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PT・OTビジュアルテキスト 国際リハビリテーション学~国境を越えるPT・OT・ST

  • ページ数 : 357頁
  • 書籍発行日 : 2016年4月
  • 電子版発売日 : 2018年3月30日
¥7,480(税込)
ポイント : 136 pt (2%)
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商品情報

内容

本邦初?世界初?「国際リハビリテーション学」の教科書が誕生!

国際リハビリテーションの基本情報、実施マニュアル、関連領域の紹介、国際リハビリテーションプロジェクト立案のワークブック、セラピストたちの体験報告集など、現地で役立つ要素が満載です!

>『 PT・OTビジュアルテキスト(専門基礎)』シリーズはこちら

序文

国際リハビリテーションの魅力は,自分たちセラピストが身につけている知識や技術が,国・社会・文化・言葉の違いを越えてもなお有効であることを知る喜びにある.

***

本邦初の,あるいはもしかすると世界初の「国際リハビリテーション学」の教科書をここにお届けする.

わが国のPT・OTそしてSTによる国境を越えた活動は,1970年代にはじまった青年海外協力隊での派遣を中心に,以前から存在した.ただ,それは個人的活動の範囲を越えるものではなく,1つの専門分野として体系的に知見を蓄積する環境は未整備であった.本書は,その個人的活動から得られた知見と必要な知識を集約し,「国際リハビリテーション学」という分野の確立をめざした最初の試みである.本書を1つの場として,国境を越えた活動経験のあるセラピストたちが新たな知見をもち寄り,内容を議論し更新することを期待している.

国際リハビリテーションは,リハビリテーションという大分野の発展に必要な「専門性の深化」と「専門知識・技術の普及」のうち,特に「普及」を担うと考えられる.本書もリハビリテーションが未整備な国や地域でいかにその普及を実現するかを中心に書かれている.普及には相手がいるため,その方法は千差万別で一般化しにくいが,それでも最低限知っておくべき方法論はある.それに加え,先人たちの創意工夫の具体例をできるだけ数多く掲載することで,この分野の入門書の決定版をめざした.なお,今回は「セラピスト養成課程も含むリハビリテーション供給体序制のつくり方」に触れていないが,その課題は将来のよりアドバンスな書籍の刊行にゆだねたい.

本書は次のように構成されている.第1章は国際リハビリテーションの基本情報を整理し掲載した.学生や初学者は1章よりこの分野の概要をつかんでほしい.第2章は本書の肝であり,国際リハビリテーションの実施マニュアルである.この分野に必要な技術や知識を学べるだけでなく,はじめて国際リハビリテーションに従事するセラピストがそのまま現地で実践できる内容になっている.第3章は関連領域をコンパクトに紹介しており,この分野の多角的理解に役立つ.第4章は国際リハビリテーションプロジェクト立案のワークブックである.養成校での演習やグループワークに,または,セラピストが現地でプロジェクトを立案する際に活用してほしい.第5章はセラピストたちの体験報告集であり,体験者の活き活きとして多様な声に満ちている.それぞれの体験から得られた教訓も示されており,活動の際の参考になるはずだ.初学者は5章から読みはじめてもらってもよい.

***

現在の国際リハビリテーションは多くの先人たちの営為を礎として成り立っている.特に,理学療法士である田口順子先生は青年海外協力隊技術顧問の立場などを通して,数多くのセラピストをこの分野へと誘い,励まし,結びつけてこられた.この場を借りてこれまでのご尽力に尊敬と感謝の念を表する.羊土社編集部の皆さんには,われわれ執筆者に劣らぬ情熱をもって本書の刊行に取り組んでいただいた.心から感謝している.最後に,途上国で出会った対象者や同僚の皆さんに,現地活動や写真掲載にご協力いただいたことを深く御礼申し上げる.本書を通した国際リハビリテーションへの貢献が少しでも皆さんへの恩返しになればと願っている.


2016年3月

執筆者を代表して
河野 眞

目次

国際リハ関連用語集

第1章 国際リハビリテーションの基礎

1. 国際リハビリテーションとは

2. 途上国のリハシステム

3. 途上国の保健・医療システムとリハビリテーション

4. 途上国の社会福祉・障害者支援とリハビリテーション

5. 途上国におけるPTの現状

6. 途上国におけるOTの現状

7. 途上国におけるSTの現状

第2章 国際リハビリテーションの実際

1. 実施場所と役割

2. 適正技術:臨床技術

3. 適正技術:生活支援技術

4. 適正技術:管理運営技術

5. 適正技術:家族支援

6. 現地での教育・研修

7. リハの普及・啓発

8. CBR

9. 参加型開発

10. 文化

11. ICFの活用

12. 関連する国際組織

13. 災害リハビリテーション

14. 学術交流

15. キャリアパス

第3章 より深く理解するための10の関連領域

1. 開発協力

2. グローバルヘルス

3. 途上国の健康問題

4. 途上国のメンタルヘルス

5. 途上国の高齢化

6. プライマリ・ヘルスケア(PHC)

7. 世界における障害者の実情

8. 国際的な障害者支援の動向

9. 途上国の障害者と教育

10. 途上国の障害者と就労

第4章 国際リハプロジェクトはじめて立案ワークブック

1. 国際リハビリテーションプロジェクトとは

2. プロジェクト立案の考え方

3. ステークホルダー分析

4. 問題分析

5. 目的分析

6. 計画立案

7. 参考課題事例①ウズベキスタン

8. 参考課題事例②ニカラグア

第5章 実例でみる国際リハビリテーションの進め方

1. フィジーにおける青年海外協力隊PT派遣

2. バングラデシュのスラムから

3. タンザニアでの「日本式」導入の試み

4. ミャンマーでのリハビリテーション強化プロジェクト

5. タジキスタンの教育支援を通じて

6. カンボジアへの病院丸ごと輸出

7. ニカラグアで気づき,受け入れ,行動する

8. パラリンピックをめざしたペルーでの活動

9. ネパールでの精神科リハビリテーション

10. バングラデシュでないものを1から創り上げる

巻末付録

1. 現地で使える指さし臨床用語集

2. 現地で使える図表集

3. 国際リハ関連組織・団体ダイレクトリー


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書籍情報

  • ISBN:9784758102155
  • ページ数:357頁
  • 書籍発行日:2016年4月
  • 電子版発売日:2018年3月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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