には心より御礼申し上げる.特に原稿が揃わず出版予定が大幅に遅延したにもかかわらず我慢強くご対応いただいた担当の鈴木陽子氏には言葉には表せないほどの感謝を申し上げたい.そして本書の作成母体である「インターベンショナリストのための心臓CT研究会」を支えてくださっている世話人の先生方,顧問の角辻暁先生にはこの場をお借りして心より御礼申し上げる.


2016年1月

インターベンショナリストのための心臓CT研究会 代表世話人
奥津 匡暁



目次


・はじめに

・本書に使われている主な略語一覧


<症例>

【1章 CTOエントリー】

〔1〕エントリーポイントを探る

〔2〕確認が困難なCTO入口部の同定1

〔3〕確認が困難なCTO入口部の同定2

〔4〕確認が困難なCTO入口部の同定3

【2章 CTOルート】

〔5〕石灰との位置関係が血管走行把握に有用であったCTO

〔6〕心臓CTによる閉塞血管走行の把握

〔7〕完全閉塞病変の石灰分布に基づいたワイヤーコントロール

〔8〕CTO内のLandmark calcium

〔9〕CTOを含む3枝病変の不安定狭心症

〔10〕LAD分岐部のCTO

【3章 CTO側副血行】

〔11〕Conus枝経由の側副血行の同定

【4章 石灰化】

〔12〕Full moon calcium

〔13〕CTO内のFull moon calcium

〔14〕Full moon calcificationの同定

〔15〕Small vesselの石灰化

【5章 脂質性プラーク】

〔16〕石灰化病変における末梢塞栓の予測

【6章 形態情報】

〔17〕分離が困難なLMT分岐部病変

〔18〕CAGで分離困難なLMT分岐部病変

【7章 その他】

〔19〕RCA入口部の複雑なステント留置

〔20〕特発性冠動脈解離

・索引

・おわりに

・執筆者一覧

・インターベンショナリストのための心臓CT研究会の紹介

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:239.9MB以上(インストール時:521.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:959.6MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:42.4MB以上(インストール時:106.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:169.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840457866
  • ページ数:144頁
  • 書籍発行日:2016年4月
  • 電子版発売日:2016年4月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。