Canal, Foramen, Fissure, Space & Membrane 読影の手立てとなる局所解剖と画像診断

松永 尚文, 江原 茂, 後閑 武彦, 松本 俊郎, 浮洲 龍太郎 (編集)

株式会社 メジカルビュー社

308 頁  (2018年3月)

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リリース日: 2018年10月12日

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読影の際のランドマークとなる、全身の管・孔・裂・腔・膜を徹底解説!

実質臓器に比べてこれまであまり注目されてこなかったCanal (管)・Foramen(孔)・Fissure(裂)・Space(腔)およびMembrane(膜)などの解剖上の構造物に焦点をあて,構造物がどこに位置するのか,どのような意味を持つ構造物なのか,その画像診断上の意義を徹底解説。各領域のエキスパートが構造物を押さえてどう読影しているのかよくわかるよう,充実したシェーマと画像により細かいポイントまで記載。読影と診断の技能をより高めるために必携の一冊。

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実質臓器に比べてこれまであまり注目されてこなかったCanal (管)・Foramen(孔)・Fissure(裂)・Space(腔)およびMembrane(膜)などの解剖上の構造物に焦点をあて,構造物がどこに位置するのか,どのような意味を持つ構造物なのか,その画像診断上の意義を徹底解説。各領域のエキスパートが構造物を押さえてどう読影しているのかよくわかるよう,充実したシェーマと画像により細かいポイントまで記載。読影と診断の技能をより高めるために必携の一冊。


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画像診断の進歩により,3次元画像で細部まで見えるようになってきたが,Canal (管)・Foramen(孔)・Fissure(裂)・Space(腔)およびMembrane(膜)などの画像解剖については,実質臓器に比べこれまであまり注目されてこなかった。これらの構造物には,神経,血管,リンパ管,筋肉,腱,臓器などが,そして数多くの疾患が存在しており,疾患の進展の経路としてあるいはバリアとして重要な役割を果たしている。これらに存在する病変とその画像所見をあわせて知っておくことは,正確な局在診断,病変由来の同定,質的診断につながり,更には治療方針の決定にも役立つ。しかし,立体的かつ複雑に錯綜している管・孔・裂・腔・膜を断層画像で認識するのは必ずしも容易ではない。高画質のCT・MRI でも,知っていなければ見えないもの,しかし丹念に見ると見えているものも少なくない。例えば,認識できない2 枚の膜の間にある脂肪,動脈,静脈を目印にすると見えてくるもの,また病変があってはじめて認識できるものもある。これを立体的にイメージして,より精度の高い画像診断をして適切な治療選択や計画に反映させる必要がある。手術の際も,根治性を担保しつつ機能を温存するため,膜や層の画像解剖の理解は不可欠である。

月刊「臨床画像」の後閑武彦編集委員により,画像解剖を押さえ,空間的広がりをみせる疾患を学ぶことで診断能を高めるためのテキストとして特集号が提案された。①Canal・Foramen・Fissure・Space・Membrane の解剖学的位置関係を画像上で理解できる,②その構造部位毎に,特異的・特徴的な疾患を学び,基本的な読影の手立てが分かる,③画像所見から何が重要かひと目で分かり,全身の読影がより的確に行えることを意図したものである。今後も幅広い用途が期待されるので,系統的で本格的な書籍化が企画されることとなった。

本書では,単に画像解剖だけに留まらず,読影の鍵となる5 つの「解剖上の構造物」を項目として取り上げている。CT・MRI を中心に,正常画像解剖やバリエーション,解剖学や発生学の知識が病態の理解に役立つ疾患などの画像,それらに存在する特異的疾患,特徴的病変や臨床上での意義を症例ベースで数多く掲載して,疾患を読み解くことを意識した構成になっている。疾患に関する記述は,読影に必要な知識(疾患の見極めに役立つ鑑別の着眼点,画像所見で知っておくべき形状や特徴的所見など)に絞った内容となっている。最初にoverview では,画像やシェーマを用いて,局所的な「画像上の構造物」を有機的に結びつける総論的位置づけがなされ,また各項目では読者の理解の助けとなる「TIPS」や「画像診断上の意義」も囲み記事として適宜補足されている。

執筆をお願いしたのは,各領域で深い知識と豊富な臨床経験を有し最前線の日常診療に携わっておられるエキスパートの先生方ばかりである。進歩を遂げつつある画像診断に追随すべく,各モダリティに対応した新しい内容を盛り込み,詳しくかつ分かりやすくまとめていただいた各執筆者に厚くお礼申し上げる次第である。本書が画像診断の基本知識を整理する一助となれば幸いである。


