
救急外来でのキケンな一言
岩田 充永 (著)
株式会社 羊土社
227 頁
(2008年10月)


レジデントノートの人気連載“ここが困った!救急外来”が単行本化!
研修医のよくある"一言"から失敗に至った例を提示し、見落とし・観察不足・判断間違い…
失敗の原因とその対応策をわかりやすく解説。
簡潔な図表で診療のチェックポイントを理解いただけます。
救急診療に関わる研修医にオススメ!
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製品説明
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AndroidOS 2.1 以降 |
原則、国内キャリア経由で販売される端末につきましてはサポートする方針で対応を行っております。端末固有の問題が発生した場合には実機を入手し動作確認を行います。なお国内キャリア経由の販売であっても、Google Play Store非対応の端末ではアプリ本体のダウンロードがいただけないため、お使いいただけません。 | |
外部メモリ:43.5MB以上(インストール時:108.7MB以上) *コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。 *コンテンツの使用にあたり、M2Plus Readerが必要です。 *AndroidOSでの導入方法の詳細は こちら |
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iOS 5.0 以降 |
対応機種: iPad 、 iPod touch第4世代 、 iPad Air 、 iPad Air2 、 iPad mini 、 iPad mini 3 、 iPad mini 4 、 iPad mini Retina 、 iPad2 、 iPad第3世代 、 iPad第4世代 、 iPhone4 、 iPhone4S 、 iPhone5 、 iPhone5c 、 iPhone5s 、 iPhone6 、 iPhone6 Plus 、 iPod touch第5世代 | |
外部メモリ:10.1MB以上(インストール時:22MB以上) *コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。 *コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher 2.3.0以降が必要です。 *iOS/iPhoneOSでの導入方法の詳細は こちら |
レジデントノートの人気連載“ここが困った!救急外来”が単行本化!救急外来で研修医が口にしがちな“一言”に潜む失敗とそれを未然に防ぐ診療のコツを伝授.親しみやすい語り口と簡潔な図表でポイントがよくわかる
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救急研修が必修化された影響でしょうか,救急外来における初期診療についての優れた解説書が数多く出版されるようになりました.研修医の先生もこれらの解説書で勉強し,指導医の先生とともに準備万端の平常心の状態で診療しているときには大きなトラブルは発生していないと思います.
しかし,救急外来はときに自らの能力をはるかに超える事態が容易に発生し,平常心を保つことが非常に困難な場所です.自らの失敗を振り返っても,何らかの理由で平常心を失い,教科書に書いてあることなんか頭から吹っ飛んでしまって“キケンな一言”を口にしたときに大きな失敗をしていることに気が付きました.
多くの優れた解説書が世に出版されている中で,新たに救急外来に関する本を出版することに意義はあるだろうかと考えることもありました.それでも,日本の救急医療,時間外診療を支えている若き臨床医(もちろん私も含まれている!!・・・と思いたい・・・)が,救急外来で平常心を失ってしまったとき,“キケンな一言”を口にしてしまったときに「これは何か危ない流れだぞ・・・」と我に返り,冷静さを取り戻すきっかけをもたらす本ができればと考え,キケンな一言集をまとめてみようと思いたちました.救急外来で平常心を失いかけてしまったときに,「そういえば,“こんな言葉を口にしたときは危ない”って,誰かが言っていたな~」と思い出していただければ幸いです.
そして,本書が救急外来で日々奮闘している医療スタッフのストレス軽減に役立つことができれば筆者としてこれに勝る喜びはありません.最後になりましたが,場末の救急外来で日々悪戦苦闘しているに過ぎない若輩者に貴重な機会を与えてくださった羊土社編集部の皆様,これまで指導して下さった指導医の先生方,救急外来診療を支えている救急科医師,ナース,検査技師,放射線技師,事務の仲間の皆さん,救急外来からの種々のコンサルテーションに対して常に協力的でかつ叱咤激励して下さる各科専門医の先生,日夜救急外来で奮闘し私に驚きを提供し,飽きさせるどころか救急外来の奥深さを教えてくれる愛すべき研修医達に心からの感謝の意を捧げたいと思います.
2008年 夏
岩田 充永
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はじめに
救急外来の基本
1.救急外来で何を学べばいいの?
2.救急外来で必要なコミュニケーションって?
