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シリーズ生命倫理学 第1巻 生命倫理学の基本構図

今井 道夫, 森下 直貴 (編著) 

丸善出版 株式会社

274 頁  (2012年1月)

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リリース日: 2018年04月06日

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本「シリーズ生命倫理学」の全体が、日本における生命倫理の「現在」の総括をめざしているとすれば、その巻頭にあたる第1巻は、学問的反省という視点から「生命倫理」を「学」としてみた場合の「現在」の総括を意図している。生命倫理という歴史的運動の全体の「前提」にあるもの(構想、広義の原理、問題構成、理論枠組み、価値観など)に視線を向け、これを反省することが本巻の狙いである。

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「シリーズ生命倫理学 全20巻」の読者対象は、

(1)医療関係者(医師、看護師、コメディカルなど)、

(2)介護・福祉関係者、

(3)生命倫理に関心のある人文・社会科学系研究者、法律実務家、学生などです。


本シリーズは、専門外の人にもわかるように、極力平易に執筆されています。基本事項や概念をわかりやすく説明した上で高度な事項が述べられています。もちろん、本シリーズは現場で役立つことを目指していますので、具体的な事例なども可能な限り盛り込まれています。


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緒言

本「シリーズ生命倫理学」の全体が,日本における生命倫理の「現在」の総括をめざしているとすれば,その巻頭にあたる第1巻は,学問的反省という視点から「生命倫理」を「学」としてみた場合の「現在」の総括を意図している.

「生命倫理」という運動は,どのような歴史的文脈において,何を目標にして誕生したのか.それはその後,どのような方向に展開し,いかなる文化的背景の中で多様化していったのか.さらに,生命倫理はいかなる諸次元から成り立ち,どのような学際領域において構成されているのか.要するに,生命倫理という歴史的運動の全体の「前提」にあるもの(構想,広義の原理,問題構成,理論的枠組み,価値観など)に視線を向け,これを反省することが本巻の狙いである.

ただし,「基本構図」という表題がそのような狙いにとって最適であったかと問われれば,たしかに迷いも生じる.例えば「基本構造」とか「歴史と展望」という選択もありえたわけである.が,それはともかく,これまでの歩みを振り返り,生命倫理の「前提に向けられた学問的反省」を通じてこれから進むべき方向を探るという意図を,ご理解いただきたい.

それにしても,生命倫理の「前提に向けられた学問的反省」がなぜ必要とされるのであろうか.日本では現在,「生命倫理」と銘を打った入門書や概説書,教科書やケースブック,事典の類が続々と刊行されている.諸外国の文献の翻訳や理論の紹介も盛んである.外国の研究者との交流や共同研究も目立って増えてきている.大学等の研究者・教育者の公募では「生命倫理」が条件にされることも多くなっている.病院の各種委員会の委員や,臨床現場のコンサルタント,政府の各種審議会の委員にも,「生命倫理学者」が登用されている.このように眺めてみると,生命倫理は日本社会のうちにすっかり定着し,「産業」として立派に賑わっているという印象すら受ける.しかし,それはあくまで表層的な現象にすぎないのであって,今後の行く末を見渡しつつその深層に視線を向けるかぎり,事態はけっして楽観を許さないように思われる.もとより多方面の努力によって蓄積されてきた成果も多々あるが,ここではあえて問題点を二つ取り上げてみたい.

一つは,臨床や研究の現場における「インフォームド・コンセント」に関わる.これは狭義の生命倫理(バイオエシックス)の支柱であり,その前提には「情報の理解」と「自己決定」という観点から捉えられた人間観がある.問題はこの人間観が実際の現場や常識にとって相変わらず「腑に落ちない」ということである.もちろん患者や,被験者,住民,国民は生命倫理の舞台の主人公であって,この点を疑っているわけではけっしてない.しかし,大多数の人々にとっては,主人公であることが直ちに,「自分で情報を集め,理解し,熟慮し,決断する」ことにつながっていない.病気や,とりわけ死に直面したときはそうである.そのとき誰しも求めるのは,身近な他者たちとの情的なつながりであり,他者の一人としての専門家による人格的な関与である.このような「生身のリアルな人間」と「インフォームド・コンセント」との間の距離をいかに埋めるかは依然として課題であって,教科書的な説明で済ませられるような事柄ではない.

