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診療所で診る市中肺炎

藤田 次郎 (著者)

株式会社 日本医事新報社

154 頁  (2018年6月)

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リリース日: 2018年09月14日

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診療所で出会う肺炎診療はこの一冊で解決!

この鑑別で合っているのか…?そんな不安の手助けに!著者の豊富な臨床経験から導かれた肺炎診療のコツをまとめました。肺炎と合併する心不全、COPD、呼吸器ウイルス感染症、肺腫瘍などとの接点についても解説しています。

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・診療所で出会う肺炎に絞って解説。これだけ押さえておけば安心です!

・肺炎の起炎菌ごとに症例や病態生理、鑑別、臨床像や治療薬を簡潔にまとめ、X線やCTの読影、病変部位・肺容積の変化から起炎菌を推定するプロセスを示しています。

・病原体のお気に入りの(感染しやすい)細胞は? といった鑑別のヒントが満載で、「自分の肺炎診療はこれであっているの?」とちょっと不安になったときにサッと調べられる一冊です。

・肺炎と合併する心不全、COPD、呼吸器ウイルス感染症、肺腫瘍などとの接点についても解説しています。


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今回,日本医事新報社から「診療所で診る市中肺炎」という本を上梓させていただいた。

私は岡山大学医学部を卒業後, 虎の門病院で内科レジデントとして2年間研修した。1981年当時はめずらしかった内科ローテーションを経験し,呼吸器内科で研修している際には,当時「虎の門病」とも言われたびまん性汎細気管支炎を初め,多くの呼吸器感染症を経験した。

その後,国立がんセンター内科レジデントとなった。主として肺がんの診断と治療に関する研鑽を積んでいた際に縁があり,米国ネブラスカ医科大学に留学する機会を得た。米国留学中の2年間は,気管支肺胞洗浄液の解析,および細胞培養などの基礎的研究に従事した。

日本に帰国後,故郷で新設された香川大学医学部附属病院で勤務することになった。香川大学医学部附属病院では,呼吸器内科医として17年間にわたり臨床・研究・教育に携わった。ナンバー内科であった第一内科には,血液内科,膠原病内科,内分泌内科,糖尿病内科などもあり,これらの基礎疾患を有する患者に合併する呼吸器感染症の症例を多数経験した。

また教授として赴任した琉球大学医学部附属病院第一内科での13年間でも,結核,非結核性抗酸菌症などを含め,多くの呼吸器感染症を診療してきた。

以上紹介した私の経歴からわかるように,幅広い領域における呼吸器感染症を経験したことが自身の診療の土台になっている。また本書で取り上げた感染症と他疾患との接点は,私自身の臨床経験から導かれたものである。さらに本書で紹介した症例は,香川大学医学部時代,および琉球大学医学部附属病院での自験例が主体である。

さて近年,高齢化率の上昇に伴って肺炎の死亡率は増加しつつあり,平成23年には日本人の死因の第3位となった。このような背景から,一般医家にとって,肺炎は日常的に診療する機会の多い疾患になっている。本書を企画した当初,市中肺炎のみについて記載するつもりであったものの,日本医事新報社からの要望もあり章の数が徐々に増えていった。最終的に, 呼吸器の解剖, 肺炎の臨床診断,画像所見,高齢者の肺炎の特徴,間質性肺疾患との関連,肺がんとの関連などを,また病原体別の視点で非定型肺炎,ウイルス性肺炎,肺抗酸菌感染症,肺真菌症などを,章として取り上げた。

日本医事新報社の皆様の多大なご尽力もあり,私の視点から見た市中肺炎の診療のコツをまとめることができたと自負している。この本が一般医家の先生方の肺炎診療の一助となることを心から願っている。


2018年6月

琉球大学医学部附属病院長
藤田 次郎


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第1章 肺炎の臨床診断(血液マーカーも含めて)

第2章 肺の解剖から理解する肺炎のパターン

第3章 すりガラス影とcrazy-paving pattern

第4章 病変の部位から見た呼吸器感染症

第5章 お気に入りの細胞から見た呼吸器感染症

第6章 肺の容積変化とair bronchogramの有無から見た肺炎の診断

第7章 細菌性肺炎と非定型肺炎

第8章 高齢者の誤嚥性肺炎

第9章 肺炎と心不全との接点

第10章 急性間質性肺炎と急性呼吸窮迫症候群との接点

第11章 肺炎と特発性間質性肺炎との接点

第12章 肺炎と慢性閉塞性肺疾患との接点

第13章 肺炎と呼吸器ウイルス感染症との接点

第14章 肺抗酸菌感染症の画像診断

第15章 肺膿瘍

第16章 肺真菌症の画像診断

第17章 肺炎と肺腫瘍との接点

第18章 肺炎と無気肺との鑑別

第19章 高齢者肺炎の治療指針

特記事項

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