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画像診断別冊 KEY BOOKシリーズ これだけは知っておきたい心臓・血管疾患の画像診断

  • ページ数 : 388頁
  • 書籍発行日 : 2016年3月
  • 電子版発売日 : 2019年5月15日
¥6,600(税込)
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商品情報

内容

心臓の画像診断を学びたい人にオススメ! CT・MRI・核医学等の画像と多くの疾患を掲載し,最新の画像診断法も解説.

本書は2016年3月29日に発行された書籍を電子化したものです.本書の内容および表記は発行当時のものであることをご了承願います.

※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.34 表6-2, p.66-67は未収載となっております)


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序文

循環器領域の画像診断は他の領域とやや異なった趣がある.私が研修医だった頃にはまだマルチディテクタCT(MDCT)はなく,私の身近では心臓のMRIもほとんど行われていなかった.心臓核医学以外には一般の放射線科医が循環器画像診断に関わる機会は少なかったように思う.それだけに4列のMDCTを用いて冠動脈が描出されたときの感動は忘れがたい.ただし,当時は酸素吸入下に40秒近い息止めが必要であり,また冠動脈CTA(CT angiography)の成功率は非常に低かった.臨床のニーズに呼応するように機器および撮像・再構成テクニックは進歩していき,今では循環器画像診断は臨床に欠かすことができないツールのひとつとなっている.放射線科医と循環器科医そして放射線技師が手を取り合って,ひとつの診断分野として確立していき,実際の臨床もまたそれぞれのチームワークで行われている点は,循環器画像診断の面白いところである.その一方,これから心臓・血管領域の画像診断に取り組みたいが,どこから手をつけたらよいのか戸惑っている人も多いのではないだろうか.実際,心臓の画像診断を勉強するのに適した本について尋ねられることが,最近増えてきたように思う.そこで,熊本大学大学院生命科学研究部放射線診断学分野 山下康行教授に本書の執筆案をお伝えしたところ,学研メディカル秀潤社 画像診断編集室の原田顕子さんをご紹介いただいた.構想から約1年間という短期間に本書が完成したのは,言うまでもなくお二人のおかげである.

本書は,心臓・血管の画像診断を第1章 心臓,第2章 大血管,第3章 末梢動脈・内臓動脈として編集した.教育的な内容を中心として,いつも近くに置きながら読影してもらえるような臨床に根ざした書を目指した.その一方で,FFR-CT, dual-energyCTやMRIにおけるT1 mapping,4D flowなど,最新の画像診断法についても取り上げている.執筆を引き受けていただいた先生方には,本書の意図を踏まえて忙しい日々のなか素晴らしい原稿を仕上げていただいた.私自身,査読を進めていくなかで大いに勉強させていただき,感謝の一言に尽きる.この領域では日本心臓血管放射線研究会があり,半年に一度,循環器画像診断に取り組む医師および放射線技師が集まり,教育的内容から先進的な画像診断に至るまでを発表し,議論する.私にとって臨床および研究の軸となる最も重要な研究会で,本書の執筆者も多くはその日本心臓血管放射線研究会会員の先生方である.本書を手に取られた方には執筆者の「熱意」を肌で感じていただき,本書を通じて循環器画像診断に興味を抱く方が,その発展に寄与してくれるようになることを願ってやまない.

最後に,本書をまとめるにあたり献身的に励まし支えてくれた妻そして2人の子供達に深く感謝の意を表したい.