キケンな一言編
第1 章 腹部疾患
1「急性胃腸炎ですね」:56歳男性,胃痛
2「便秘症ですね」:73歳女性,便秘と下腹部痛
3「尿路結石ですね」:72歳男性,左背部痛
4「お腹は硬くないので大丈夫でしょう」:78歳男性,腹痛
番外編「食あたりですね」:56歳女性,腹痛・嘔吐
第2 章 呼吸器・循環器疾患
5「喘息発作ですね!!」: 67歳男性,喘息が良くならない
6「ただの風邪でしょう!!」: 31歳男性,咽頭痛
7「ひどいアナフィラキシーでしたがエピネフリンで改善したので大丈夫でしょう」: 34歳女性,抗菌薬内服後の蕁麻疹
8「胸痛は改善しているし,心電図や血液検査も異常ないので心配ないでしょう」: 50歳男性,胸痛
9 「今日の症状は心臓によるものではありませんね」:57歳女性,全身倦怠感,肩こり
10「胸部X線で異常がないので,大動脈解離の心配はないでしょう」:48歳男性,背部痛
第3 章 頭部疾患
11「頭痛も軽くなってきたし,頭部CTも異常ないので大丈夫でしょう」:55歳女性,頸部痛
12「片頭痛ですね」: 46歳男性,頭痛
13「意識障害だからすぐに頭部CTを撮らなくては」:58歳男性,意識障害
14「痙攣発作だ!! セルシンR持ってきて」:56歳男性,目の前で突然痙攣
15「意識を失ったのならTIAでしょう」:52歳男性,一時的に気を失った
第4 章 整形外科疾患
16「骨折はありませんね」:26歳男性,足関節を捻った
17「創のガラスは取れました」:4歳女児,ガラスを踏んで受傷
18「ギックリ腰ですね」:56歳男性,腰痛
第5 章 精神疾患
19「精神科疾患じゃないですか」:46歳女性,2~3日前から暴力がひどい
20「過換気症候群ですね」:76歳女性,両手のしびれ,過呼吸
21「酔っ払っている影響ですね」: 43歳男性,酔っ払って転倒
第6 章 中毒
22「とりあえず胃洗浄して活性炭を投与しまーす」:2歳男児,タバコ誤飲
23「1錠だけなら大丈夫ですね」: 1歳男児,カルシウム拮抗薬誤飲
24「今は元気そうなので心配ないと思いますよ」: 23歳女性,アルコールと感冒薬で自殺企図
25「この程度の内服量だなんて,本気で死ぬ気なんかないでしょう」:16歳女性,鎮静薬内服で自殺企図
26「SpO2は良いので,酸素は少なめでいいでしょう」:35歳男性,練炭で自殺企図
27「トライエージRで陽性だから薬物中毒でしょ!!」:22歳女性,意識障害
第7章 高齢者
28「転んだだけでしょう」: 78歳男性,転倒
29「薬を出しておきますから」: 76歳女性,腰痛
30「認知症ですね」:
① 83歳女性,先ほどから突然騒ぐ,呼びかけても視線が合わない
② 76歳男性,1週間前から食事をこぼす,失禁,歩行時右足を前に出しにくい
31「熱もないし元気がないのは歳のせいでしょう」:93歳女性,ここ数日元気がなく食事がとれない
32「本人は認知症で息子も言っていることが要領を得ないんです」:78歳女性,ベッドから起き上がったところで転倒,体中が痛い
第8章 女性
33「妊娠はしていないのですね」: 21歳女性,吐気・倦怠感
34「生理痛ですね,痛み止めを使いましょう」: 22歳女性,生理痛
35「立ちくらみでしょう」:18歳女性,立ちくらみで倒れた
36「胆嚢炎でしょうね」: 24歳女性,右季肋部痛
37「尿路感染症のようですが,症状もなく元気そうなので大丈夫でしょう」:女性,妊娠32週,発熱,排尿時痛
38「こんな怪我したことも覚えていないくらい酔っていたのですね」:22歳女性,酔っぱらって転倒,顔をぶつけた
第9章 小児
39「元気がないなんて心配しすぎですよ」:3カ月男児,元気がない
40「泣き止まないくらいで病院に来ないでほしいな」:4カ月男児,泣き止まない
41「子どもはちょっとしたことで熱が出ますよ」:3カ月女児,発熱41℃
42「熱性痙攣ですね」: 5カ月女児,痙攣,発熱39℃
43「吐気止めで様子をみましょう」:1歳男児,嘔吐
44「血便がないから腸重積ではないでしょう」:1歳男児,嘔吐
45「右下腹部が痛くないので虫垂炎ではないと思います」:4歳女児,腹痛
46「肘内障ですね」:2歳女児,腕を動かさない
47「頭を打ったといっても元気だからね」:3カ月男児,前頭部にたんこぶ
第10章 検査値のピットフォール
48「CRPが低いから大丈夫でしょう」:72歳男性,発熱,寒気,頭痛
49「低血糖発作だけどブドウ糖で改善したので大丈夫でしょ」:68歳女性,意識障害
50「血圧が高いので下げましょう」:63歳女性,頭がふわふわする,血圧180/100mmHgあり心配
51「クレアチニンが高いから腎臓内科を呼ばなくちゃ」:54歳男性,全身倦怠感
第11章 多発外傷
52「気道確保が難しくても,頸椎保護が大事ですから」:バイク事故による高度の顔面外傷
53「気胸なんてX線を撮らないとわからないよ」:追突事故でトラックのハンドルと座席に胸を挟まれた
54「血圧は良いので大丈夫ですね!!」:40歳男性,自動車事故,時速50kmで中央分離帯に衝突
55「FASTは異常ありませんでした!!」: 自動車運転中に正面衝突
56「輸液,輸血で回復したから大丈夫でショ! !」:55歳男性,交通事故
57「意識障害があるので頭部外傷でしょう.すぐに頭部CTに行きましょう」:76歳女性,道路横断中に車にはねられた
58「部屋が暑いので涼しくしましょうよ」:多発外傷によるショック患者を治療中の救急外来処置室にて
第12章 ACLS
59「ACLS受けてきたから大丈夫ですよ!!」
60「気管挿管したのに状態が悪くなるなんて」:心肺停止状態で救急搬送されてきた
61「頻脈だからACLSアルゴリズムに基づいて薬を使います」:60歳男性,体調不良
62「こんなに元気そうだからVTではないでしょうね」:47歳女性,動悸
63「徐脈だからアトロピンを使って,経皮ペーシングを準備します」:65歳男性,気が遠くなる
特記事項
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