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CIRCULATION Up-to-Date Books04 カテーテル時代に知っておきたい 新しい心血行動態入門

  • ページ数 : 180頁
  • 書籍発行日 : 2014年10月
  • 電子版発売日 : 2014年11月7日
¥3,960(税込)
ポイント : 108 pt (3%)
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商品情報

内容

治療戦略を立てるための心血行動態の入門書

カテーテル治療が全盛のいま、臨床で増える拡張不全あるいは重症心不全などの診断・治療には心血行動態の知識が欠かせません。その患者の血圧は、上げるべき?下げるべき? stroke volumeを意識した心不全治療をシンプルにわかりやすく解説した本書。
医学生からシニアレジデントまで、いちから心機能・血行動態を学びたい人にオススメです!

CIRCULATION Up-to-Date Booksシリーズ

序文

はじめに

最近,「心機能や血行動態について学んだことがない」と若い循環器医から耳にすることが増えてきました.日本発祥の素晴らしい心血行動態の概念がいろいろとあるように,理論的に考えるのが好きな日本人は,心血行動態の研究にもともと向いているのです.遺伝子学や分子生物学が主流となり,生理学的なさまざまなメカニズムが解明されてきました.これは医学にとって大きな進歩であります.基礎医学でもその分野の比重が増えた反面,臨床現場で使えるような心血行動態を生理学のきちんとした講義で学ぶ機会は減少してしまいました.また,心臓カテーテル検査全盛の昨今,病態生理に熱を持って話す循環器医も減っており,循環器内科の講義でも心血行動態をしっかりと教える医師が減っているのが現状です.独学で勉強しようとして,いざ心機能について書かれた教科書を読もうと思っても難解で,忙しい臨床の合間に1 冊通して読むことは困難だと思います.

なぜ,難しいのでしょうか? 用語が難しいので,イメージが湧かないのではないでしょうか? 書かれている内容が臨床と離れすぎていて,ピンとこないのではないでしょうか? 病棟で心不全患者を治療している時,心拍数が上がっているものを下げたほうがいいのか,そのままでいいのか,血圧が低い時,上げたほうがいいのか,そのままでいいのか,心機能および血行動態を理解していると,そのヒントが得られるかもしれません.

本書は,専門の先生からご批判をいただくことを覚悟で,できるだけシンプルに心血行動態の基本について解説し,医学生からシニアレジデントの先生に,心機能・血行動態の教科書に興味を持っていただくための足がかりにしてもらいたいと思っております.移動中にでも気軽に読んでいただけるように,80 の質問に答える形式をとり,それぞれの終わりにポイントを付けました.また,注釈としてさらに勉強したい医師向けにそのヒントを添えました.循環器医療に携わる先生方の臨床力を上げるお手伝いができれば本望です.


2014 年8月

大西内科ハートクリニック院長

三重大学大学院医学系研究科循環器腎臓内科客員准教授

大西勝也

目次

・はじめに

【第1章 臨床心不全を理解するための心血行動態の基礎】

◆Q01 臨床現場でいちばん重要な心血行動態の考え方は何ですか?

◆Q02 心拍出量は何で決まりますか?

◆Q03 心拍出量を増加させるためには,左室の収縮力を上げるのが最も効果的でしょうか?

◆Q04 心拍出量が低下している原因をどう探せばいいでしょうか?

◆Q05 左室の後負荷って何でしょう?

◆Q06 左室の壁応力って何でしょう?

◆Q07 末梢血管抵抗はどのように求めればいいですか?

◆Q08 左室の後負荷で末梢血管抵抗の他に考えなければいけないのは何?

◆Q09 大動脈コンプライアンスが低下するとなぜ左室収縮末期圧は上がるのでしょうか?

◆Q10 左室の前負荷って何ですか?

◆Q11 肺動脈楔入圧は左室前負荷の指標となりますか?

◆Q12 左室の圧―容積関係を知っておく必要があるでしょうか?

◆Q13 左室圧―容積関係を理解するポイントはどこでしょう?

◆Q14 左室の収縮能をどう考えればいいでしょう?

◆Q15 収縮末期エラスタンスって何ですか?

◆Q16 左室のポンプ機能をみる指標は?

◆Q17 左室駆出率は収縮能の最も良い指標でしょうか?

◆Q18 左室は末梢血管抵抗の変化にどう適応しますか?

◆Q19 EFの正常値はいくつですか?

◆Q20 左脚ブロックはなぜ心収縮力を落とすのでしょうか?