もう一つは,運動としての生命倫理がめざしている目標,つまり「コンセンサス」(公共的合意)に関わる.生命倫理に関する制度や政策,例えば臓器移植や,生殖補助技術,終末期医療をめぐる法律やガイドラインの策定に際して,学会や研究会での議論や個々の研究はそこにどこまで,どれだけ反映されているのであろうか.政府の関連審議会にはごく一部の専門家が常連のように名前を連ね,あるいは議論をリードし,あるいは結論にお墨付きを与えている.大学や病院に設置されている倫理委員会でも同様であって,生命倫理の専門家がそこで行なっているのは,多くの場合,実務家的なアドバイスか承認のお墨付きなのである.

翻って生命倫理の議論の中身に目を向けてみると,特定のトピックスをめぐる討論はたいてい噛み合わず,学際的であることに伴うはずのメリットに乏しいといわざるをえない.それどころか,敵味方に分かれたイデオロギー闘争の様相を帯びることのほうが多い.その結果,生命倫理の現状に希望を見出せず,フィールドから去る研究者も少なからずいる.「コンセンサス」はいかにして成り立つのか.そしてどうすればそのコンセンサスを政策や制度に接続することができるのか.その「不可能性」も含めて「可能性」に関する本格的な反省が求められている.

「生命倫理」を広義に定義づければ,「生命」の視点から捉え返された倫理ということになる.そして今日,そのように捉え返される問題状況はますます広がっている.しかし,その動きに応えるだけの「生命倫理学」が日本にあるだろうか.先の二つの問題点が帰着するのはまさにこの根本問題である.米国のバイオエシックスや欧州の生命倫理学と並び立つような「日本生命倫理学」は存在するのか.残念ながら,明治期の「日本哲学」,さかのぼって近世の「日本儒教」,中世の「日本仏教」に匹敵するような,普遍的個性をもった「日本生命倫理学」はいまだ存在していない.なぜか.「学としての中心」がないからである.それでは,「学としての中心」はいかにして可能になるのか.それはおそらく,学際的な出会いを可能にするような土台,あるいは,「コンセント」から「コンセンサス」までの背後で働いている「コモンセンス」を解きほぐしては,ふたたび編み直すような場,つまりはある種の「コンテクスト」の創出に懸かっているといえるだろう.答えはむろん一つではない.第1巻に配置された各章がそれぞれの視点から取り組んでいるのも,前提にある広義の「コモンセンス」の問い直しにほかならない.

第一部にあたる第1章と第2章は「日本における生命倫理学」を正面から論じる.第1章は生命倫理を人類史的視野において捉え返し,その思想的課題に本格的に取り組んだものであるが,いささか野心的であり,綱領的にして試論的である.その意味では,事始から現在までを丁寧に辿る中で,思想的課題を浮かび上がらせた第2章から先に読んだほうが,読者にとって理解し易いかもしれない.

第二部を構成する第3章(西洋)と第4章(東洋とくに日本)では,「バイオエシックス」が登場する以前の伝統的医療倫理の系譜が概観される.ここで読者は伝統的なコモンセンスのもつ豊穣さに目を開かされることであろう.それに対比される形で,第三部では生命倫理の誕生から多様な展開までを扱う.そのうち第5章は米国発祥のバイオエシックスを軸にして英語圏の生命倫理を論じる.

当初の文明論的な構想が次第に医療倫理に特化していく経過の叙述を通じて,バイオエシックスのもつ本来の豊かさに気づかされる.続く第6章はドイツ語圏,第7章ではフランス語圏の生命倫理を概観する.同じ欧州の生命倫理であっても文化伝統に根ざした個性の違いが際立っている.第8章,第9章では東アジア(中国と韓国)の生命倫理が言説や特定の事例に即して論じられ,儒教や道教や仏教という伝統文化との強固なつながりが浮き上がってくる.今日,生命倫理に関するグローバルな基準はますます必要とされている.しかしそのさい,以上の多様性を考慮するかぎり,特定のコモンセンスだけに準拠してそれが決められることがあってはならないだろう.

第四部は生命倫理学を成り立たせる次元のうち三つを取り上げる.第10章では生命倫理において重要な位置を占める「法」という制度をめぐり,実地に即した形で分かり易く叙述する中で,現状の改革を訴えている.第11章は「インフォームド・コンセント」との絡みで患者の心理に踏み込み,標準的理論を超える方向で極めて重要な考察を行なっている.第12章は倫理学の根本に立ち返って,生命倫理学の「方法」を概括しつつ,方法の前提にあるものの重要さにも目を向けている.そして最後の第五部では,生命倫理学を構成する専門領域をこれまで牽引してきた先駆者を代表して,4人の方々から生命倫理学に関わる貴重な証言もしくは提言をいただいた.ここに深甚の感謝を申し上げたい.

