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バランス障害リハビリテーション~障害像を的確にとらえるための基礎理論と評価・治療の進め方

  • ページ数 : 260頁
  • 書籍発行日 : 2021年3月
  • 電子版発売日 : 2022年12月23日
¥5,720(税込)
ポイント : 104 pt (2%)
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商品情報

内容

バランス障害の原因をどう評価し,原因に対してどう治療するか,臨床でのアプローチを具体的に解説

バランス障害の原因をどのように評価し,その原因に対してどのように治療を行うのか,概念や障害発生のメカニズムに留まらず,臨床でのアプローチを具体的に解説する書籍。
評価方法や疾患・障害ごとに現れる特徴,領域別の評価・治療についてイラストや写真を用いて効果的に提示することで,抽象的な概念や患者に対するアプローチを視覚的に理解できる紙面構成となっている。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

編集の序

動作における安定性の程度をバランスとよび,バランスを担う身体機能をバランス能力またはバランス機能とよんでいます。リハビリテーションにおいて,対象者の動作の自立度の向上は主要な目標になっており,動作自立の要件の1つに動作の安定性(バランス)があります。動作が安定に実行できることによって生活における安全性(転倒しないこと)や効率性(正確な動作を素早く実行できること)が保証されています。そのため,バランスはリハビリテーションにおいて重要な事項になっていますが,これまで,バランスに焦点を当てて解説した書籍はあまりありませんでした。

本書では,バランスについての基本的なとらえ方,神経系による姿勢制御や生体力学とバランスとの関連性,バランスの評価,リハビリテーションの対象となる主な領域におけるバランス改善へ向けたアプローチを解説することで,リハビリテーションにおけるバランスの全体像を整理する目的で企画されました。リハビリテーションに携わるスタッフ間で,バランスについてのとらえ方や評価の視点などが異なっていることもありますが,リハビリテーションにおいて重要なチームアプローチのなかでは,バランスについて一定の共通する理解が必要になると思います。本書がバランスについてのとらえ方の理解やそれを基にした適切なリハビリテーションの実施につながることを願っています。

本書の執筆時期は新型コロナウイルス感染拡大と重なり,執筆者の皆様,編集に当たられた水上氏をはじめとするメジカルビュー社の皆様には多大なご苦労をおかけしました。本書制作についてのご尽力,心より感謝申し上げます。


2021年2 月

望月 久

目次

第Ⅰ章 バランスの基礎

1 リハビリテーションにおけるバランスのとらえ方  望月 久

 はじめに

 バランスとバランス能力

 バランス能力のシステム論的モデル

 バランス能力と動作の課題,動作を実行する環境とのかかわり

 バランス能力を規定する空間的要因

 身体重心制御と足圧中心制御

 慣性力と見かけの重力作用

 バランスの全体像

2 バランスにかかわる神経機構   望月 久

 はじめに

 運動制御からみたバランス能力

 随意運動と姿勢調節の神経機構

 外側運動制御系と内側運動制御系

 神経系の階層構造からみたバランス能力の神経機構

 時間軸からみたバランス能力にかかわる神経機構の働き

 予測的姿勢調節と補償的姿勢調節

 バランス能力と感覚機能

 身体イメージ・運動イメージとバランス

 運動学習とバランス能力

3 バランスの生体力学   藤澤宏幸

 並進平衡と回転平衡

 重力,重心とその合成

 支持基底面,床反力,足圧中心,安定性限界

 静的バランスと動的バランスの力学

 ファンクショナル・リーチにみる姿勢制御とバランス

 

第Ⅱ章 バランスの評価

1 バランス評価の考え方   望月 久

 はじめに

 ICF のなかでのバランス,バランス能力の位置づけ

 バランス能力評価の目的

 バランス能力評価の流れ

 バランス能力評価の基本的な考え方

 パフォーマンスに基づく評価指標(臨床的評価指標)

 基本的な動作の観察によるバランス能力評価

 バランス能力を規定する空間的要因に着目した評価指標(BBAT)

 立ち直り・平衡反応および外乱刺激によるバランス能力評価

 動作の時間的な流れに沿った動作の分析によるバランス能力評価

 介入指向型のバランス能力評価

 質問紙による主観的な評価指標

 重心動揺計を用いたバランス能力評価

2 臨床的評価指標   小林 武

 バランスの臨床的評価指標の特徴

 臨床的評価指標選択の条件

 臨床的評価指標に共通する留意点

 臨床的評価指標の実際

3 機器を用いたバランスの運動学的・運動力学的評価   長田悠路

 バランスを評価する機器

 重心動揺計や床反力計を用いたバランス評価

 ビデオカメラを用いたバランス評価

 加速度計を用いたバランス評価

 三次元動作解析装置を用いたバランス評価

 臨床での計測機器の活用

 バランスを崩す原因・プロセスの分析

 予測的姿勢制御

 まとめ

 

第Ⅲ章 バランス改善に向けたリハビリテーション

1 バランス改善に向けたリハビリテーションの考え方   望月 久

 はじめに

 バランス能力改善に向けたアプローチの基本的な考え方

 バランス能力改善における課題の設定

 バランス能力の空間的要因に基づくバランス練習

 バランスのレベルに沿ったバランス能力改善

 動作の安定性向上を目的とするバランス練習

 自助具や補装具の導入,環境調整によるバランスの改善

2 神経疾患によるバランス障害に対するリハビリテーション   望月 久

 はじめに

 片麻痺,運動失調症,Parkinson 病の運動障害の特徴

 バランス能力の空間的要素からみた片麻痺,運動失調症,

 Parkinson 病の特徴とバランス能力改善の方向性

 片麻痺に対するバランス能力改善のアプローチ

 運動失調症に対するバランス能力改善のアプローチ

 Parkinson 病に対するバランス能力改善のアプローチ

3 運動器疾患によるバランス障害に対するリハビリテーション   対馬栄輝

 運動器疾患によるバランス障害

 評価の手順

 リハビリテーションの実際

4 高齢者のバランス障害に対するリハビリテーション   山田拓実

 高齢者のバランス障害の特徴

 高齢者のバランス障害の評価

 フレイルの予防・改善,介護予防,転倒予防などを目標とする

 リハビリテーションのポイント

 個別に実施する運動プログラム

 運動介入による転倒予防効果のエビデンス

 転倒の予防運動プログラムの課題

  小児のバランス障害に対するリハビリテーション   松田雅弘

 小児のバランス障害の特徴

 小児のバランス障害の評価

 バランス改善に向けたリハビリテーション

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書籍情報

  • ISBN:9784758320320
  • ページ数:260頁
  • 書籍発行日:2021年3月
  • 電子版発売日:2022年12月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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