肝胆膵脾のCT・MRI診断

  • ページ数 : 248頁
  • 書籍発行日 : 2013年10月
  • 電子版発売日 : 2014年8月1日
¥6,600(税込)
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商品情報

内容

日常診療に役立つAbdominal imaging解説.CT・MRIを中心に!

本書はI部で各種画像検査法を、II部の各論では疾患ごとに読影に必要な基本知識から最新の知見まで漏れなく記載。特に今研究最前線の肝細胞癌はボリュームを増やして力を入れている。病変を見る力、画像の持つ意味の理解、病気の病態を知ることが画像診断には必要であるが、これらをカバーするよう日常診療での有用性に重点を置き、日常よく施行されている検査方法、基本的な疾患を中心に解説した。

日常診療に追われる放射線科医、消化器内科・外科の他科の医師など医療関係者はもとより、研修医や医学生をも対象にもお勧めの一冊。

序文

2年ほど前に,当科の岡田真広先生が「上腹部の画像診断の教科書を書きませんか」と相談してきた.今まで多くの教科書に編集や分担執筆としては携わってきたが,一冊を書き上げることに関しては,時間の問題もあり,本当のところ少し躊躇した.

しかし岡田先生の熱意もあり,学生や研修医,専門医試験前の先生,消化器外科や内科の他科の先生方に役立つような本を作れれば,それはすばらしいことだと思い,岡田先生と私の2人の共著でやってみることにした.ちょうど金芳堂さんの放射線医学の教科書を編集・執筆していたところであったので,金芳堂さんにお願いしたところご快諾いただき,実現可能となった.前述したように,日常業務の合間をぬっての執筆であり,時間がかかってしまい,出版社の方々にもご迷惑をかけたが,その分,2人でがんばって書かせていただいた.

内容的には,各種画像検査法をⅠ部で解説している.腹部画像診断の専門以外の放射線科医が適切な検査を行えるように,また若手の先生,他科の先生がどのようにして診断に有用な画像を作っているかを理解していただけるように記載するように心がけた.Ⅱ部の各論では,各疾患ごとに読影に必要な基本の知識から最新の知見までを記載した.そのため,特に研究が盛んな肝細胞癌の部分のボリュームがすこし大きくなってしまったが,その部分の専門家が2人で執筆したためとご容赦願いたい.画像診断には病変を見つめる力だけでなく,画像の持つ意味を理解していることや,病気の病態を知っていることが非常に重要である.本書は前述のように,それらをカバーするように執筆したつもりだが,日常臨床での有用性に重点を置いており,あまり特異な疾患は含んでいない.それらは他の放射線診断専門医用の良書がたくさんあるので,そちらで勉強していただきたいと思っている.

この本が,肝胆膵診療の日常臨床において,お役に立てれば幸いである.


2013年 8月

近畿大学医学部放射線医学教室
放射線診断学部門 主任教授 村上 卓道

目次

Ⅰ部 画像検査法

1.各画像検査の長所と短所

2.各検査の比較

3.画像診断のコスト

4.最適な画像検査を行うために:CT撮像パラメータの決定

5.腹部画像診断に必要なMRIの知識

6.肝特異性MR造影剤(Gd-EOB-DTPA造影MRIとSPIO造影MR)

7.造影超音波検査

8.MDCTを用いた再構成

9.被曝低減

Ⅱ部 臓器別疾患各論

1.肝臓

A.肝臓の解剖:Couinaud分類

B.慢性肝疾患に生じる肝腫瘍

C.転移性肝癌

D.その他の肝腫瘍(肝細胞癌・転移性肝癌以外)

E.肝実質性変化

F.肝画像診断における偽病変:血管病変

G.肝外傷性変化

2.胆道

A.胆道系の解剖

B.胆嚢・胆道系腫瘍

C.胆嚢・胆管炎症性疾患

D.胆石・胆管結石

E.その他

3.膵臓

A.膵臓の解剖

B.膵のダイナミックCT

C.膵腫瘍

D.膵臓炎症性疾患

4.脾臓

A.脾臓の解剖

B.脾疾患


CLIP

・被曝低減アルゴリズム

・ボーラストラッキング(Bolus tracking)法

・肝ダイナミックCT における動脈相最適化のポイント

・SPIO 製剤


COLUMN

・MRI 対応心臓ペースメーカー

・T2 shine through

・Gd-EOB-DTPA 造影MRIを用いた肝機能評価

・画像再構成

・Adaptive Statistical iterative Reconstruction(ASiR)

・早期肝細胞癌に関して

・間質浸潤(Stromal invasion)

・早期肝細胞癌の病理の考え方

・FNH like lesion とは


POINT

・動脈相のタイミング

・肝蓄積病(liver storage disease) における肝実質の低濃度

・胆道系の画像診断(超音波ではどこまで見えるか?)

・IgG4 関連疾患

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書籍情報

  • ISBN:9784765315814
  • ページ数:248頁
  • 書籍発行日:2013年10月
  • 電子版発売日:2014年8月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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