シチュエーションで学ぶ 輸液レッスン 改訂第2版

小松 康宏, 西﨑 祐史, 津川 友介 (著)

株式会社 メジカルビュー社

256 頁  (2015年3月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

eBook Price(ダウンロード販売): ¥3,456 (税込) 

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リリース日: 2015年07月31日

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輸液のロジックがよくわかり、実践に使える!

輸液療法や水電解質異常が好きになるには、基本的な考え方をしっかり身につけておくことが大切です。
改訂第2版では、初版からさらに深くわかりやすく解説し、基本を重視した構成になっています。
ちょっとしたコツ・アドバイスも随時盛り込まれ、実践で使いやすいように工夫されており、学生、研修医が一から輸液を学ぶのに最良の書籍。

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臨床現場でよくみられるような研修医と指導医の会話文を導入部分とし,そこから具体的な輸液の考え方,実際の投与量を解説している。シチュエーションで典型例を示し,輸液が必要なケースや注意点が明快になるよう記載されている。ちょっとしたコツ・アドバイスも随時盛り込み,実践で使いやすいように工夫されている。また,「コラム」で新しい考え方も知ることができる。

初版からさらに深くわかりやすく解説し,「輸液」が苦手な方でも一人で実践できるようになっている。研修医が一から輸液を学ぶのに最良の書籍。


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改訂第2版 はじめに

『シチュエーションで学ぶ輸液レッスン』の改訂第2版をお届けいたします。

本書のテーマである輸液療法は,薬物療法の一つです。適切な輸液処方は,病態を改善し,他の治療法の効果を高めますが,誤った処方で患者さんに危害が加わったら「医薬品関連事故」になってしまいます。輸液処方が全ての医療スタッフの必須知識といわれる所以です。

とはいっても,輸液や水電解質異常に対して苦手意識をもっている研修医の先生が多いことも事実ですし,苦手意識をもってしまうと,その後,何千回と輸液の指示を出しても身につきません。

輸液療法や水電解質異常が好きになるには,基本的な考え方をしっかり身につけておくことが大切です。スポーツや武道と同じで,基本がしっかり身についていれば,経験を重ねる中で自分のものにすることができます。私が研修医だったころとは異なり,今では輸液や水電解質に関する優れた教科書がたくさんあります。本書で基本を身につけ,さらに進んだ教科書や論文を読んでください。

改訂第2版では,基本を重視するため,「栄養輸液」をなくし,「病棟で遭遇する基本的輸液療法と水電解質異常」を中心に再編成いたしました。低ナトリウム血症の補正速度に関する考え方も大きく変わりました。浸透圧性脱髄症候群を予防するための安全な補正上限は,以前は8〜12mEq/Lといわれていましたが,最近は安全を重視し,10mEq/L 未満とされています。この点も大きく変更しました。

輸液,水電解質の領域も,日々発展しています。本書で基本的な考え方を身につけた研修医の方は,若葉マークをつけたドライバーです。まだ独り立ちするには経験も知識も足りません。自分が担当する患者さんの電解質異常の診断,治療に迷ったら,教科書や論文を読み,指導医の先生とディスカッションしてください。専門家に相談してもよくわからない場合,それは世界中の誰もわからない問題かもしれません。クリニカル・クエスチョンがリサーチ・クエスチョンに変わる瞬間です。そのときはぜひとも基礎研究,臨床研究にチャレンジしていただけたらと願っています。

学生,研修医の先生方が輸液療法について「わかった!」と思っていただけるような本になればと思います。また,指導医の先生方には,ベッドサイド・ティーチングの際に,本書の一部でも参考になることができれば大変光栄に思います。


2015年3月

筆者を代表して
小松康宏


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プレテスト

あなたの輸液の実力は?

第1章 輸液の基本

総体液量は体重の60%, 血液量は体重の約7.5%

輸液の目的はNa と水の補充

輸液製剤の代表選手は生理食塩水と自由水(5%ブドウ糖液)

1L の生理食塩水を投与すると250mL が血管内に残る!

1L の自由水を投与してもわずか83mL しか血管内に残らない!

応用編:低張液(ソリタT3®)1L を投与したときの体内分布を考えよう!

1日に必要な水分は体重(kg)× 30mL

1価のイオン1mmol は1mEq(メック),2価のイオン1mmol は2mEq になることを覚えておこう

高ナトリウム血症があれば脱水,なければ細胞外液量欠乏とよぶ

「脱水」(細胞外液量欠乏)状態かをみたければ患者さんの脇,舌,爪など身体をくまなく診察する!!

ショックの初期輸液には等張液を投与する

輸液の投与量と投与速度を決めるには? −1日当たりの投与量をイメージしよう

輸液量を増やしても尿量がまったく増えてこない患者さんの場合,輸液負荷がかえって状態を悪くする場合がある

第2章 電解質,酸塩基平衡

・Na・水バランス

腎臓でのNa と水調節メカニズムを理解する

浮腫の原因は,①静水圧上昇,②膠質浸透圧低下,③血管透過性亢進,④リンパ灌流不全

全身性浮腫の治療では,まず食塩を制限する

利尿薬は尿細管でのNa 再吸収を阻害し,Na と水の排泄を促進する

ループ利尿薬はヘンレループ太い上行脚で作用する最強の利尿薬

サイアザイド系は遠位尿細管で作用するマイルドな降圧利尿薬

アルドステロン遮断薬(K 保持性利尿薬)はループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬との併用で効果が増強する

急性重症低ナトリウム血症は致死的な病態! 慢性低ナトリウム血症はQOL 低下を生じる!

低ナトリウム血症をみたら,まずは本物か偽物かを見極める!