なお,シリーズ全巻との連関に言及しておこう.歴史的視点に力点をおいて学問的反省を試みた第1巻に続いて,第2巻では生命倫理の基礎にある基本概念が哲学的に突っ込んで論じられる.さらに,第3巻から第19巻までは多様な分野にわたる各論であり,それぞれの分野の現段階が総括される中で,歴史的視点や基本概念との接続が確認される.そして最後の第20巻では文明論的・思想的・学際的な視点から生命倫理学の成立可能性が批判的に考察され,こうして第1巻に円環的につながることになる.

最後に,本巻が生命倫理の前提に向けられた議論を呼び起こすきっかけになり,その結果として,日本の生命倫理の水準がいま以上に高まってくれることを編者として願って止まない.


第1巻編集委員 今井 道夫
  森下 直貴


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編集委員一覧

刊行によせて

緒言

執筆者一覧

目次

第1章 生命倫理学とは何か―ゆるやかなコンテクストの創出へ

1 生命倫理学の「中心の不在」に直面して

2 最広義の「生命倫理」

3 人類史における「生命倫理」の3時代

4 生命倫理Ⅱの議論状況と「コンテクスト」の不在

5 「二者関係」と「身近な他者」

6 テストケースとしての代理出産

7 「他なるものの協動」に基づく「物語」

第2章 日本の生命倫理学―その事始から現在まで

1 米国のバイオエシックス

2 バイオエシックスから生命倫理学へ

3 生命倫理学の展開

4 21世紀日本の生命倫理学

第3章 西洋の伝統的医療倫理

1 西洋医療の原点ヒポクラテス

2 古代から中世へ

3 中世から近世へ

4 近世から近代へ

5 現代に活きるヒポクラテス

第4章 東洋と日本の伝統的医療倫理

1 東洋の伝統的な医療倫理

2 古代日本の医療倫理

3 中世日本の医療倫理

4 近世日本の医療倫理

5 近現代日本の医療倫理

第5章 米国および英語圏のバイオエシックス

1 「バイオエシックス」という言葉

2 バイオエシックス前史

3 バイオエシックスの議論の開始

4 バイオエシックスの展開

5 医療の倫理学としてのバイオエシックス

第6章 独語圏の生命倫理

1 歴史的経緯

2 ドイツの生命倫理学の特徴

第7章 仏語圏の生命倫理

1 国家倫理諮問委員会(Comite Consultatif National d'Ethique)

2 コンセイユ・デタ報告書(1988年)と生命倫理3法(1994年)

3 生命倫理に関する法律(2004年)

4 病人の権利および生の末期に関する法律(2005年)

5 生命倫理に関する法律の改正(2011年)

第8章 中国の生命倫理

1 生命倫理学の登場に至るまで

2 邱仁宗の『生命倫理学』

3 初期における生命倫理の背景としての「計画生育」と「社会主義医学人道主義」

4 伝統的価値観の強調と健康保健制度改革

第9章 韓国の生命倫理―代理出産の論点

1 法の死角地帯におかれた代理出産

2 親族間代理懐胎をめぐる倫理問題

3 否定される法制化

4 「母」の規定の形骸化

5 男児を挙げるための代理出産

6 生殖のグローバル化と代理出産ツーリズム

第10章 生命倫理の法的次元

1 多数決に従うものと従わないもの

2 自治と裁判所

3 「国からの自由」と「国の責任」

4 米国生命倫理の発展と法の国際化

5 日本の近代化と法

第11章 患者―医療者関係

1 インフォームド・コンセントの誕生

2 インフォームド・コンセントの展開

3 日本での状況

4 情報理解から意思決定へ

第12章 生命倫理学の方法論

1 原則に基づく方法

2 決疑論

3 ナラティブ倫理学

4 徳倫理学

5 共同体主義

6 ケア倫理学

7 フェミニスト倫理学

第13章 医学・医療と生命倫理

1 生命倫理教育

2 審議会・委員会の経験

3 21世紀の生命倫理

4 臓器移植

第14章 市民運動としてのバイオエシックス

1 ベトナム体験

2 国際的バイオエシックス運動の展開

3 コミュニティでの支え合い

第15章 宗教と生命倫理

1 欧米の生命倫理とキリスト教

2 日本の生命倫理と脳死臓器移植

3 生命倫理の多様性の背景

4 国境を越えた合意の可能性

第16章 哲学としての生命倫理

1 規範言語の内属性と合意形成

2 法律の事前公示の原則

3 尊厳の比較不可能性

4 適法性と道徳性


事項索引

人名索引

奥付

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