2016年3月

宇都宮 大輔

目次

1章 心臓

【心臓の画像診断】

心臓CTの基礎:1.冠動脈CTの撮影

1.冠動脈CTの撮影

2.低管電圧CTの臨床応用

3.心臓CTにおける造影剤注入法

4.冠動脈CTの3次元画像再構成

心臓MRIの基礎

心筋血流シンチグラフィ

【冠動脈疾患】

冠動脈の解剖

心臓の解剖

冠動脈石灰化スコア

CTによる冠動脈プラーク,冠動脈狭窄の評価,レポート

多枝病変

慢性完全閉塞病変

冠動脈プラーク─ナプキンリング・サイン

ベントール手術後の冠動脈基部狭窄

CTP冠動脈高度石灰化症例におけるperfusion CTの有用性

冠動脈ステント内再狭窄

冠動脈バイパス術後

Redo-sternatomy

急性心筋梗塞-心臓MRI

陳旧性心筋梗塞─心臓MRI

陳旧性心筋梗塞─心臓CT

陳旧性心筋梗塞─心臓核医学

狭心症(心筋虚血)─心臓MRI

狭心症(心筋虚血)─心臓核医学

心不全

冠動脈瘤

川崎病の冠動脈瘤

心筋架橋

冠動脈高位起始

冠動脈奇形(1)右冠動脈起始異常

冠動脈奇形(2)左冠動脈起始異常

冠動脈奇形(3)冠動脈肺動脈瘻

冠動脈奇形(4)Bland-White-Garland症候群

左上大静脈遺残

【心筋症】

心筋症の分類について

肥大型心筋症

閉塞性肥大型心筋症

心尖部肥大型心筋症

肥大型心筋症に伴う心室瘤

拡張型心筋症

心アミロイドーシス

心ファブリー病

心臓サルコイドーシス

膠原病関連の心筋障害

たこつぼ心筋症

不整脈原性右室心筋症

ミトコンドリア心筋症

【その他の心筋疾患】

急性心筋炎

好酸球性心筋炎

感染性心内膜炎

左室緻密化障害

心筋疾患におけるT1 mappingの有用性

左室収縮同期不全

右室二腔症

Myocardial crypt(cleft)

【弁膜疾患】

大動脈弁狭窄症,大動脈二尖弁

大動脈弁狭窄症とTAVI/TAVR

大動脈弁置換術後の大動脈基部仮性動脈瘤

僧帽弁閉鎖不全

急性心膜炎

【心膜疾患】

収縮性心膜炎

心タンポナーデ

心膜嚢胞,心膜憩室

【腫瘍・腫瘤病変】

左房粘液腫

右房粘液腫

心臓悪性リンパ腫

転移性心臓腫瘍

Papillary fibroelastoma

Lipomatous hypertrophy of atrial septum

心臓脂肪腫

心膜血管腫

【先天性心疾患・その他】

二次孔型心房中隔欠損

静脈洞型心房中隔欠損,部分肺静脈還流異常

心室中隔欠損,Eisenmenger syndrome

卵円孔開存

心房中隔瘤

ファロー四徴症

フォンタン循環

Prominent crista terminalis

Cor triatriatum sinistrum

Moderator band

【心房細動】

左心耳内血栓と血流うっ滞

心房細動患者における肺静脈カテーテルアブレーション

2章 大血管

【大動脈・大血管】

大動脈瘤

胸部大動脈瘤

バルサルバ洞動脈瘤

胸腹部大動脈瘤とアダムキュービッツ動脈

腹部大動脈瘤

炎症性大動脈瘤

感染性大動脈瘤

大動脈瘤切迫破裂

胸部大動脈瘤破裂:frank rupture

腹部大動脈瘤破裂:frank rupture

腹部大動脈瘤破裂:chronic contained rupture

悪性腫瘍の大動脈浸潤:大動脈食道瘻

大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術前のCT評価と内挿術後の典型的な経過

ステントグラフト内挿術後:type Ⅰエンドリーク

ステントグラフト内挿術後:type Ⅱエンドリーク

ステントグラフト内挿術後:type Ⅲ,Ⅳエンドリーク

ステントグラフト内挿術後:その他の合併症

大動脈解離

偽腔開存型解離

偽腔閉鎖型大動脈解離・ULP型

Intramural blood pools

限局性内膜損傷

マルファン症候群(大動脈弁輪拡張症,解離について)

マルファン症候群(腰仙部硬膜嚢拡張症について)

右側大動脈弓(1)Kommerell憩室

右側大動脈弓(2)right aortic arch

重複大動脈弓

大動脈縮窄症

動脈管開存

大動脈肉腫

三尖弁閉鎖,完全大血管転位

修正大血管転位

【血管炎】

大型血管炎

高安動脈炎:急性期

高安動脈炎:慢性期

高安動脈炎:肺動脈病変

高安動脈炎:冠動脈病変

巨細胞性動脈炎

【肺循環】

肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症

Massive/submassive pulmonary embolism

肺動静脈奇形

肺高血圧症

Pulmonary veno occlusive disease

部分肺静脈還流異常症

シミター症候群:部分肺静脈還流異常症

気管支動脈蔓状血管腫

肺動脈肉腫

3章 末梢動脈・内臓動脈

【末梢動脈】

Peripheral artery disease

閉塞性動脈硬化症─腸骨領域

閉塞性動脈硬化症─大腿膝窩動脈病変

大動脈腸骨動脈病変に対するバイパス術後

大腿動脈病変に対するバイパス術後:グラフト閉塞と感染

孤発性腸骨動脈瘤

異物による動脈損傷について

バージャー病

膝窩動脈捕捉症候群

膝窩動脈外膜囊腫

血管型エーラス・ダンロス症候群

遺残坐骨動脈

【内臓動脈・その他】

神経線維腫症1型血管症─動脈破裂

腎動脈狭窄と腎血管性高血圧症,線維筋性異形成

脾動脈瘤

正中弓状靱帯と内臓動脈瘤

Segmental arterial mediolysis

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対応機種

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    iOS 10.0 以降

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  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784780909333
  • ページ数:388頁
  • 書籍発行日:2016年3月
  • 電子版発売日:2019年5月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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