低浸透圧性低ナトリウム血症であれば,まずは水中毒を除外!

水中毒を除外したら,細胞外液量に注目する!

術後患者にみられる低ナトリウム血症は医原性ともいえる−漫然と維持輸液を処方し続けてはならない

下痢にみられる低ナトリウム血症 −原因はNa 喪失といってよいのだろうか

SIADH の診断をマスターしよう

低ナトリウム血症の治療にあたっての考え方

重篤な神経症状がある高度低ナトリウム血症に対する緊急補正

症状が軽微な慢性低ナトリウム血症に対する治療の進め方−細胞外液量欠乏を伴う低ナトリウム血症

SIADH の低ナトリウム血症をどのように治療するか

高ナトリウム血症の原因は口渇中枢の異常,尿濃縮力障害,水分摂取量低下である

高ナトリウム血症の診断

高ナトリウム血症の治療法をマスターしよう

・K バランス

血漿K 濃度は①食事や輸液からのK 摂取(intake),②細胞内外のK 移動,③腎臓からのK 排泄(output)のバランスによって調整されている

腎臓のK 排泄量は,Na の摂取量に影響される

利尿薬を服用中の患者さんでは低カリウム血症に注意

低カリウム血症の鑑別診断の進め方

点滴でK 補充するときには20mEq / 時以内の投与速度にする

高カリウム血症は,① K 摂取過剰,② K 排泄障害,③ 細胞外へのK 移動のどれかで起こっている

高カリウム血症をみたら,① K 再検査,② 心電図モニター,③ 治療の緊急性を判断

高カリウム血症の緊急治療

・酸塩基平衡

酸塩基平衡を理解する

Henderson-Hasselbalch の式を理解しよう

動脈血ガスはステップワイズ法で読む! 練習あるのみ!

動脈血ガスの代償性変化は,マジックナンバー(1.2,0.8,0.4)だけ覚えればすべて読めるようになる!

高アニオンギャップ性代謝性アシドーシスの原因は,KUSSMAL-P で覚える!

補正HCO3- を計算して隠れた代謝性アルカローシスを見つける

正AG 性代謝性アシドーシスをみたら尿AG を計算する

代謝性アシドーシスの原因を理解しよう

代謝性アシドーシスの治療法 −安易にメイロン® を使用してはいけない

・その他(Ca,P,Mg)のバランス

Ca は生体にかかすことのできない重要なミネラルである

低リン血症は,心不全,呼吸不全の原因になる!

意外に見落とすMg 欠乏 − Mg はルーチンに測定するべき必須元素! 微量元素ではない!

第3章 特殊な病態のマネジメント

・心不全の輸液

体液過剰のある心不全患者に輸液をしてもよいのでしょうか?

左室駆出率が保たれている心不全(HFpEF)に気をつける

・腎不全の輸液

腎不全患者では尿量に応じて輸液処方を調整する

腎不全患者では過剰投与にならないよう注意する

コラム

体水分量は年齢,性別によっても異なります

血漿の分布 − 動脈血はわずか600mL !

体液恒常性(ホメオスタシス)とは?

人が1日に必要とする最低Na 量は600mg

初期輸液という言葉を考えてみよう

乳酸リンゲルと酢酸リンゲルの違い

なぜ生理食塩水のNa 濃度は154mEq/L なのか?

張度と浸透圧の違いは?

輸液量を増やしたら腎不全を予防できるか?

静水圧(せいすいあつ;hydrostatic pressure)

スピロノラクトンの用量

マラソンランナーの水中毒

MRHE とは?

利尿薬(diuretics)と利水薬(aquaretic)

SIADH 患者の過剰水分量を求める式

時間あたり0.33mEq/L(24 時間あたり8mEq/L)の速度で低ナトリウム血症を治療するには,時間あたり体重×1.5mL の自由水を排泄させればよい

欧州腎臓学会・臨床内分泌学会の新たな低ナトリウム治療ガイドライン− 低ナトリウム血症治療のパラダイムシフト

低張性低ナトリウム血症の治療例(欧州ガイドラインに準ずる)

グリセオール® で高ナトリウム血症になるのはNa 負荷のせい?

高ナトリウム血症にならない塩分の摂取許容量は?

浸透圧利尿があるかどうかの基準が750mOsm なのはなぜでしょう?

なぜ補正に5%ブドウ糖液を用いるのか?

尿崩症などで引き続く大量の自由水喪失がある場合にどうするか−自由水クリアランスの計算方法

K 摂取と血圧の関係は?

ROMK,Maxi-K って何?

輸血と血漿K 濃度の異常

透析患者では腸管からのK 排泄が増加する

低アルブミン血症とアニオンギャップ

ΔAG/ΔHCO3-(デルタ・デルタ)

尿アニオンギャップ

代謝性アルカローシスを維持する原因 − 多くは有効循環血漿量の低下!

ベースエクセス(base excess:BE)とは?

Stewart 法:酸塩基平衡を解釈する物理化学的アプローチ

透析患者のTPN−Ca,P,Mg は微量元素ではなく必須元素

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクは現在AndroidOSには未対応となっております。何卒ご了承下さいませ。

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※書店でも購入できます。取り扱い書店は こちら

お客さまからの声 

★★★★★ 製品アンケートより
投稿者:匿名 (2016年5月27日 14:59)

ワンタッチで欲しい情報にたどり着けるため、短時間で見返すことができて便利。

★★★☆☆ 製品アンケートより
投稿者:匿名 (2015年8月27日 15:31)

会話形式で疑問を解決してゆく形で とても読みやすいです。

★★★★☆ 製品アンケートより
投稿者:匿名 (2015年8月27日 14:06)

輸液について図や計算式を使って大変理解しやすく書かれていました。

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