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SHD/ACHDのCT・MRI

栗林 幸夫, 丹羽 公一郎, 椎名 由美 (編集)

株式会社 メジカルビュー社

250 頁  (2015年03月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

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リリース日: 2016年02月12日

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SHD/ACHDのCT・MRIの撮り方,読み取り方,トラブルシューティングを具体的に解説

進歩の著しいCT・MRIの技術を踏まえて、SHDにおいてどのように考えて撮影すべきかを、造影剤の量や投与法、具体的な撮影方法を提示して解説。
SHD、成人先天性心疾患の診断、治療の携わっている、あるいはこの領域に進む医師、放射線技師、整理検査技師の方々にとって有益な一助となる一冊。

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SHD(structural heart disease)に対するカテーテル治療は欧米では積極的に行われてきており,日本ではホット・トピックスとして注目が集まっている分野である。SHDの中心的な手技としては,大動脈弁狭窄に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI,2013年11月より保険適応)や心房中隔欠損に対するdevice closure,僧帽弁狭窄に対する経皮経静脈的僧帽弁交連切開術(PTMC)等があげられる。

どの手技に対しても術前評価は不可欠であり,そのなかで有用なものとして,CT,MRIがある。MRIは血行動態や心機能を,CTは形態の全体像を把握するために用いられており,心エコーでは得ることができない情報を得ることができるため,SHDに対するCT・MRIは今後さらにニーズが高まると予測できる。

また,ACHD(成人先天性心疾患)に対してのCT・MRIの撮像,読み取り方についても,患者に個々に特徴があり,難易度が高いため,患者数が飛躍的に増えている現在,循環器内科医にとって避けて通ることのできない分野となっている。術後の心臓に対して心エコーだけでは読み取れない疾患の評価をCTやMRIで行うこともできる。

そこで本書では,進歩著しいSHD/ACHDのCT・MRIにおいて,どのように考え撮像すべきか,どこをポイントに画像を読み取るかを解説した。トラブル回避の方法も述べ,これから本分野に進出する先生方が,評価指標としてのCT・MRIを理解できるようになる内容となっている。


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SHD(structural heart disease:構造的心疾患)は,大動脈弁狭窄や僧帽弁逆流などの弁膜疾患,成人先天性心疾患(ACHD:adult congenital heart disease),心筋疾患など心臓の構造的異常をきたす疾患を包括した概念である。SHDに対する根治的治療は,従来は外科手術のみであったが,近年カテーテルによる治療手技が開発され,欧米を中心に積極的に行われるようになってきた。わが国でも昨今これらの手技が導入され,カテーテル治療の適応となるSHDが増えつつあり,注目を集めている。

SHDに対するカテーテル治療の中心的な手技としては,大動脈弁狭窄に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI:transcatheter aortic valve implantation,2013年11月より保険適応)や心房中隔欠損に対するdevice closure,僧帽弁狭窄に対する経皮的僧帽弁交連裂開術(PTMC:percutaneoustransvenous mitral commissurotomy),動脈管開存に対するdevice closureなどが挙げられる。いずれの手技においても,術前,術後の評価は不可欠であり,画像診断の果たす役割は大きい。画像診断のなかで超音波(経胸壁,経食道)の役割は従来から確立されているが,近年のCT,MRIの進歩でこれらの診断法の果たす役割が重要になってきている。CTは種々の再構成画像を駆使して心臓血管構造の全体像を把握するのに優れており,MRIは構造的異常のみでなく血行動態や心機能を把握できる利点を有しており,超音波検査では得られない情報を取得することができる。いずれも非侵襲的な画像診断法であり,得られる情報量も多いことから,今後SHDの診断,治療,経過観察におけるニーズが高まることが予測される。

