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そうだったのか! 絶対読めるCAG シェーマでわかる冠動脈造影の読み方

中川 義久, 林 秀隆 (著)

株式会社 羊土社

157 頁  (2016年3月)

Android 対応製品 iOS/iPhoneOS対応製品

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リリース日: 2017年07月14日

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冠動脈造影の読み方に悩む初学者にオススメ!

造影写真とシェーマーや3D-CTを見比べられるため、造影所見を立体的にイメージすることができます。WEBで動画が見られるコードや、わかりやすい略語一覧も記載!

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冠動脈疾患の診療は正しい読影から!造影写真とシェーマや3DCTとの組合せで,血管の走行や病変部位を立体的にイメージできる読影力が身につきます.冠動脈造影の読み方に悩む初学者にオススメ!


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循環器領域において虚血性心疾患の占める割合は増加しています.虚血性心疾患は,冠動脈疾患とも呼ばれます.冠動脈を正確に評価することは診断に直結するため,冠動脈造影法(CAG)は,冠動脈疾患の標準的な診断法でありゴールデンスタンダードとされます.

しかし,その読影は容易ではありません.初期研修医を含む循環器初学者や新たに心カテ室勤務となったコメディカルスタッフにも読影に悩むものは多いと推察します.何より,この著者である自分自身が研修医時代に全く読影できず悩んでいたことを覚えています.冠動脈造影検査は診断だけでなくPCIという治療法と表裏一体の関係にあり,将来PCI施行医を目指す多くの若手医師は,その基本である心臓カテーテル法や冠動脈造影法を修得したいと希望します.しかし,その技術を身につける前提として,冠動脈造影の所見を正しく読影する力を確実に身につけることが重要となります.つまり,冠動脈造影の所見を正しく読影する能力のない者は,PCIを施行する資格がないと言っても過言ではありません.しかし,冠動脈造影所見の読影法についての初学者向けの,理解しやすく実践的な書籍はこれまでありませんでした.

そこで,冠動脈造影画像を正しく読影できるようになりたいと願う読者のために本書を企画しました.画像診断法が進化した現在では,冠動脈造影と並ぶほどに冠動脈CT検査法も普及しています.本書では,このCT画像と対比しながら読影する方法について詳しく説明しています.冠動脈造影所見とCT画像を供覧することによって,冠動脈造影所見が三次元化して飛び出すようにイメージすることができるように配慮しました.この立体視する能力はPCI施行医としてのレベルを高めることにつながります.本書では,冠動脈造影の読影法修得を促進するために,すべての造影写真に詳細なシェーマを添えました.またWebと協調することにより重要な画像は動画を閲覧できるように工夫しました.

本書は,共著者である放射線技師の林秀隆氏の尽力によって上梓することが可能となりました.彼は若手への教育に熱心で本書の企画から加わり,読者にとって必要な画像データを収集し呈示してくれました.さらに,本書の企画から発刊までを応援してくれた羊土社編集部の鈴木美奈子女史・山村康高氏に感謝します.

本書によって冠動脈造影を正しく読影することのできる医師が増え,これが一人でも多くの患者を救うことにつながることを希望しています.


2016年2月

天理よろづ相談所病院 循環器内科部長
中川義久


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略語一覧

第1章 冠動脈読影の基本

1. AHA分類

1. 右冠動脈

2. 左冠動脈

2. 造影方向別の冠動脈の見え方

1. 右冠動脈撮影のポイント

2. 左冠動脈撮影のポイント

第2章 冠動脈を読影する

1. 右冠動脈(RCA)の読影

1. 右冠動脈の走行

2. 右冠動脈の評価

2. 左主幹部(LMT)の読影

1. 左冠動脈主幹部造影の難しさ

2. 左冠動脈主幹部の造影方向

3. 左冠動脈前下行枝(LAD)の読影

4. 左冠動脈回旋枝(LCx)の読影

5. CABG術後の読影

1. 撮影のポイント

2. バイパスに用いるグラフトの種類

第3章 冠動脈を立体的に理解する

1. 冠動脈の走行を理解するための解剖

2. 基本的な造影方向

1. 基本となる撮影方向

2. 付録を使って撮影方向を理解しよう

付録 撮影方向の理解に役立つ立体模型

3. 冠動脈CT画像との対比

1. 冠動脈の起始部の構造

2. 各方向から見た心臓表面の構造

素朴な疑問Q&A:冠動脈は、どうして冠動脈と名付けられたのですか?