2018年3月

松永尚文
江原 茂
後閑武彦
松本俊郎
浮洲龍太郎


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第1章 頭頸部 Head & Neck

Overview--頭蓋底の解剖 Anatomy of the skull base

Foramen cecum 盲孔

Foramen of cribriform plate 篩板孔

Optic canal 視神経管

Superior orbital fissure 上眼窩裂

Inferior orbital fissure 下眼窩裂

Pterygopalatine fossa 翼口蓋窩

Foramen rotundum 正円孔

Foramen ovale 卵円孔

Carotid canal 頸動脈管

Foramen lacerum 破裂孔

Facial canal  顔面神経管

Internal auditory canal 内耳道

Inferior tympanic canaliculus 下鼓室小管

Foramen magnum 大後頭孔

Jugular foramen 頸静脈孔

Hypoglossal canal 舌下神経管

Pterygoid canal 翼突管

Foramen spinosum 棘孔

Foramen Vesalius Vesalius孔

Condylar canal 顆管

Overview--頭頸部の解剖 Anatomy of the fascia & space

Pharyngobasilar fascia 咽頭頭底筋膜

Parapharyngeal space 傍咽頭間隙

Tensor-vascular-styloid fascia

Parotid space 耳下腺間隙

Infratemporal fossa 側頭下窩

Masticator space 咀嚼筋間隙

Buccal space 頬間隙

Sublingual space 舌下間隙

Submandibular space 顎下間隙

Carotid sheath 頸動脈間隙

Retropharyngeal space 咽頭後間隙

Danger space 危険間隙

Perivertebral space 椎周囲間隙

Pharyngeal mucosal space 咽頭粘膜間隙

Visceral space  臓器間隙

Peritonsillar space 扁桃周囲間隙

Posterior cervical space 後頸間隙

Preepiglottic space,paraglottic space 前喉頭蓋間隙,傍声帯間隙

第2章 胸部 Chest & Heart, Great Vessel

Overview--胸部の解剖 Anatomy of the chest

Anterior junction line 前接合線

Posterior junction line 後接合線

Azygoesophageal recess 奇静脈食道陥凹

Left border of descending thoracic aorta 胸部下行大動脈線

Left paraspinal line 左傍脊椎線

Right paratracheal stripe 右傍気管線

Preaortic recess 前大動脈陥凹

Aortopulmonary window 大動脈肺動脈窓

Retrosternal space 胸骨後腔

Retrocardiac space 心臓後腔

Kerley's lines カーリー線

Major fissure 大葉間裂

Minor fissure 小葉間裂

Accessory fissure  副葉間裂:上副葉間裂,下副葉間裂,左小葉間裂,奇静脈裂

Pulmonary ligament 肺靭帯

Overview--心膜の解剖 Anatomy of the pericardium

Transverse pericardial recess 心膜横洞

Oblique pericardial recess 心膜斜洞

Superior pericardial recess・left lateral pulmonic recess 上心膜腔・左外側陥凹

第3章 腹部・骨盤部 Abdominal and Pelvic region

編集:松本俊郎

Overview―腹膜腔の解剖 Anatomy of the intra-peritoneal space

Subphrenic space 横隔膜下腔

Right subhepatic space 右肝下腔

Paracolic gutter 傍結腸溝

Lesser sac 網嚢

Round ligament 肝円索

Hepatoduodenal ligament 肝十二指腸間膜

Gastrohepatic ligament 肝胃間膜

Gastrocolic ligament 胃結腸間膜

Gastrosplenic ligament 胃脾間膜

Ligament of Treitz Treitz靭帯

Transverse mesocolon 横行結腸間膜

Sigmoid mesocolon S状結腸間膜

Small bowel mesentery 小腸間膜

編集:後閑武彦

Overview―後腹膜腔の解剖 Anatomy of the retroperitoneal space

Anterior pararenal space 前腎傍腔

Perirenal space 腎周囲腔

Posterior pararenal space 後腎傍腔

Overview―骨盤部腹膜外腔の解剖 Anatomy of the intra-and extra-pelvic spaces

Prevesical space

Perivesical space 膀胱周囲腔

Perirectal space 直腸周囲腔

Presacral space 仙骨前腔

Inguinal canal 鼡径管

Femoral canal 大腿管

Obturator foramen 閉鎖孔

Greater sciatic foramen 大坐骨孔

第4章 骨・関節・軟部 Bones, joints & soft tissue

Overview―肩の解剖 Anatomy of the shoulder joint

Acromio-humeral interval 肩峰骨頭間距離

Rotator interval 腱板疎部

Quadrilateral space 四辺形間隙,外側四角腔

Suprascapular notch, spinoglenoid notch 肩甲上切痕,棘下切痕

Glenohumeral ligament

Overview―肘の解剖 Anatomy of the elbow joint

Cubital tunnel 肘部管

Radial tunnel 橈骨神経管

Capitellar fat pad,trochlear fat pad 上腕骨小頭脂肪体,上腕骨滑車部脂肪体

Synovial fold

Overview―手関節の解剖 Anatomy of the wrist joint

Carpal tunnel 手根管

Guyon canal Guyon管

Extensor compartments of the wrist 指伸筋のコンパートメント

Overview―股関節の解剖 Anatomy of the hip joint

Lessor sciatic notch 小坐骨切痕

Obturator sulcus 閉鎖溝

Piriform fossa 梨状窩

Ischiofemoral interval 坐骨大腿間距離

Overview―膝の解剖 Anatomy of the knee

Hoffa fat pad  Hoffa脂肪体,膝蓋下脂肪体

Synovial plica

Compartment of medial collateral ligament 内側側副靭帯で分けられるコンパートメント

Meniscofemoral ligament,meniscotibial ligament  半月大腿靱帯,半月脛骨靱帯

Pes anserinus 鵞足

Iliotibial band 腸脛靱帯

Overview―足関節の解剖 Anatomy of the ankle joint

Tarsal tunnel 足根管

Anterior tarsal sinus 前足根管

Sinus tarsi 足根洞

Kager fat pad Kager脂肪体

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