PT・OTのための臨床研究はじめの一歩

  • ページ数 : 156頁
  • 書籍発行日 : 2016年10月
  • 電子版発売日 : 2018年3月30日
¥3,520(税込)
ポイント : 64 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

研究デザインから統計解析、ポスター・口述発表のコツまで実体験から教えます

はじめての研究でも大丈夫!『研究デザイン』『統計解析』『サンプルサイズ』『バイアス』等々、研究を行う際に足止めを食らう聞きなれない専門用語についても丁寧に拾いながら難しい表現を避けて解説しています。

序文

はじめに

学生の頃に、わからないことを調べて理解するということに大きな喜びと楽しさを感じ、「将来は学会で発表できるようになりたい」と思うようになりました。その後、研究指導を受けるなかで、研究成果発表のゴールは学会発表ではなく論文発表であるということを知りましたが、当時の「学会で発表したい」という思いが研究への一つのモチベーションとなったことは間違いないです。

このような思いで研究を行い、はじめて学会で発表したときの高揚感は今でも鮮明に覚えています。はじめて書いた抄録は、指導教員に何度も指導を仰ぎながら作成しましたし、はじめて作成したスライドは何度も何度も指導教員にダメ出しをもらいました。また、学会の1カ月以上前から読み原稿を作成し、夜な夜な何度も発表練習を行い、当日は過度な緊張状態で発表に臨みました。これだけ準備しても、質問は座長から社交辞令的にいただいただけという散々な結果でしたが、学生の頃に抱いた目標を達成できたという高揚感は何物にも代えがたいものでした。あくまで論文発表が最終ゴールになりますが、このときの高揚感がその後の論文執筆のモチベーションを高めるきっかけになったことはいうまでもありません。

私が感じたこの高揚感を多くの方にも抱いていただきたい、そして論文執筆のはじめの一歩になってほしい、という思いから本書では、あくまで学会発表を第1段階のゴールとして捉え解説をしています。学会発表までのプロセスを①準備期、②企画期、③実施・まとめ期 、④成果期の4つの期に分類し、時には実体験も交えながら解説を行っています。今から研究をはじめようとする方、学会発表がとても高いハードルになっている方、研究にアレルギーがある方、そのような方々に役立つ情報をまとめています。

『研究デザイン』、『統計解析』、『サンプルサイズ』、『バイアス』等々 、研究を行う際には、大量の聞き慣れない(聞きたくない)単語に足止めを食らうことになります。本書では、このような専門用語も丁寧に拾い上げながら、できる限り難しい表現は避けています。例えるなら、足止め要因になっている障害物も乗り越えられるような、補助具のような書籍です。

まずは、学会で発表するという目標に向かって、本書とともに一歩踏み出してみませんか?


2016年9月

山田 実

目次

はじめに

本書を読む前に:1日の過ごし方

研究準備期 研究のネタを探し、先行研究をまとめよう

1. なぜ研究が必要?

2. 相談できる人を探す

3. 研究のネタを探す

4. 研究の臨床的意義について検討する

5. 先行研究をくまなく調べる

6. 研究のネタを整理する

7. 先行研究を整理する

8. アウトカムをイメージしておく

9. 対象者数をイメージしておく

10. ネゴシエーション

11. 予備研究の準備の重要性

研究企画期 研究デザインを立案し、研究計画を完成させよう

1. 研究デザインを考える

2. 問題の定式化(PECO、PICO)

[実例]PECOの例:脳卒中と運動をテーマにした場合

[実例]PICOの例:変形性膝関節症の痛みに対する介入・治療をテーマにした場合

3. 研究デザインの種類

4. 研究デザインを例から考える:観察・調査研究

5. 研究デザインを例から考える:介入研究

6. アウトカムの設定と測定方法を考える

7. データの処理のしかたも考えておく

8. 統計解析をイメージする

9. サンプルサイズを決定する

10. 研究グループの構成とフィールドの確保を行う

[実例]病院か施設での研究では

[実例]地域での研究では

11. 臨床的意義・実現性をみつめ直す

12. 研究計画書の作成、倫理審査の準備、臨床研究登録を行う

研究実施・まとめ期

1. 研究を実施する

2. データを入力・整理する

3. 統計解析に挑戦する

[実例]膝OA患者と健常高齢者を対象とした研究の統計解析の例

4. 尺度に基づく二変量解析

5. 多変量解析

6. グラフ・表を作成する

7. 結果を解釈する

8. 研究の強み・弱みを理解する

9. 研究の限界を確認する

10. 研究の将来展望を考えておく

研究成果期 研究成果をスライド・ポスターにまとめよう

1. 研究をまとめる

2. 発表する学会を探す

3. 学会にエントリーする

4. 抄録を作成する

5. ポスターを作成する

6. スライドを作成する

7. 学会発表に臨もう!


本書を読み終えたみなさんへ

巻末付録

研究計画書の例

抄録の例

ポスターの例

スライドの例

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:12.3MB以上(インストール時:26.7MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:49.2MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:22.3MB以上(インストール時:55.7MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:89.2MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758102162
  • ページ数:156頁
  • 書籍発行日:2016年10月
  • 電子版発売日:2018年3月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。