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- 改訂2版 イラストで学ぶ妊娠・分娩・産褥の生理
商品情報
内容
助産師の日々の臨床に密接にかかわる「妊娠・分娩・産褥の生理」。助産師に必要な生理の基礎知識を、臨床・研究の第一人者がイラストでわかりやすく解説。最新知識を盛り込み、また本文にキーセンテンスを表示して、さらに見やすくなった改訂2版。助産師、看護師、研修医、学生の方におすすめです。
序文
はじめに
安全で快適なお産を提供することは，周産期医療に従事する者の使命です．周産期医学の進歩に呼応して，妊娠・分娩・産褥に関する管理も変化しています．"十年一日の如し"の管理では，よい医療サービスはできません．
「胎児期の低栄養がその子の将来の生活習慣病と関連する」といったBarker学説が証明されつつあります．妊娠中の母体・胎児管理がひとの生涯の健康を左右する因子である可能性があるわけです．"三つ子の魂百まで"ではなく，"胎児の環境，百まで"と言ってもよいかもしれません．また，分娩した女性には胎児の細胞が生着し，長い間生き続けているといった事実も明らかになっています．妊娠・分娩によって女性は胎児の細胞を受け入れることで体質を変化させているのかもしれません．
このように，ひと昔前では予想もしなかったような事実が次々に明らかになっています．今後，周産期医療がますます世間から注目されるでしょう．周産期に携わる者は，よい妊娠・分娩・産褥のサポートをするために，より一層学ぶ姿勢が大切です．しかし，多忙で過重労働気味の助産師さん，看護師さん，研修医の方は十分勉強する時間がとれないのも現実かと思います．
本書は助産師・看護師・研修医・学生さんを対象に，"妊娠・分娩・産褥の生理"がさっと頭に入り，かつ最新の情報も網羅しているような教科書を目指しました．妊娠時は循環・代謝・免疫・内分泌機能などが亢進し，非妊時からみれば正常値の定義も異なってきます．どこまでが妊娠における正常の変化なのかを捉えることは妊婦さんを管理するうえで必須です．本書は妊婦・産婦・褥婦の変化が明快に記載されています．各分野のエキスパートにポイントをわかりやすく書き上げていただきました．随所にイラストを入れ，理解しやすくなっています．コラム欄はどれも興味を引くトピックスを取り上げました．
まず一度，全体に目を通してください．興味を引くイラストやタイトルがあふれているでしょう．身近なところに置いて，妊婦さん・産婦さん・褥婦さんの管理・ケアに，あるいは自己学習に役立てていただければ幸いです．
最後に，この企画に賛同し，多忙ななかご執筆にご協力いただいた先生方に深謝いたします．
2012年１月
浜松医科大学産婦人科学講座教授
金山 尚裕
目次
・はじめに
・執筆者一覧
■第1章 妊娠のなりたち
・排卵の周期としくみ
・精子
・受精
・受精卵の発育
・着床のしくみ
・妊娠の診断
・多胎妊娠
・流産
・不妊症
■第2章 妊娠にともなう母体の変化
・全身の変化
・子宮の変化
・乳房の変化
・血液性状の変化
・循環器系の変化
・呼吸器系の変化
・泌尿器系の変化
・内分泌系の変化
・消化器系の変化
・免疫系の変化
・糖代謝の変化
・脂質代謝の変化
・自律神経系の変化
・妊娠高血圧症候群
■第3章 胎児の発育
・胎芽期の発育
・流産の分類と稽留流産のメカニズム
・妊娠各期における発育
・胎児循環
・胎児肺の発育と呼吸
・胎児消化管の発育
・胎児神経系の発育
・胎児発育の評価と胎児発育不全（FGR）
・FGRの分類とメカニズム
・胎盤機能の異常とFGR
・FGRと将来の生活習慣病
■第4章 胎盤・羊水の生理
・胎盤の発達と生理
・羊水の機能と生理
■第5章 分娩の生理
・子宮頸管の熟化
・子宮収縮
・児頭の下降
・陣痛の発来
・胎児の回旋
・早産のメカニズム
・臍帯
・双胎の胎向
・産道の通過と胎児の肺成熟
・難産
■第6章 産褥期の生理
・子宮の復古
・悪露の変化
・乳汁分泌のメカニズム
・乳汁の分泌
・母性のスイッチ
・月経の再開
・マタニティーブルーズ
・母体の体重減少
・略語一覧
・索引
・編者紹介
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対応機種
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外部メモリ：21.7MB以上（インストール時：54.2MB以上）
ダウンロード時に必要なメモリ：86.8MB以上
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書籍情報
- ISBN：9784840440219
- ページ数：208頁
- 書籍発行日：2012年2月
- 電子版発売日：2015年4月3日
- 判：A5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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