第4章 冠動脈の病変を読影する

1. 狭窄度の評価

1. 冠動脈造影検査の記載項目

2. 狭窄度の評価の方法

2. 定量的冠動脈造影(QCA)

1. 定量的冠動脈造影法(QCA)とは

2. QCAソフトによる自動辺縁検出

3. QCAで計測される値

4. PCIの成績評価に重要なQCAのデータ

3. 病変形態の評価

1. 病変形態の重要性

2. 冠動脈病変の形態によるPCIリスクの評価

4. TIMI grade

1. 再開通した冠動脈の評価法

2. TIMI gradeによる再開通の評価

5. Blush score

1. Blush scoreによる微小循環の評価

2. Blush scoreの活用例

6. 分岐部病変の読影(Medina分類)

1. Medina分類による分岐部病変の分類

2. 真の分岐部病変(true bifurcation lesion)

7. 側副血行路(Rentrop分類)

1. 側副血行路とは

2. 側副血行路のRentrop分類

3. 供給血管による分類

4. 経路による分類

5. 供給血管および経路による分類のまとめ

6. 特殊な側副血行路

7. Jeopardized collateral

8. 側副血行路を評価するための注意点

8. 冠スパスムの評価

1. 冠スパスムの病態

2. 冠スパスム誘発負荷試験

3. 冠スパスム誘発負荷試験の実際

4. 冠スパスムの造影所見とその読み方,解釈

9. 冠動脈造影法の限界

1. 不安定プラークの予測

2. 虚血の存在を明らかにする

3. 限界を知る

素朴な疑問Q&A:側副血行路を見落として指導医から注意を受けました.側副血行路をもつ患者の造影検査にあたっての注意事項を教えてください.

第5章 虚血性心疾患の病態と冠動脈

1. 急性冠症候群の造影所見

1. 動脈硬化とプラーク

2. 急性冠症候群とは

3. 虚血性心疾患の病態と造影所見

2. ステント再狭窄の造影所見(Mehran分類)

1. ステント再狭窄の4パターン

2. Mehran分類の有用性

3. 薬剤溶出性ステント植込み後の造影所見① 〜ステント血栓症の予測因子であるPSS

1. 薬剤溶出性ステント(DES)の開発

2. 遅発性ステント血栓症とPSS

3. 血管壁の炎症の同定と治療

4. 薬剤溶出性ステント植込み後の造影所見② 〜stent fracture

1. stent fractureとは

2. stent fractureの造影所見

5. SYNTAXスコア

1. SYNTAXスコアとは?

2. SYNTAXスコアによるPCIとCABGの成績比較

3. SYNTAXスコアの計算例

6. 動脈硬化病巣を評価するIVUSとOCT

1. IVUSとは?

2. IVUSによる動脈硬化の評価

3. IVUSに基づく治療方針の決定

4. OCTによる冠動脈病変の評価

第6章 先天性心疾患と冠動脈

1. 単冠動脈症

1. 疾患の概要

2. CAG読影ポイント

2. 冠動脈肺動脈瘻

1. 疾患の概要

2. CAG読影ポイント

3. 冠動脈起始異常

1. 疾患の概要

2. CAG読影ポイント

4. Bland-White-Garland症候群

1. 疾患の概要

2. CAG読影ポイント

5. 右胸心

1. 疾患の概要

2. 読影・治療のポイント

第7章 左心機能を評価する

1. 左心室造影(LVG)

1. 左心室造影の方向

2. 左心室壁運動の評価

3. 左心室容量の算出

4. 左心室造影から得られる指標

2. 大動脈瘤・大動脈解離

1. 大動脈造影の方向

3. 大動脈弁疾患

1. 大動脈弁狭窄症

2. 大動脈弁閉鎖不全症

4. 僧帽弁疾患

1. 僧帽弁狭窄症

2. 僧帽弁閉鎖不全症

3. 僧帽弁逆流

5. 心筋疾患(サルコイドーシス、アミロイドーシス)

1. 心臓サルコイドーシス

2. 心臓アミロイドーシス

索引

One-point Advice

手術記録を参考にして造影や読影をすること

冠動脈を立体的に理解しよう!

なぜ多方向から撮影するのか?

スペルにご注意!

心カテ時の負荷検査を積極的に行いましょう

特記事項

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