このような背景から,本書では進歩の著しいCT・MRIの技術を踏まえて,SHDにおいてどのように考えて撮影すべきかを,造影剤の量や投与法,具体的な撮影方法を提示して解説した。また,得られた画像やデータについてどこをポイントに読み取るかを,具体的に画像を提示しながら解説した。第1部では,インターベンションの対象となるSHDの主要な疾患を取り上げ,インターベンションの術前,術中,術後におけるCT・MRIについて,超音波画像とともに解説した。特にこれからこの分野に進出する先生方のために,SHDに対する評価手法としてのCT・MRIの役割を理解できるように,できるだけ具体的かつ平易に解説した。また,第2部でSHDの重要な1分野である成人先天性心疾患について主要な疾患を取り上げた。成人先天性心疾患や川崎病後冠動脈瘤は,加齢とともにさまざまな問題を生じうることから,成人になっても継続的な観察が必要である。また,成人では小児期の手術の既往や体格などの要因で経胸壁超音波検査では十分な描出が得られない例もあり,構造的および血行動態の評価におけるCT・MRIの役割は重要である。

本書が,SHD,成人先天性心疾患の診断,治療に携われている,あるいはこの領域に進まれる医師,放射線技師,生理検査技師の方々にとって,有益であり診療の一助となれば編者として幸甚であります。また,本誌の編集作業を労をいとわず担当して頂いたメジカルビュー社高橋範子氏に深謝致します。


平成27年1月
慶應義塾大学名誉教授
医療法人社団山中湖クリニック 放射線診断センター長
聖路加国際病院心血管センター・放射線科顧問

栗林 幸夫


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SHD(structural heart disease)

Ⅰ.TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)

TAVIとは何か?

TAVIの開発

デバイスとアプローチ部位

弁サイズとアプローチの決定

Learning curveと予後への影響

日本における現状

おわりに

心エコーによるTAVI術前評価

AS重症度評価

TAVIに適した大動脈弁と弁周囲の解剖学的構造

合併弁膜症の評価

左室機能と左室形態の評価

TAVIの心エコーによる術中・術後評価

TAVI術前の準備

術直前の心エコー評価

術中心エコー評価

術後心エコー評価

CT TAVI術前CTの撮影方法

TAVI術前CTの意義

TAVI術前CTのヨード造影剤量と被ばく線量について

TAVI術前CT撮影プロトコルでの留意事項

慶應義塾大学病院におけるTAVI術前CTプロトコル(2014年5月現在)

画像処理

CT TAVI術前における大動脈弁輪/大動脈基部の評価と計測方法

大動脈弁輪部の評価についての概要

大動脈弁輪径の評価の実際

その他の大動脈基部の計測

perpendicular view

大動脈弁石灰化

CT TAVI術前における冠動脈の評価

TAVI術前CTにおける冠動脈評価の注意点と特殊性

冠動脈カルシウムスコア

冠動脈の分類法とレポートの記載

CT TAVI術前における大動脈・末梢血管の評価と計測方法,その他

大血管CTの画像処理

TAVI術前CTにおけるアクセスルートの評価

左室および胸壁の評価

心臓外偶発所見


Ⅱ.心房中隔欠損に対するdevice closure

エコー 術前エコー

ASDの診断

ASOの適応と除外

TEEによる術前評価項目と計測法の実際

術後合併症に注意すべき点

エコー 術中エコー

TEEガイド下のASD閉鎖

ICEガイド下のASD閉鎖

おわりに

エコー 術後エコー

合併症のチェック

デバイス閉鎖後の残存シャントの有無

閉鎖後の心機能評価

CT/MRI rimの評価方法

MRIを用いたASD rimの評価

症例提示

CT/MRI 部分肺静脈還流異常(PAPVC)

部分肺静脈還流異常

CT/MRI Qp/Qsの計測

Qp/Qs計測


Ⅲ.経皮的僧帽弁交連裂開術(PTMC)

術前心エコー検査

PTMCとは

PTMC適応の可否

術中,術後心エコー検査

術中心エコー検査

術後心エコー検査


Ⅳ.動脈管開存に対するdevice closure

術前CT/MRI・分類と計測部位・何を見るか,デバイス選択のコツ

動脈管開存(PDA)とは

PDAの分類

動脈管開存の測定部位

術前CT/MRI

デバイス選択のコツ

コイル閉鎖術

カテーテル治療の留意点


Ⅴ.経皮的肺動脈弁置換術(PPVI)