◆Q21 左室拡張能とは何でしょう?

◆Q22 左室弛緩とは何でしょう?

◆Q23 左室弛緩は何に影響を受けますか?

◆Q24 左室充満とは何でしょう?

◆Q25 左房の機能とは?

◆Q26 左房のポンプ機能とは?

◆Q27 左房って本当に必要ですか?

◆Q28 心房細動において左室機能をどう評価すればよいですか?

◆Q29 左室の硬さとは何ですか?

◆Q30 左室の硬さはどう評価しますか?

◆Q31 右室機能を評価するうえでの注意点は?

◆Q32 右室は必要ですか?

◆Q33 肺高血圧症の右室と左室への影響は?

◆Q34 静脈還流量って何ですか?

◆Q35 心外膜の左室に及ぼす影響は?

◆Q36 心拍数は左室収縮能にどのような影響を与えますか?

◆Q37 心拍数は左室拡張能にどのような影響を与えますか?

◆Q38 収縮期血圧,拡張期血圧はどのように規定されるのでしょう?

◆Q39 平均血圧の意味は?

◆Q40 脈圧はどうとらえればよいでしょう?

◆Q41 運動時にはどのような血行動態の変化が起こるでしょう?

◆Q42 運動時にはどのような収縮能の変化が起こるでしょう?

◆Q43 運動時にはどのような拡張能の変化が起こるでしょう?

【第2章 心不全患者の心血行動態】

◆Q44 心不全においてどのような心血行動態の異常が出ますか?

◆Q45 急性心不全と慢性心不全にみられる心血行動態の違いは何でしょう?

◆Q46 慢性心不全において左室圧―容積関係はどう変化するでしょうか?

◆Q47 慢性心不全において心拍数はどう影響しますか?

◆Q48 慢性心不全において左室―大動脈連関はどうなるでしょう?

◆Q49 慢性心不全において運動はどう影響しますか?

◆Q50 心不全患者の症状は,心血行動態とどのように結びつきますか?

◆Q51 心不全患者のアプローチの仕方はどうすればよいでしょう?

◆Q52 肺うっ血のアプローチの仕方はどうすればよいでしょう?

◆Q53 肺うっ血はどのように起こるでしょう?

◆Q54 右心不全にはどのようにアプローチすればよいでしょう?

【第3章 各心疾患における心血行動態】

◆Q55 弁膜症の血行動態はどう考えればよいでしょう?

◆Q56 僧帽弁逆流症の病態は?

◆Q57 巨大v波は僧帽弁逆流症の特徴ですか?

◆Q58 僧帽弁狭窄症の病態は?

◆Q59 急性大動脈弁逆流症の病態は?

◆Q60 慢性大動脈弁逆流症の病態は?

◆Q61 大動脈弁狭窄症の心血行動態は?

◆Q62 心機能が低下している大動脈弁狭窄症の評価はどうすべき?

◆Q63 大動脈弁と僧帽弁,両方の障害がある場合はどうすればよいでしょう?

◆Q64 心血行動態を学びたいときにまず勉強したほうがよい疾患は何でしょう?

◆Q65 収縮性心外膜炎の心血行動態は?

◆Q66 拡張性心不全とは何でしょう?

◆Q67 拡張性心不全の内腔はなぜ小さいのでしょう?

◆Q68 拡張性心不全の急性期にはどのような血行動態が起こるでしょう?

◆Q69 拡張性心不全は単一疾患でしょうか?

◆Q70 拡張性心不全患者の外来でみられる血行動態的特徴は?

◆Q71 拡張性心不全の主な症状は?

◆Q72 拡張性心不全における運動耐容能低下の原因は?

◆Q73 貧血が血行動態に及ぼす影響は?

【第4章 治療薬使用時の心血行動態】

◆Q74 血管拡張薬はどのように心不全に働きますか?

◆Q75 利尿薬は血行動態にどのような変化を起こしますか?

◆Q76 ニトロ製剤が心血行動態に及ぼす影響は?

◆Q77 カルペリチドが心血行動態に及ぼす影響は?

◆Q78 強心薬が心血行動態に及ぼす影響は?

◆Q79 PDE-Ⅲ阻害薬が心血行動態に及ぼす影響は?

◆Q80 補助心臓によってどのような血行動態変化を来しますか?


・索引

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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840450034
  • ページ数:180頁
  • 書籍発行日:2014年10月
  • 電子版発売日:2014年11月7日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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