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商品情報
内容
膝周囲骨切り術(AKO)のすべてを網羅。複雑な術式を豊富なイラストと丁寧な手順の解説で細かく解説,加えてイラストや写真上の豊富な文字情報により,本文を読まなくても理解できる紙面構成。また各疾患,適応・術前計画・手術手技・治療成績など統一した見出しにより,知りたい情報がすぐに見つかる。TKAに加えてAKOを膝手術の選択肢に加えよう!
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序文
膝周囲骨切り術は,変型性膝関節症に対する関節温存治療の中心を担う治療技術である。人工関節の進歩はめざましいものがあり,長期成績も向上した。軽いスポーツもできるようになった。整形外科医はその専門にかかわらず,人工関節の症例を経験したことがあり,適応患者や術後の治り方もイメージできるだろう。さらに単顆型人工膝関節置換術も成績が向上しており,近年日本における症例数も増加している。確かに保存療法とこれら人工関節置換術だけでも,多くの患者に対応できるかもしれない。しかし,骨切り術を用いた関節温存治療がふさわしい患者がたくさんいることも事実である。この骨切り術という技術をもっていないと,「まだ若いから人工関節ができないので仕方がない」といわれて効果の乏しい保存療法を漫然と受けることになる。または,関節裂隙が十分に残っているのに,「治らないなら人工関節しかない」と説明される。残念ながら,そのような説明を受けたという患者にこれまで何人も出くわした。骨切り術とはどんなものか,まだ一般整形外科医に知識として十分に広まっていないのであろう。骨切り術というものをもっと理解し,少なくとも適応を知ってほしいと願っている。
膝周囲骨切り術も近年進歩がめざましい。世界でも多くの研究者が取り組んでおり,新しい知識がアップデートされている。術式のバリエーションも増えており,手術コンセプトも変化してきている。本書はそのようななかで,知識を整理し,アップデートされた手術手技をまとめる目的で企画された。骨切り術を身につけて,実施できる治療オプションを増やすことで,治療をより適切に提供できるのではないかと思う。そのような志をもった整形外科医にぜひ読んでもらいたい。骨切り術も人工関節も,それぞれ必要な治療技術である。どちらかに偏ることなく,患者ごとにふさわしい治療を見極めて,バランス良く提供することが大切である。多種多様な術式をすべて行う必要はない。まずは安全確実な内側開大式高位脛骨骨切り術をマスターし,その術式では不十分な点を一つずつ他の術式で補っていくのがよい。そのようにして少しずつ皆の知識と技術が向上し,多くの患者が適切な治療を受けられるようになってほしい。本書が少しでもその役に立てれば幸甚である。
2021年8月
東京女子医科大学整形外科主任教授
岡崎 賢
目次
Ⅰ 骨切り術の基礎知識
骨切り術の適応 [岡崎 賢]
骨切り術に必要な解剖 [齊藤英知ほか]
X線計測 [伊藤淳哉]
高位脛骨骨切り術の長期成績 [桑島海人ほか]
各種固定材料の特徴 [久保田光昭]
各種人工骨の特徴 [前山 彰]
Ⅱ 脛骨の骨切り術
内側楔状開大式高位脛骨骨切り術 [近藤英司ほか]
内側楔状開大式脛骨粗面下骨切り術 [秋山武徳ほか]
インターロッキング式外側楔状閉鎖式高位脛骨骨切り術 [岡崎 賢]
内側開大・外側閉鎖式高位脛骨骨切り術 [大澤克成ほか]
逆V字型高位脛骨骨切り術 [伊藤匡史]
脛骨顆外反骨切り術 [岡崎成弘ほか]
Ⅲ 大腿骨の骨切り術
内側楔状閉鎖式遠位大腿骨内反骨切り術 [松下雄彦ほか]
Double level osteotomy [中村立一]
Ⅳ OA以外の病態における骨切り術
内側楔状開大式高位脛骨骨切り術と前十字靱帯再建術の同時手術 [小川寛恭]
半月板損傷における骨切り術 [古賀英之]
関節軟骨損傷における骨切り術 [石川正和]
膝蓋大腿関節不安定症に対する大腿骨遠位部回旋骨切り術 [中山 寛ほか]
Ⅴ Trouble shooting
ヒンジ骨折 [小佐野 圭ほか]
骨片間の転位 [高原康弘]
神経血管損傷 [五嶋謙一]
偽関節 [青木秀之]
感染 [安村建介]
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書籍情報
- ISBN:9784758318976
- ページ数:276頁
- 書籍発行日:2021年10月
- 電子版発売日:2021年11月5日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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