術前CTと冠動脈との関係/何を見るか,デバイス選択のコツ

PPVI用のデバイス開発まで

Melody valveとは

PPVIの適応

右室流出路形態から見た適応

冠動脈走行の評価

pre-stenting法の有用性

PPVIの短中期成績

今後の展望

ACHD(adult congenital heart disease)

Ⅰ.CTによる撮影計画・撮影方法

撮影計画・撮影前検査

ACHDにおけるCT

撮影の具体例

撮影方法

ACHDにおけるCT撮影方法の実際


Ⅱ.CTによる形態評価

弁性疾患 弁の形態・機能評価

弁性疾患におけるCT撮影方法・3D画像再構築

大動脈二尖弁

人工弁の評価

二心室修復術後のACHDの形態評価

Fallot四徴

完全大血管転位

Ebstein病

修正大血管転位

単心室/Fontan型循環の形態評価

univentricular physiologyの疾患群とは

小児期におけるuniventricular physiologyの治療戦略

univentricular physiologyでのCT検査撮影のポイント

評価すべきポイント

大血管系の形態評価 大動脈縮窄の形態,術後再狭窄の評価

大動脈縮窄とは

CT検査の実際:大動脈縮窄の評価に必要なview

冠動脈 川崎病冠動脈瘤

川崎病とは

心臓CTの特徴的な冠動脈所見

心臓CT撮影時のポイント

冠動脈 冠動脈起始異常(BWG症候群),冠動脈異常

冠動脈起始異常

BWG症候群とは

その他の冠動脈異常


Ⅲ.心血管MRIによる評価方法

成人先天性心疾患(ACHD)の各疾患と撮影すべき像

MRIのアウトライン・検査前準備

ACHDのMRIにおける利点,欠点とは

ACHDのMRI検査目的の把握

心血管MRIに使われる撮像法

検査前準備

できるだけ画質のよい画像を得るために

ポジショニング,心電図の電極を貼る際の注意点

撮像断面の決め方

その他の追加撮影

心血管MRIのflowおよびvolume計測

MRIによる血流量の計測

心血管MRIによる容積の計測


Ⅳ.心血管MRIによる疾患別評価

二次孔以外のASD:sinus venosus type

sinus venosus ASDとは

sinus venosus ASDのMRI評価

phase-contrast流速mappingによるQp/Qsの算出

心室中隔欠損+大動脈弁右冠尖逸脱+大動脈弁逆流

VSD+RCCP+ARの病態とは

本病態の問題点

心血管MRI検査の実際

大動脈二尖弁

大動脈二尖弁とは

Fallot四徴

Fallot四徴とは

心血管MRI検査の実際

肺動脈逆流の評価

肺動脈弁置換後,導管狭窄(VSD PA Fallot極型),弁上/弁下狭窄の評価

左右肺動脈の血流評価

右室の評価

右室流出路遅延造影

上行大動脈の拡大について

その他の確認ポイント

完全大血管転位

完全大血管転位とは

術式

心血管MRIのkey point

CT/MRIによる心室容量測定

Ebstein病

Ebstein病とは

心血管MRI検査の実際:Ebstein病の評価に必要なview

三尖弁逆流の重症度評価について

右室の容量・機能評価について

修正大血管転位

修正大血管転位(ccTGA)とは

ccTGAに対する治療と予後

ccTGAに対するMRI検査の役割

ccTGAに対するMRI検査の実際

単心室/Fontan循環

単心室/Fontan循環とは

心血管MRI検査の実際:単心室/Fontan術後に必要な評価

大動脈縮窄

大動脈縮窄とは

心血管MRI検査の実際:大動脈縮窄の評価に必要なview

heterotaxy

heterotaxyとは

heterotaxyの診断

heterotaxyの診断・診療におけるMRIの活用

まとめ

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクは現在AndroidOSには未対応となっております。何卒ご了承下さいませ。

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